先週の金融市場では、中盤までのやや慎重な展開を消化して後半にはリスク資産が堅調さを印象付ける展開になっています。特に米株市場が殆ど年初来高値を視野に捉える水準まで上昇しての越週となっており、やや想定外のサマーラリーの様相を呈しているのが目立っています。
為替市場では、周縁国の国債利回りが再度上昇し、スペイン国債10年物利回りも6.9%と再び7%声を視野に入れる中でEURが失速したり、中国の貿易統計の失速によりAUDやNZDが調整バイアスを強める中でCADが奮闘するなどの動きが目立っており、特段リスク回避モードが強まった感じでもありません。CADの強さは堅調な経済指標以上に当局者の「カナダは別世界」発言による影響が大きそうです。
以下主要通貨ペアの変動率上位です。
通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①EURCAD↓ 1.2176 1.2402 -226 -1.86%
②CADCHF↑ 0.9854 0.9684 +170 +1.73%
③NZDCAD↓ 0.8061 0.8196 -135 -1.67%
④EURGBP↓ 0.7833 0.7919 -86 -1.10%
⑤USDCAD↓ 0.9908 1.0014 -106 -1.07%
⑥EURJPY↓ 96.17 97.19 -102 -1.06%
⑦GBPCHF↑ 1.5323 1.5167 +156 +1.02%
⑧GBPNZD↑ 1.9269 1.9082 +187 +0.97%
⑨NZDJPY↓ 63.65 64.25 -60 -0.94%
⑩CHFJPY↓ 80.08 80.83 -75 -0.94%
通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ CAD(4回),GBP(3回),JPY(3回)
下落通貨 ⇒ EUR(3回),CHF(3回),NZD(3回),USD