そもそも・・・ある意味感心するのですが、欧州当局者は多くが3週間~4週間の連続休暇をしっかり取得しているようで、欧州委員会なども事務局は”すっからかん”状態との話もあり、欧州情勢はちょっとした水入り状態となっているようです。
その中で、ドイツのメルケル首相からECBがより積極的に域内個別金融機関をサポートする可能性に理解を示す発言なども出ており、溜まりに溜まった欧州売りのポジションに断続的な調整が入っていると言うのが今の動きだと思います。
と言う事で、ユーロの反発は主にクロスで進んでいる印象がありますが、これはそもそもユーロ売りは対米ドル以外のクロス取引のショートという形で積み上がって来たと言う背景があります。
EURUSD DAILY ⇒ 対ドルでは一進一退 |
EURAUD DAILY ⇒ 対豪ドルで大きく反発 |
EURJPY DAILY ⇒ 対日本円でもこの通り・・ |
欧州問題の次の山場は9月になるのではないでしょうか。
周縁国救済の鍵を握るドイツ国内世論は読みにくいのですが、ドイツの憲法裁判所は欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定に反対するグループが違憲だとして提訴している問題に対して、9月12日に合憲か違憲かの決定を下す方針を明らかにしています。
それまでは、ユーロクロスの買戻しが継続する可能性がメインシナリオとなる可能性が高いかもしれません。