2013年4月7日日曜日

"No Plan B" : Draghi Pulled Through At That Again.

5日の金曜日には大きなうねりがあり、その中の一つがユーロの反発でした。

米雇用統計が引き金を引いた事は間違いないことでしょうが、実はその前からユーロの反発は別の要因で始まっていたのも事実です。
EURUSD DAILY ⇒ 週後半に反発












雇用統計要因は一番最後の陽線だけですが、EURUSDのチャートは上記の通り水曜日以降に陽線を3本出しており、一番大きいのは右から2本目の木曜日の陽線です。

この背景は、退路を断った形でユーロ構想を守り抜くとしたECBのDraghi総裁の強い決意表明だったと思われます。

ECBの政策決定会合後の記者会見での発言です。

・Some people have "vastly underestimate what the euro means to the Europeans".

・And "vastly underestimated the amount of political capital that has been invested in the euro."

・There is "no plan B".

やはり欧州人にしか理解できない何かがあるということなのでしょうか。特に最後のPlan Bは無いと言う発言はある意味凄いですね。対案を用意せずと言う事はある意味欧州は退路を絶ってユーロ導入を選択し、コミットしているのだという当局者としての極めて強い発言と言えるのではないでしょうか。

これで市場は、それまでかなりユーロ売りに傾いていた分、一気に吹き上がったと言う事になります。金曜日には一気に1.3台を回復と言う局面もありました。
EURUSD4時間足チャート ⇒ Squeeze!
明らかに市場にダメージがあるので、今週以降は暫くユーロは乱高下モードに入る可能性があるでしょう。