ところが週の半ばからは神経質なレンジ取引となり、後半には急にVolatilityが上昇して為替市場や株式市場から主役の座を奪い取ったのが円債市場でした。黒田日銀のメッセージに困惑した市場参加者、特に銀行勢が一時的に買い控えに動いたのではないかと言う解説が多いのですが、5年ゾーンあたりで中期金利が急騰するなどの動きもあって相当な混乱ぶりでしたが、やがてExposure縮小の動きは為替市場などにも波及して週末にかけてはかなり調整色の強い展開になりました。
週次の主要通貨ペアの動向は以下の通りです。
通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①NZDJPY ↑ 84.45 82.23 +222 +2.63%
②AUDJPY ↑ 103.30 101.32 +198 +1.92%
③GBPNZD↓ 1.7859 1.8190 -331 -1.85%
④NZDUSD↑ 0.8586 0.8432 +154 +1.79%
⑤EURJPY ↑ 128.94 126.81 +213 +1.65%
⑥CHFJPY ↑ 106.04 104.38 +166 +1.57%
⑦NZDCAD↑ 0.8701 0.8573 +128 +1.47%
⑧CADJPY ↑ 97.02 95.84 +118 +1.22%
⑨GBPAUD↓ 1.4603 1.4764 -161 -1.10%
⑩NZDCHF↑ 0.7962 0.7875 +87 +1.09%
上記通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ NZD(5回),AUD(2回),EUR,CHF,CAD
下落通貨 ⇒ JPY(5回),GBP(2回),USD,CAD,CHF
前半の貯金もあって週次では円安バイアスが保たれた格好ですが、ドル円は100円に肉薄しながら触れずに98円台前半まで折り返しており、このTop Moversリストにも入っていません。クロス円が陽線を保った為にこのような結果となっていますが、殆どのクロス円は短期チャートがベア転しているようにも見えるので、この領域にも調整リスクが高まっている可能性がありそうです。