2013年4月14日日曜日

Top FX Movers Last Week.

先週の金融市場ですが、先々週の余韻が覚めやらぬかのごとく週初はユーフォリックなスタートでした。円安は週内の100円突破を予感させる勢いで、株価も堅調推移となり、大手金融機関からもドル円、日経平均の中長期予想の上方修正が相次ぎました。

ところが週の半ばからは神経質なレンジ取引となり、後半には急にVolatilityが上昇して為替市場や株式市場から主役の座を奪い取ったのが円債市場でした。黒田日銀のメッセージに困惑した市場参加者、特に銀行勢が一時的に買い控えに動いたのではないかと言う解説が多いのですが、5年ゾーンあたりで中期金利が急騰するなどの動きもあって相当な混乱ぶりでしたが、やがてExposure縮小の動きは為替市場などにも波及して週末にかけてはかなり調整色の強い展開になりました。

週次の主要通貨ペアの動向は以下の通りです。

   通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
NZDJPY    84.45    82.23   +222    +2.63% 

AUDJPY   103.30  101.32  +198    +1.92% 

GBPNZD  1.7859  1.8190   -331     -1.85% 

NZDUSD  0.8586  0.8432  +154    +1.79% 

EURJPY 128.94  126.81  +213    +1.65% 

CHFJPY 106.04  104.38  +166     +1.57% 

NZDCAD0.8701 0.8573  +128     +1.47% 

CADJPY   97.02    95.84    +118     +1.22% 

GBPAUD  1.4603  1.4764   -161      -1.10% 

NZDCHF  0.7962  0.7875   +87      +1.09% 

上記通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ NZD(5回),AUD(2回),EUR,CHF,CAD
下落通貨 ⇒ JPY(5回),GBP(2回),USD,CAD,CHF

前半の貯金もあって週次では円安バイアスが保たれた格好ですが、ドル円は100円に肉薄しながら触れずに98円台前半まで折り返しており、このTop Moversリストにも入っていません。クロス円が陽線を保った為にこのような結果となっていますが、殆どのクロス円は短期チャートがベア転しているようにも見えるので、この領域にも調整リスクが高まっている可能性がありそうです。