先週の米国経済指標は、市場の強気予想を軒並み裏切る内容が続きました。
最大の注目材料は、毎月初の大イベントである3月の雇用統計とISMでしたが・・・・
・非農業部門式就業者数 ⇒ 昨年6月以降最小の+88千人と市場予想の+190千人の半分以下でした。2月の数字が+236千人から+268千人に上方修正され、失業率も7.6%に下がりましたが焼け石に水でした。結果的に2013年第一四半期の雇用増が+504千人に留まり昨年第四四半期の+626千人から失速している事が響いています。
・ISM ⇒ 非製造業で56⇒54.4、製造業でも54.2⇒51.3と劣化しました。
これを受けて米株も米ドルも失速モードへ・・・・?
と言うところですが、実際に以下のチャートのように米株は反落、米ドルも対円以外では大きく値を下げる動きとなり、米ドル総体の強さを表すドルインデックスも失速感が漂うチャートになっています。
細かく見れば価格は調整中であっても水準はトレンドラインを割り込んだ訳ではないものの、モメンタム、オシレータ系の失速が気になり始めた(チャートの下半分の部分です)と言う感じです。
S&P500 ⇒ 価格、モメンタムとも失速? |
Dollar Index ⇒ これも反落へ? 明らかに今週以降の動きを注視していく必要があります。アベノミクス相場・・・・最近では黒田総裁も含めてアベクロミクス相場とも言われていますが・・・に沸く日本株市場への影響も無視出来ないので慎重に見ていきましょう。 |