10月14日(月)~18日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国
・10月Empire State製造業指数⇒1.5に大幅低下。
・Fitch⇒米債のAAA格付をNegative Watchに⇒米国への強い警鐘。
Fitch continues to believe that the debt ceiling will be raised
soon, the political brinkmanship and reduced financing
flexibility could increase the risk of a US default".
・Beige Book(8/26~10/7)⇒企業調査で政府債務状況に強い懸念。
Philadelphia, Richmond, Chicago, Kansasの4地区に失速の兆し。
・債務上限問題で政府・議会が合意。
a.財務省の借り入れ権限を2月7日まで延期。
b.政府ファンディング権限は1月15日まで延期。
c.上院(民主党優勢)は81-18、下院(共和党優勢)は285-144
で可決。
d.共和党は引き続きObamacareは断固阻止を表明。
・S&P⇒政府機能部分閉鎖の経済損失を$24bioと試算。
・シカゴ連銀Evans総裁⇒政府機能部分閉鎖の影響の見極め
には2回のFOMC会合が必要。
・ダラス連銀Fisher総裁⇒次回会合ではTaperingを議題にする
事すら困難。
・9月雇用統計 ⇒ 22日(火曜日)に発表へ。
②豪州 / ニュージーランド
・豪RBA議事録⇒緩和バイアス継続もハト派色は弱まる内容。
・豪NAB第三四半期事業信頼感大幅改善。
・NZ第三四半期CPI⇒+0.9%(qoq),+1.4%(yoy)
③欧州
・10月独ZEW⇒センチメントは52.8に予想以上の改善。
・10月欧州圏ZEW⇒センチメントは59.1に改善も改善幅は予想
を下回る。
・8月欧州圏経常黒字⇒eur17.4bioに拡大。
・ECB首脳⇒来週のLTRO返済額は市場予想を上回る
eur5.2bioと発表。
・3銀行が第一次LTRO分eur105mio、9銀行が第二次LTRO分
eur5.094bioを返済へ。
④英国
・9月CPI⇒+2.2%(yoy)
・9月PPIinput、PPIoutputは夫々+1.1%、+1.2%に低下。
・9月失業保険新整数⇒▲41.7千件と市場予想の約2倍の減少。
失業率は7.7%と横ばい。
・9月小売売上高⇒+0.6%と予想以上の上昇。
⑤カナダ
・8月製造業出荷⇒▲0.2%に低下。
・9月CPI⇒+1.1%(yoy)、コアCPI⇒+1.3%(yoy)。
⑥中国
・第三四半期GDP⇒+7.8%(yoy)に回復(前四半期+7.5%)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式上昇⇒米S&P500は木、金と連日の最高値更新。
・週次ベースでDow+1%、S&P500+2.4%、Nasdaq+3.2%。
・Google,MorgamStanleyなどが好決算。
・債券市場は価格上昇(利回り低下)。
・米10年債利回りは2.59%で越週。
・週安値は2.54%で7月24日以来の低金利。
②商品市場
・ドル下落もあってコモディティは全般的に上昇。
・金は債務上限問題合意後に約3%の急騰。
・原油価格も上昇。
③為替市場
・債務上限問題決着後にドル売り⇒ドルインデックスは8.5ヶ月
ぶり安値へ。
・一応の不透明感払拭で足元は主要通貨では南半球通貨
が上昇。
・新興国通貨も相応の反発。
・EURやGBPも対ドルのレジスタンスをブレイクした水準。