10月7日(月)~11日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events
①米国
・オバマ大統領が次期FRB議長にYellen副議長を正式に指名。
・失業保険申請件数が374千件に上昇(政府機能のShutdownの影響)
・9月FOMC議事録⇒多くの理事が年内のTaperingを想定。
a.6月以降の経済指標の不揃い感や金融市場の動向による
Tapering見送り。
b.FOMCは経済/市場動向とFEDのCredibilityの板挟み状態。
・9月雇用統計⇒政府機能の一部停止により発表出来ず(延期)。
・債務上限問題
a.下院共和党が約4週間限定の譲歩案を提示。
b.下院民主党と上院共和党も譲歩案を模索する動き。
c.17年振りの政府機能一部停止状態が続く中、歴史上初の
債務不履行回避への努力が継続。
d.10月17日(木)までの合意が予算上の期限。
⇒決裂なら債務不履行。
②日本
・麻生財務相⇒米国は債務不履行によるトリプルA格付の喪失回避を。
・9月工作機械受注▲6.3%(mom)。同消費者信頼感45.4に改善。
・日銀政策決定会合議事録⇒欧米、新興国の外部要因に懸念。
エネルギー輸入以外に広範な物価上昇圧力。
③中国
・Zhu蔵相⇒中国は米国の債務問題を強く懸念。
米国は中国の債券の安全を保障するべき。
④英国
・商工会議所エコノミスト⇒英国経済は力強く成長中。
米国の債務問題など外部要因を懸念。
・8月鉱工業生産▲1.1%(mom)。同貿易赤字▲GBP9.6bio。
・BOE政策金利据置き(0.5%)。資産購入規模も維持(GBP375bio)。
⑤カナダ
・9月住宅着工+194千件(改善)。
・8月貿易赤字▲CAD1.3bioに赤字拡大。
・9月雇用統計。新規雇用+11.9千人(予想+15千人)も失業率が
6.9%に改善(予想7.1%)。
⑥欧州
・スイス9月失業率3.2%(横ばい)。
・スイス9月CPI▲0.1%,小売売上高+2.4%。
・独8月貿易黒字eur15.6bioに拡大。
・独8月鉱工業生産+1.4%(mom)。
・ECBのDraghi総裁⇒「必要に応じた追加緩和がコンセンサス」
⑦豪州
・NAB9月事業信頼感指数+12に改善。
・9月新規雇用+9.1千人。失業率は5.6%に改善。
⑧IMF
・2013年世界経済成長見通しを下方修正。
・7月の+3.2%から2.9%へ。
・2014年見通しも7月の+3.8%⇒3.6%に下方修正。
・英国経済には明るい見通し。
2013年成長予想を+0.9%⇒+1.4%に上方修正。
2014年成長予想も+1.5%⇒+1.9%に上方修正。
・米国の債務不履行リスクを強く懸念。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場は反発。
・DOWは$14,719.43⇒$15,237.11、
S&P500は$1,464.47⇒$1,703.20に反発。
・債券市場は価格低下、利回り上昇へ。
11月下旬辺りから先の銘柄に不安感。
債務上限の暫定合意は4週間程度との思惑。
②商品市場
・商品市場は全般的に値を下げる動き。
(債務上限問題の進展を織り込む)
・原油、貴金属も上昇後に反落する展開。
・金価格はほぼ3ヶ月Lowへ。金曜日の先物市場で纏まった売り。
③為替市場
・リスク資産の復活にHigh-Beta通貨が上昇。
・最強通貨がAUD、最弱通貨がJPYと言う典型的な流れ。
・米ドルも持ち直し傾向。対欧州通貨では反発傾向。