2013年10月13日日曜日

Review of the Week.(Oct.7th - Oct.11th. 2013)

10月7日(月)~11日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events

 ①米国
  ・オバマ大統領が次期FRB議長にYellen副議長を正式に指名。
  ・失業保険申請件数が374千件に上昇(政府機能のShutdownの影響)
  ・9月FOMC議事録⇒多くの理事が年内のTaperingを想定。
   a.6月以降の経済指標の不揃い感や金融市場の動向による
    Tapering見送り。
   b.FOMCは経済/市場動向とFEDのCredibilityの板挟み状態。
  ・9月雇用統計⇒政府機能の一部停止により発表出来ず(延期)。
  ・債務上限問題
   a.下院共和党が約4週間限定の譲歩案を提示。
   b.下院民主党と上院共和党も譲歩案を模索する動き。
   c.17年振りの政府機能一部停止状態が続く中、歴史上初の
    債務不履行回避への努力が継続。
   d.10月17日(木)までの合意が予算上の期限。
    ⇒決裂なら債務不履行。        

 ②日本
  ・麻生財務相⇒米国は債務不履行によるトリプルA格付の喪失回避を。
  ・9月工作機械受注▲6.3%(mom)。同消費者信頼感45.4に改善。
  ・日銀政策決定会合議事録⇒欧米、新興国の外部要因に懸念。
            エネルギー輸入以外に広範な物価上昇圧力。
  
 ③中国
  ・Zhu蔵相⇒中国は米国の債務問題を強く懸念。
       米国は中国の債券の安全を保障するべき。

 ④英国
  ・商工会議所エコノミスト⇒英国経済は力強く成長中。
             米国の債務問題など外部要因を懸念。
  ・8月鉱工業生産▲1.1%(mom)。同貿易赤字▲GBP9.6bio。
  ・BOE政策金利据置き(0.5%)。資産購入規模も維持(GBP375bio)。

 ⑤カナダ
  ・9月住宅着工+194千件(改善)。
  ・8月貿易赤字▲CAD1.3bioに赤字拡大。
  ・9月雇用統計。新規雇用+11.9千人(予想+15千人)も失業率が
   6.9%に改善(予想7.1%)。

 ⑥欧州
  ・スイス9月失業率3.2%(横ばい)。
  ・スイス9月CPI▲0.1%,小売売上高+2.4%。
  ・独8月貿易黒字eur15.6bioに拡大。
  ・独8月鉱工業生産+1.4%(mom)。
  ・ECBのDraghi総裁⇒「必要に応じた追加緩和がコンセンサス」

 ⑦豪州
  ・NAB9月事業信頼感指数+12に改善。
  ・9月新規雇用+9.1千人。失業率は5.6%に改善。

 ⑧IMF
  ・2013年世界経済成長見通しを下方修正。
  ・7月の+3.2%から2.9%へ。
  ・2014年見通しも7月の+3.8%⇒3.6%に下方修正。
  ・英国経済には明るい見通し。
   2013年成長予想を+0.9%⇒+1.4%に上方修正。
   2014年成長予想も+1.5%⇒+1.9%に上方修正。
  ・米国の債務不履行リスクを強く懸念。

2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・株式市場は反発。
  ・DOWは$14,719.43⇒$15,237.11、
   S&P500は$1,464.47⇒$1,703.20に反発。
  ・債券市場は価格低下、利回り上昇へ。
   11月下旬辺りから先の銘柄に不安感。
   債務上限の暫定合意は4週間程度との思惑。

 ②商品市場
  ・商品市場は全般的に値を下げる動き。
   (債務上限問題の進展を織り込む)
  ・原油、貴金属も上昇後に反落する展開。
  ・金価格はほぼ3ヶ月Lowへ。金曜日の先物市場で纏まった売り。

 ③為替市場
  ・リスク資産の復活にHigh-Beta通貨が上昇。
  ・最強通貨がAUD、最弱通貨がJPYと言う典型的な流れ。
  ・米ドルも持ち直し傾向。対欧州通貨では反発傾向。