前項の続きです。
英国の監督が自分が人種差別主義者(=Racist)ではないと弁明する際の英語が味わいのあるものでした。
You would have to go a long way to find somebody who is less racist than me.
私よりも人種差別的ではない人を探すのは大変だろう
⇒自分は決して人種差別的ではない。
古い世代の英国人ならば、文法的に最後の部分を訂正して、
You would have to go a long way to find somebody who is less racist than I am.
とするかもしれませんが、覚えておくと応用が利きそうな言い回しではないでしょうか。
またこの部分はどうでしょうか。
I have coached almost everywhere in the last 37 years, worked with all kinds of people, so this intimation of racism – you can hardly call it a story – is so saddening.
自分は指導者としてこの37年間世界中あらゆる地域であらゆる人種の人々と苦楽を分かち合ってきただけに、人種差別と関連付けられる事は・・・・拡大解釈もいいところだが・・・・とても辛い事だ。
この,"You can hardly call it a story"と言う部分は、状況から上記のように解釈しますが、文脈次第では真逆の意味で使用される事例も目にします。
hardly call it a story ⇒ 殆どstoryと呼べない ⇒筋が通らない、議論の飛躍だ。
hardly call it a (fictitious) story⇒作り話とは言い切れない⇒一概に否定出来ない。
storyという単語にはいくつものストーリーがあるので、意味は状況で判別すると言うことですね。