1 Key Events.
①欧州
・独Bundesbank月例報告⇒独経済の好調の継続を確信。
ECBの金融緩和を支持。
・ECB Nowotny⇒欧州経済は概ね良好。低インフレは懸念材料。
同 Praet⇒金融政策の策が尽きる事は無い。
(QEも将来の選択肢)
・独ZEW⇒11月は56.4に上昇。2009年10月以来の高水準。
・独Bundesbank Weidmann⇒ECBの利下げは緩和サイクルの
開始にあらず。
・ECB Constancio⇒QEの議論はしたが具体論の段階ではない。
・ECB Draghi総裁⇒マイナス金利やQEは可能性の検証段階。
・独11月IFO⇒109.3に上昇(予想107.7)。2012年4月以来高水準。
②米国 / カナダ
・CFTCデータ⇒ユーロロングポジションが3週連続減少。
円ショートポジションが急増。
・NY Fed Dudley⇒経済指標は良好。
財政問題は経済の足枷にはならない。
市場はTapering時期に神経質すぎる。
・Philly Fed Plosser⇒Fedは9月にTapering開始が望ましかった。
2014年にインフレ2%,失業率6.25%へ。
・10月CPI⇒+1.0%に減速(yoy)。2009年10月以来の低水準。
・10月PPI⇒+0.3%(yoy)。コアは+1.4%(yoy)。
・失業保険申請件数⇒323千件に大幅減少。
・カナダ10月CPI大減速⇒+1.1%(yoy)から+0.7%(yoy)へ。
・カナダ9月小売データIは上昇⇒+1.0%(mom;予想+0.5%)
③中国
・政府の改革案⇒政府と市場の機能分担の見直し。
市場主導の資源配分を期待。
・PBOC Zhou総裁⇒為替水準決定で市場の役割を拡大。
PBOCは”Normal”な為替介入から撤退。
当局管理下の市場需給による変動相場へ。
④豪州 / NZ
・11月RBA議事録⇒非常にハト派トーンの内容。
追加緩和の可能性排除せず。
・NZ Q3PPI予想以上の上昇⇒Outputs+2.4%(予想+1%)。
Inputs+2.2%(予想+0.6%)。
・RBA Stevens総裁⇒為替介入には柔軟なスタンス。
ただし持続的効果やコスト見合いは検討課題。
⑤OECD / IMF
・(OECD)世界経済の成長鈍化に警鐘
・(同)2013年成長予想を3.1%⇒2.7%に引下げ。
・(同)2014年の成長予測を4.0%⇒3.6%に引下げ。
・(同)特に新興国の経済の先行きを不安視。
・(IMF)新興国の下ぶれリスクを懸念。
米Taperingは大きなリスク。
⑥日本
・黒田日銀総裁⇒日米欧の回復順調。米財政問題も影響軽微。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
10年債利回りは一時2.8%超から2.75%で越週。
30年債利回りは一時3.9%超から3.84%で越週。
・米イールドカーブは2011年以降最もSteep化。
・新興国市場からは継続的な資金流出。
②商品市場
・貴金属市場も小幅なるも継続的な低下。
③為替市場
ドル円は先々週99円台⇒先週100円台⇒今週101円台。
ドル円101円台は4.5ヶ月振り。
・人民元上昇(バンド拡大期待)、他新興国全般は通貨安。