11月4日(月)~8日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・Dallas Fed Fisher総裁⇒連邦政府の財政策を痛烈に批判。
政府財政政策の無策が柔軟な金融政策を困難にしている。
QE継続が政府の危機意識を後退させてしまっている。
・St.Louis Fed Bullard総裁⇒12月のTapering開始可能性を
否定せず。
・第三四半期GDP⇒年率+2.8%で予想の=2.0%を大幅に上回る。
・同GDP価格指数⇒+1.9%(予想+1.3%)。
・10月雇用統計⇒NFP+204千人(予想125千人)。
9月データも+148千人⇒163千人に上方修正。
失業率は7.2%⇒7.3%に上昇。
・カナダ10月雇用統計⇒雇用者数+13.2千人。失業率6.9%(unch)。
・カナダ10月住宅着工⇒198千件に上昇。
②欧州圏
・11月Sentix信頼感⇒9.3に改善。10月製造業PMI確定値⇒51.3。
・EUが2014年成長予測、雇用情勢の見通しを下方修正。
⇒GDP成長見通しを1.2%から1.1%に、失業率予想を
12.1%から12,2%に下方修正。
・欧州圏9月PPI⇒▲0.9%(yoy)。
・スペイン10月失業者数が87千人の増加。
・欧州圏10月サービス業PMI⇒51.6(予想50.9)。
・欧州圏9月小売売上高⇒▲0.6%。
・ECB政策決定会合⇒政策金利を0.5%⇒0.25%に引下げ。
・独9月鉱工業生産⇒▲0.9%。
・S&Pがフランスを1ランク格下げ⇒AAに。
・独9月貿易黒字eur18.8bio。
③英国
・10月PMI建設業⇒59.4に改善。
・CBI(Confederation of British Industry)成長予測
⇒GDP成長予測2013年+1.4%、2014年+2.4%に引上げ。
・10月サービス業PMI⇒65.2に上昇(予想60)。
⇒1997年5月以来の16年ぶり高水準。
・9月鉱工業生産⇒+0.9%(mom:予想+0.6%)。
・BOE政策決定会合⇒政策金利据置き(0.5%)。
資産購入ペースもgbp375bioに維持。
・9月貿易統計⇒gbp▲9.8bioの赤字。
④スイス
・10月CPI⇒▲0.3%(yoy:予想▲0.1%)。
・スイス9月小売売上高⇒=1.0%(yoy)。10月失業率は3.2%(unch)。
⑤豪州 / ニュージーランド
・豪州9月小売売上高⇒+0.8%(予想+0.4%)。
・豪州RBA金融政策会合⇒政策金利2.5%に据置き。
・豪州RBAStevens総裁⇒豪ドル高に懸念を表明。
・豪州10月雇用者数⇒=1.1千人(予想+10.0千人)。
9月データも下方修正(+9.1千人⇒+3.3千人)で失業率も
5.7%に上昇。
・ニュージーランド第三四半期雇用者数⇒+1.2%。
⇒2007年来の高水準。失業率は6.2%に低下(前回6.4%)。
⑥中国
・10月非製造業PMI⇒56.3に上昇。(2013年最高値)
2 金融市場
①株式市場
・ECB利下げや米GDP,雇用統計後に乱高下モード。
・米株は反落してから猛反発へ。⇒Dowは$15,761.52、
S&P500は$1,770.57、Nasdaqは$3,919.23で越週。
②債券市場
・ECB利下げや米GDP,雇用統計後に乱高下モード。
・米10年債利回りは2.746%に上昇して越週。
⇒9月に2.984%⇒10月に2.471%に低下⇒先週2.746%。
・米30年債利回りは3.842%に上昇して越週。
⇒8月に3.93%⇒10月に3.565%に低下⇒先週3.842%。
③為替市場
・ドルインデックスが反発。79割れ寸前⇒81.4へ。
・ユーロは反落色を強め、英国ポンドは堅調モード。
・米ドルは上昇バイアス、コモディティ通貨には売り圧力
が残る展開。
・日本円は先週も乱高下。レンジ抜け期待は持ち越しへ。
④商品市場
・商品市場も乱高下。相対的には頭が重い展開に。
・原油価格は小幅な上昇。1バレル$94.35水準。
・貴金属は大幅な下落で越週へ。
金価格はオンス単価で$13千割れ。