2014年2月24日(月)~28日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①G20財務相/中銀総裁会合
・米英日の成長加速,欧州圏の回復を歓迎。
・中国や多くの新興国が堅調な成長。
・不安定な金融市場,高水準の公的債務,
世界の不均衡問題は残課題。
・今後5年で全世界総GDPを2%以上増強する施策を。
・多くの先進国の金融政策は引き続き緩和的であるべき。
中期的には緩和政策への依存を縮小。
②欧州圏 / スイス
・独2月IFO業況指数⇒111.3(予想110.6)。
2011年7月以来の最高値。
・同現況指数⇒114.4(予想112.9)。
・同期待指数⇒108.3(予想109)。
(独に関してはZEWは弱く、IFOは強かった格好)
・独第4四半期GDP確定値⇒+0.4%(qoq)。
・独30年債券入札不調⇒26日(木)の入札でeur30bioに
対して応札がeur2.79bio。
・独3月GFK消費者信頼感⇒8.5(2007年1月以来の最高値)。
・独2月失業率⇒6.8%(unch)。
・独2月CPI⇒+1.2%に減速(yoy)。
・独1月小売売上高⇒+2.5%(yoy)。
・欧州圏1月CPI確定値⇒+0.8%(unch,yoy)
・欧州圏2月消費者信頼感⇒▲12.7(1月は▲11.7)。
・欧州圏2月経済信頼感⇒101.2(1月は101)。
・欧州圏2月CPI⇒+0.8%(予想+0.7%)。
追加緩和措置の可能性が後退。
・欧州圏2月失業率⇒12.0%(unch)。
・ECB Draghi総裁+Paret主任エコノミスト+Nowotny理事
⇒欧州にデフレの兆候はない。
消費者に値下がり期待の買控え見られず。
中期インフレ目標2%は堅持。
必要な追加措置には躊躇せず。
ネガティブ金利採択の効果には疑問。
・欧州委員会⇒欧州圏成長予測を上方修正。
2014年は+1.1%から+1.2%に修正。
2015年も+1.7%から+1.8%に修正。
失業率は2014年12%,2015年は11.7%に改善へ。
・スイス2013年第4四半期GDP⇒+0.2%(qoq)。
・スイス2月KOF先行指数⇒2.03(予想2.0)。
③英国
・BOE MaCafferty⇒現GBP水準は英国輸出企業の重荷ではない。
2015年の利上げ観測もNot Unreasonable.
・BOE Dale主任エコノミスト⇒近い将来の利上げはない。
利上げ実施時は小幅で段階的に。
・1月BBAモーゲージ許可件数⇒50千件(予想47.9千件)。
2007年9月以来の最高値。
・2013年第4四半期GDP⇒+0.7%(qoq)に下方修正。
・GFK2月消費者信頼感⇒▲7(unch)。
④米国 / カナダ
・12月住宅価格指数⇒+0.8%(mom)。
・S&P500主要20都市住宅価格⇒+13.4%(yoy)。
・1月耐久消費財受注⇒▲1%(予想▲0.5%)。
Ex-Transportでは+1.1%(予想+0.2%)。
・失業保険申請件数⇒2月21日の週は348千件(予想より多い)。
・2013年第4四半期GDP確定値⇒+2.4%(予想+2.7%)。
・加12月GDP⇒▲0.5%(予想▲0.2%,mom)。
⑤日本
・黒田日銀総裁⇒2%のインフレターゲットへの軌道は順調。
物価上昇は広範囲。需給ギャップも縮小傾向。
景気回復は順調。緩和政策の効果も順調。
QQE(量的質的緩和)は2%物価上昇達成まで継続。
日欧の緩和が米のTapering効果を吸収。
・1月CPIコア⇒+1.3%(yoy)。
・2月東京地区CPIコア⇒+0.9%。
・1月家計消費⇒+1.2%(yoy)。失業率⇒3.7%。
・1月鉱工業生産⇒+4.0%(mom)。
・1月小売売上高⇒+4.4%(yoy)。
・1月住宅着工⇒+12.3%(yoy)。
・2月製造業PMI⇒55.5(小幅減少)。
⑥ニュージーランド
・1月貿易収支⇒nzd306mioも黒字(予想を上回る黒字)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・主要国の株式市場は概ね堅調。
・債券市場も安定。長期金利は低下バイアス。
・日経平均は1万5千円を回復も週足は1万4千8百円台。
・米株堅調。S&P500は終値ベースの史上最高値更新。
・週次はDowが+1.4%,S&P500+1.3%,Nasdaq+1.0%。
・2月はDow+4.0%,S&P500+4.3%,Nasdaq+5.0%。
・米10年債利回り2.66%(先週2.73%)。
・米30年債利回り3.59%(先週3.69%)。
②商品市場
・調整局面も消化して堅調推移。
・原油価格はバレル単価$102.46(先週$102.25)。
・金価格はオンス単価$1,323.91(先週$1,323.40)。
③為替市場
・ユーロは対ドルで上昇。昨年12月以来の1.38台回復。
・ドルインデックスが月足,週足で80割れ(79.782)。
・豪ドルが反落でニュージーランドドルは反発へ。
・スイスフランが続伸。週末にかけて日本円にも上昇圧力。
・ドル円も102円割れで3月へ。