2014年3月24日(月)~28日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①欧州圏 / スイス
・欧州圏3月PMI⇒53.0(予想53.3)。
サービス業PMIも52.4に低下。
・独3月PMI⇒製造業53.8(予想54.5)。
サービス業54.0(予想55.5)。
・独3月IFO⇒景況感110.7(予想110.9)。
現状指数115.2(予想114.6)。
期待指数106.4(予想107.7)。
→2013年10月以来の低水準。
・独4月GFK消費者信頼感⇒8.5(unch)。
・仏3月PMI⇒製造業51.9(予想49.6)。
サービス業51.4(予想47.5)。
・ECB Weidmann(独Bundesbankチーフ)
⇒量的緩和(QE)も選択肢との発言。
・欧州委員会 Tajani
⇒EURUSDの1.4台は問題。今後通貨の議論は不可避。
・スイスSNB Zurbrugg⇒EURCHFの下限1.20は断固防衛。
⇒多様な手法で防衛。
マイナス金利も選択肢。
②中国
・3月PMI速報(HSBC/Markit)⇒48.1(過去8ヶ月の最低値)。
・PBOCとBOEがロンドンの人民元決済/清算のスキームで合意。
週明けにも合意書に調印へ。
③米国
・St Louis連銀 Bullard総裁
⇒Yellen総裁のTapering終了後6ヶ月で利上げとの
発言は従来路線上のもの。
⇒QE終了時期は未定。
データ次第でありカレンダーで決められない。
・Minneapolis連銀 Kocherlakota総裁
⇒Fedのガイダンスは政策変更を意味しない。
・Chicago連銀 Evan総裁⇒短期金利は2015年にかけてゼロ水準。
・2月耐久消費財受注⇒+2.2%(予想+1.0%)。
Ex-Transportは+0.2%(予想+0.1%)。
・失業保険申請件数⇒3月21日の週は311千件(予想325千件)。
・2013年第4四半期GDP確定値⇒+2.6%。
・2月個人所得⇒+0.3%、支出も+0.3%。
・2月PCEデフレータ⇒+0.9%(鈍化,yoy)。
⇒PCEコア+1.1%(unch,yoy)。
④英国
・2月CPI⇒+1.7%に鈍化, コアは+1.7%に上昇(yoy)。
・BOE Weale ⇒英国経済は健全。継続的改善が進行中。
⇒賃金の上昇も始まっている。
⇒将来の引締めは段階的実施。
・2月小売売上高⇒+1.7%(予想+0.5%,mom)。
・2013年第4四半期GDP確報値⇒+0.7%。
⇒経常赤字▲gbp22.5bioに改善。
⑤豪州 / ニュージーランド
・豪RBA Stevens総裁⇒豪州経済は過去数年より改善。
⇒鉱業から多分野に好況が拡大中。
⇒今後数年不動産ブームを予想。
⇒今後の交易条件悪化で豪ドルも減価へ。
・NZ English蔵相⇒NZの水準は高すぎる。
経済の不均衡是正の障害。
・NZ2月貿易統計⇒+nzd818mioに黒字拡大(予想nzd600mio)。
⇒2011年4月以来の高水準。
⇒2月としては過去最大の黒字。
⑥日本
・2月CPI⇒+1.3%(yoy)。
・3月東京地区CPI⇒+1.0%(yoy)。
・2月小売売上高⇒+3.6%(yoy)。
・2月失業率⇒3.6%に低下。
・2月家計支出⇒▲2.5%(yoy)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・新興国市場が牽引役となり株式市場上昇。
・先週の上位はトルコ、ブラジル、ロシア。
・日経平均も反発。14,696.03円で越週(先週14,224.23円)。
・米株は不調。週次でDow+0.1%,S&P500▲0.5%,Nasdaq▲2.8%。
・債券市場は安定推移。米10年債利回りは2.72%(先週2.74%)。
・米30年債利回りは3.55%(先週3.61%)。
②商品市場
・原油堅調。バレル単価$101.61と100台を回復(先週$99.49)。
・貴金属続落。金価格は1オンス$1,292.40(先週$1,332.66)。
③為替市場
・ドルインデックスは80.17と80台を維持。
・ECB追加緩和の憶測からユーロは反落。
・新興国など株式堅調で新興国通貨が上昇。
・日本円は週後半に円安方向にレンジ抜け。
・利上げモードで南半球通貨が大きく上昇。
・カナダドルも追随してコモディティ通貨群が週次の勝ち組。