2014年3月23日日曜日

Well-Tuned EIGO. : If You Give a Mouse a Cookie.

ちょっと心配なクリミア共和国の情勢ですが、世界史に詳しくない私のような人間にはとても勉強になるレポートがありました。

特に欧州勢の懸念の中心は、今回のロシアによるクリミア共和国の併合とかつてのヒトラードイツによるSudetenland(スデーデン地方)の併合に多くの共通点があると言う事のようです。後者はその後の第二次世界大戦の序章になった事件だけに尚更ですが、今回の対露制裁の足並みにおいて欧州では最も消極的とされるのがドイツであると言う事も皮肉な巡り合わせですね。

この時にドイツのヒトラーが自国の行動の正当化の為に強調したのがSudetenlandの住民の多くがドイツ系民族であったと言う事でした。そして結果的に世界がその行為を追認せざるを得なかった事がその後のヒトラーの行動をエスカレートさせてしまったという史実があるようです。

今回取り上げた、IF YOU GIVE A MOUSE A COOKIE というのは、明確に慣用句化しているかどうかは不明ですが、有名な子供向けの本の題名であり、現在進行形のクリミア情勢を懸念するレポートに紹介されていました。



ある少年がネズミにクッキーをねだられて気前よく与えたところ・・・・・
・クッキーを柔らかくする為のミルクを要求されて・・・・これも与えると・・・
・ミルクを飲むためのストローを要求されて・・・・これも与えると・・・
・鼻下にミルク髭が出来ていないか確認する為の鏡を要求され・・・これも与えると・・・
・鏡に映った自分の髪の乱れに気づいて髪留めを要求され・・・

最後は一巡して、クッキーをもう一つくれとおねだりされると言う展開です。

教訓は、As long as the boy is willing to give, the mouse is all too happy to take. と言う事です。

ロシアの行動にもこのような展開になる懸念が燻るというのがレポートの趣旨でした。

この英語表現は、色々と応用がきくのではないでしょうか。

Isn't it like giving a mouse a cookie? ⇒気前良すぎないか?
Don't give a mouse a cookie.⇒絶対に譲歩しない事!

等が十分いけそうですね。