2014年3月3日(月)~7日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①ウクライナ/ロシア関連
・露中銀⇒ルーブル急落(史上最安値更新)を受けて
緊急利上げ。5.50%から7.00%へ。
・米英など西側数ヶ国⇒6月のソチG8サミットへの参加準備を中止。
・露プーチン大統領⇒「軍事介入は最終手段」
「クリミア併合の意思なし」
・露南部でICBM弾テスト発射の報道。
・米ケリー長官⇒ウクライナに1兆ドルの支援を表明。
露には制裁措置の用意を表明。
②米国 / カナダ
・米1月個人所得⇒+0.3%,個人支出⇒+0.4%。
・米1月PCEコア⇒+1.2%(yoy)。
・米2月ADP雇用レポート⇒雇用増+139千人(予想+150千人)。
・米Richmond連銀Lacker総裁
⇒市場はウクライナ情勢に冷静な対応。
⇒FRBの利上げ開始は1994年の時よりも
周到な事前の情報発信を伴う。
・米失業保険申請件数⇒2月28日の週は323千件(予想326千件)。
・2013年第4四半期非農業部門生産性
⇒1.8%,労働単価▲0.1%(qoq)。
・米1月貿易収支⇒▲$39.1bioの赤字(予想通り)。
・米2月雇用統計⇒非農業部門雇用者数⇒+175千人
(予想+150千人)。
失業率は6.7%に上昇。
・加1月建設許可件数⇒+8.5%の大幅増(mom)。
・加2月雇用統計⇒雇用者数▲7千人(予想+16.9千人)。
失業率は7.0%(unch)。
・加2013年第4四半期貿易収支⇒▲cad0.2bio。
労働生産性+1.0%(qoq)。
③英国
・2月PMI製造業⇒56.9(予想56.9)。
・1月モーゲージ承認件数⇒74千件に上昇。
・2月PMI建設業⇒62.6に低下。
・2月PMIサービス業⇒58.2(予想58.0)。
・3月BOE政策決定会合⇒政策据置き。
政策金利0.5%,資産購入gbp375bio。
④欧州圏 / スイス
・欧州圏2月PMI製造業⇒53.2(上方修正)。
・欧州圏1月PPI⇒▲0.3%(mom),▲1.4%(yoy)
(予想は0%と▲1.2%)
・欧州圏2013年第4四半期GDP⇒+0.3%(unch,qoq)。
・欧州圏1月小売売上高⇒+1.6%(予想+0.9%,mom)。
・欧州圏2月PMIサービス業⇒52.6に上方修正。
・伊PMI製造業⇒52.3に低下。
・伊PMIサービス業⇒52.9(予想50.6)。
・スイス2月SVME PMI製造業⇒57.6に大幅上昇。
・スイス2月CPI⇒▲0.1%(yoy)。同失業率3.2%(unch)。
・3月ECB政策決定会合⇒政策金利据置き(0.25%)。
成長予想引き上げ→2014年1.2%→2015年1.5%
→2016年1.8%の成長予想。
・Draghi総裁⇒インフレ上昇を予想。
2月0.8%→2014年末1.0%→2015年中に1.3%
→2016年第4四半期に1.7%と言う予想。
・独1月工場受注+1.2%(mom)。
⑤中国
・2月HSBC/Markit製造業PMI⇒48.5(7ヶ月振り低水準)。
3ヶ月連続の低下。
・2月PMI製造業⇒50.2に低下(前月50.5)。
・全人代⇒李克強首相が2014年は7.5%成長,インフレ3.5%
に目標設定。鍵となる消費と投資の促進策を表明。
(全人代全般としてはNo Surpriseという評価)
⑥豪州 / ニュージーランド
・NZ2013年第4四半期交易条件指数⇒+2.3%(改善)。
・豪RBA3月金融政策決定会合⇒政策金利2.5%に据え置き。
政策スタンスも中立に維持。
指標の弱さは異常気象要因。
・豪1月建設許可件数⇒+6.8%(mom)。
・豪2013年第4四半期GDP⇒+0.8%(予想+0.6%,qoq)。
・豪1月小売売上高⇒+1.2%(予想+0.5%,mom)。
・豪1月貿易収支⇒+aud1.43bioの黒字(予想+aud0.11bio)。
⑦日本
・2013年第4四半期資本支出⇒+4.0%。
・1月景気先行指数⇒112.2→5ヶ月連続上昇。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場上昇+債券市場下落(利回り上昇)の傾向。
・日経平均は週足で1万5千円回復(15,274.07円)。
今年初めての4日連騰で1ヶ月ぶり高値圏。
・週次でDow+0.8%,S&P500+1%,Nasdaq+0.7%。
・米10年債利回りは2.79%(先週2.66%)。
・米30年債利回りは3.73%(先週3.59%)。
②商品市場
・原油価格は下落傾向から週末に反発。
貴金属はウクライナ情勢一服感から軟調。
・原油価格はバレル単価$102.57(先週$102.46)。
・金価格はオンス単価$1,338.64(先週$1,323.91)。
③為替市場
・ウクライナ情勢小康状態で株高,円安へ。
・米ドルは雇用統計後に対円で上昇も
円以外の主要通貨には軟調。
ドルインデックスは依然80割れ(79.717)。
・ECBのタカ派スタンスにユーロ堅調。
・カナダは雇用統計が悪く北米で明暗。金曜日の
最弱通貨はカナダドル。
・南半球は好調な経済指標に堅調。豪ドルが牽引役。