2014年3月17日(月)~3月21日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米3月Empire State製造業インデックス⇒5.6(予想5.7)。
・米2月鉱工業生産⇒+0.6%(mom)
・米2月CPI⇒+1.1%に軟化。コアは+1.0%で横ばい(yoy)。
・米2月住宅着工⇒0.91mio件。着工許可は+1.02mio件。
・米3月FOMC政策決定会合
⇒政策金利据置き。
⇒Tapering継続。月次資産購入額▲$10bioで毎月$55bioへ。
⇒引締時期の判断基準から失業率6.5%の数値メドを除去。
同じく物価目標2%の数値メドも除去。
⇒資産購入プログラム終了の6ヵ月後から引締めの可能性。
⇒景気拡幅ペースと引締め時期の見通しを引き上げ。
・Fitch(格付機関)⇒米国のAAA格付けを維持。
⇒OutlookをNegativeからStableに引上げ。
⇒2月の債務上限問題への与野党の協調を評価。
2011年8月や2013年10月のような混乱は見られず。
⇒債務上限をGDP比100%未満に維持する事はAAA格
の必要条件。
⇒実質的な世界の基軸通貨とベンチマーク債権の
発行体である事による柔軟なファイナンス力が
米国の特権的強み。
・加1月国際証券取引⇒cad1.09bioに上昇。
・加BOC Poloz総裁⇒第1四半期成長は"Soft Side"。
⇒2月のインフレ指標も見込みは"Softer"。
⇒インフレ指標鈍化の程度次第で今後の
利下げオプションに言及。
・加2月CPI⇒ヘッドライン+1.1%(予想+0.9%,yoy)。
コア+1.2%(予想+1.1%,yoy)。
・加1月小売売上高⇒+1.3%(予想+0.8%,mom)。
Ex-Autoで+1.0%(予想+0.9%)。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏2月CPI⇒+0.7%(yoy)に下方修正。
・欧州圏1月経常収支⇒+eur25.3bioに黒字拡大。
・独3月ZEW信頼感⇒46.6(予想52.0)。2013年8月以降最低値。
現況信頼感⇒51.3(予想51.7)。
・スイス3月ZEW⇒19に大幅下落。
③英国
・2月雇用データ⇒失業保険申請件数▲34.6千件(予想▲25千件)。
・BOE3月会合議事録⇒政策金利0.5%と月次資産購入額gbp375bio
の維持決定は満場一致。
⇒過去数ヶ月の景気回復を確認。
⇒GBP上昇は英国経済の比較優位の認識が
定着していることが原因。
・2月公的部門純借入高⇒gbp7.5bio増加。
④豪州 / ニュージーランド
・豪RBA金融政策決定会合⇒金融政策変更なし。
政策金利2.5%据置き。
鉱工業の設備投資の急減速に懸念。
失業率は上昇傾向と認識。
豪ドル上昇圧力一服を歓迎。
政策は中立バイアス。年内変更の可能性低い。
・豪2月Westpac景気先行指数⇒▲0.1%(mom)。
・豪1月コンファレンスボード景気先行指標⇒+0.2%。
・NZ2013年第4四半期経常収支⇒▲nzd1.43bioの赤字(縮小)。
・NZ2013年第4四半期GDP⇒+0.9%(予想通り,qoq)。
⑤日本
・2月貿易統計⇒▲1.13兆円の赤字(予想▲0.9兆円)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・週次ベースでは株式市場は斑模様。
債券市場は価格下落,利回り上昇バイアス。
・日経平均は反発続かず14,224.23円で越週(先週14,327.66円)。
・米株は週次でも上昇。Dow+1.4%,S&P500+1.3%,Nasdaq+0.7%。
・タカ派のFOMCを受けて米長短金利差がFlat化バイアス。
長短金利差は過去8ヶ月の最小値へ。
・米10年債利回りは2.74%(先週2.65%)。
・米30年債利回りは3.61%(先週3.59%)。
②商品市場
・原油価格は小反発。バレル単価$99.49(先週$98.99)。
・貴金属は反落。
金価格はオンス単価$1,332.66(先週$1,380.19)。
6週上昇後に7週目に反落。銀価格も連れ安。
③為替市場
・ドルインデックス反発。80台を回復。
週央に80.354の3週間ぶり高値をつけて80.083で越週。
・引き続き円高バイアス燻る。
日経平均の不調と併せてアベノミクスに黄信号との見方も。
・週次ベースでは南半球通貨が勝ち組。
・英国ポンド、スイスフランは守勢に回る展開。