2014年2月9日日曜日

Review of the Week.(Feb.3rd - Feb.7th.2014.)

2014年2月3日(月)~7日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①米国
  ・1月ISM製造業⇒Headline Indexは51.3(予想57)
          2013年5月以来の低水準
  ・ADP雇用レポート⇒民間雇用者数+175千人(予想+195千人)。
  ・Richmond連銀Lacker総裁⇒Taperingの停止は可能性低い
  ・Chicago連銀Evans総裁もTapering継続を明言
  ・12月貿易統計⇒▲$38.7bioで予想以上の赤字
  ・新規失業保険申請件数⇒1月最終週は331千件に減少。
  ・1月雇用統計⇒非農業部門新規雇用⇒+113千人
                 (予想+175千人)
         失業率は6.6%に低下直近5年の最小値

 ②豪州 / ニュージーランド
  ・豪12月建設許可件数⇒▲2.9%(予想+0.3%,mom)
  ・豪RBA2月政策会合⇒政策金利2.5%据置き
            足元のインフレ圧力上昇を指摘
            緩和バイアスを削除
            豪ドル高懸念も言及せず
  ・豪12月貿易統計⇒+AUD468mioの黒字。
          (予想▲AUD300mioの赤字)
  ・豪NABビジネス信頼感(第4四半期)⇒4に改善
  ・豪RBA月例報告⇒2014年GDP予測を2.0%~3.0%⇒2.25%~3.25%に
           上方修正
          インフレは2015年6月までに2.25%~3.25%で
           ピークアウトと予測。
  ・NZ第四四半期失業率⇒6.0%に改善(Q2は6.2%)
    
 ③英国
  ・1月製造業PMI⇒56.7(予想57.1)。
    ⇒予想は下回るも10ヶ月連続の拡大。
     新規輸出受注は57.5で2011年以降最高値。
     成長ペースは22年間の統計でも最高水準。
  ・1月建設業PMI⇒64.6(予想61.6)2007年8月以来の最高値
  ・1月サービス業PMI⇒58.3(予想59.0)。
  ・BOE2月政策会合⇒金融政策据置き
           政策金利0.5%。資産購入GBP375bio。
  ・12月鉱工業生産⇒+0.4%(予想+0.6%,mom)
  ・同製造業生産⇒+0.3%(予想+0.6%,mom)
  ・12月貿易統計⇒▲GBP7.7bioに改善

 ④欧州圏 / スイス
  ・欧州圏1月製造業PMI⇒54.0に上方修正。
  ・欧州圏1月サービス業PMI⇒51.6に下方修正。
  ・伊1月製造業PMI⇒53.1で予想に届かず。
  ・伊1月サービス業PMI⇒49.4に改善。
  ・スイス1月SVME PMI⇒56.1に上昇。
  ・欧州圏12月PPI⇒+0.2%(mom),▲0.8%(yoy)
  ・欧州圏12月小売売上高⇒▲1.6%(+1.5%,mom)
  ・ECB2月政策決定会合⇒据置き。政策金利0.25%
   Draghi総裁⇒必要な期間緩和政策を継続
        Forward Guidanceの有用性を強調。
        足元のデフレ懸念や近い将来の緩和の
         可能性は示唆せず
        欧州は90年代の日本とは全く違う
  ・独12月工場受注⇒▲0.5%(mom)。
  ・独12月鉱工業生産⇒▲0.6%(mom)。
  ・独12月貿易統計⇒EUR18.5bioに黒字拡大
  ・スイス12月小売売上高⇒+2.3%(yoy)に上昇
  ・スイス1月外貨準備高⇒CHF437.7bioに増加
  
 ⑤中国
  ・1月製造業PMI⇒50.5(予想50.6)
          新規輸出受注が49.3と縮小領域。
  ・同サービス業PMI⇒53.4に下落

 ⑥カナダ
  ・12月貿易統計⇒▲CAD1.7bio。予想以上の赤字
  ・1月雇用統計⇒+29.4千人の雇用増(予想+17.5千人)
         失業率7.0%に改善(予想7.1%)

2 金融市場

 ①新興国市場
  ・リスク回避バイアスは小康状態
   上下に振れ幅の大きい不安定な展開が継続

 ②株式市場 / 債券市場
  ・先週は一進一退。上下のSWING大きいがどちらも継続せず。
  ・米株は週次でDOWが+0.6%,S&P500が+0.8%,Nasdaqは+0.5%
  ・金曜日雇用統計後は米株は上昇
   Dow+1.06%,S&P500+1.33%,Nasdaq+1.69%。
        ・米10年債利回りは2.68%(先週2.65%)。
   同30年債利回りは3.67%(先週3.60%)。

 ③商品市場
  ・需給懸念で原油価格上昇。バレル単価$99.96(先週$97.44)。
  ・金も小幅上昇。オンス単価$1,266.96(先週$1,244.71)。

 ④為替市場
  ・新興国通貨は乱高下モード継続。振幅大きいが一方向には走らず。
  ・緩和バイアスや通貨高懸念の消えたRBA後に豪ドルが上伸
  ・利上げ期待の残るNZDも上昇先週は南半球が勝ち組に
  ・新興国、株式市場がやや落ち着いて円高圧力も一服感
   ドル円は一時100円台も102円台を回復
  ・金曜日雇用統計後に米ドルが反落も粘り腰で越週。
  ・カナダは同じく金曜日の雇用データが強くカナダドルが上昇
   北米で明暗が分かれた格好。