2014年11月9日日曜日

Crude Oil : Dips Under $80 a Barrel.

原油価格は続落で、遂にバレル単価で$80を割り込みました。
Crude Oil Daily

流石に下げ渋りを感じる値動きにはなっていますが、サウジアラビアが米国向けの原油輸出に関する値下げに同意したという報道が足を引っ張っているようです。

原則的には世界景気を直接反映する鏡とも言われる原油価格ですが、ここまでの低迷は意外であると同時に実は世界経済にとっては大いなる福音であることも事実でしょう。

日本にとってもこれだけの急激な円安が進行する中で、原油価格まで上昇していたら実に大きなダメージがあったはずです。輸入物価の上昇とかエネルギー価格の上昇が物価上昇圧力になっているわけですが、これを素直に喜んでいるのは日銀の黒田総裁チームくらいのものであり、一般の消費者にとっては大変なことです

その中で起きている原油価格の値崩れなのですが、本当にこれがなければ原材料の値上がりによる物価上昇は相当進んでいた事でしょう。

ある意味で絶妙な配剤でもあった原油価格の低迷ですが、中東情勢などを考えれば反発リスクは無視出来ない訳で、色々な意味で注視していく必要があると思います