過去3回の日銀の緩和措置には全て為替介入が追随していたのですが、今回の緩和後には介入は行われていないと言う認識です。それでも81円まで上昇してきました。
USDJPY Daily⇒殆ど押し目無し? |
前項でも書いていますが、これだけ押し目の無い上昇はここ数年は無かったと思います。
円は上昇は激しく、下落は遅いと言うパターンが多く、オプション市場でも円高時にはVolatilityが上昇しますが円安の時にはVolatilityは中々上がりません。それが最近では円安進行時にVolatilityが上昇する展開となっており、更にオプション市場の行使価格(或いはデルタ)分布の需給バランスを表すリスクリバーサル(プットとコールの価格差)を見ても円プット需要が円コール需要を上回っています。
それだけでも珍しいのに、更にその状況が短期のみならず1年ゾーンにまで拡大してきました。
過去実績としてはオプション市場が必ずしも現物市場の良き先行指標かと言えば必ずしもトラックレコードは良くないのですが、少なくとも市場には今後どこかで円の下落がトレンドとして定着していくと言うシナリオが広がっている事は間違いありません。
流石に今週は調整ありきかと思っていますが、しっかり注目していきましょう。