ユーロはギリシャへの第二次支援パッケージが成立した事と今週にECBのLTRO(Lomg Term Refinancing Operations⇒3年物資金供給オペ)を控えた事もあり週末に向けてショートの炙り出しが続く強烈な踏み上げ相場となりました。
円ですが、ドル円が80円を回復してからの押し目も浅く、トレンド転換の機運が急上昇する展開となりました。週後半には先々円高と見て余裕を持って構えて来た輸入サイドの勢力から相当纏まった買いも入り、81円台にも到達する予想外の展開でした。
G3通貨のうちの2つ(ユーロ、円)の少なくとも短期ベーストレンドが転換した可能性のある非常に重要な週だったと言えるでしょう。
主要通貨ペアの動向は以下の通りです。
通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①EURJPY↑ 109.22 104.48 +474 +4.34%
②CADCHF↓0.8958 0.9223 -265 -2.96%
③EURCAD↑1.3441 1.3081 +360 +2.68%
④AUDCHF↓0.9575 0.9831 -256 -2.67%
⑤USDCHF↓0.8958 0.9194 -236 -2.63%
⑥NZDJPY↑ 67.82 66.11 +171 +2.52%
⑦EURAUD↑1.2574 1.2266 +308 +2.45%
⑧GBPJPY↑ 128.89 125.76 +313 +2.43%
⑨EURUSD↑1.3450 1.3140 +310 +2.30%
⑩GBPCHF↓1.4219 1.4544 -325 -2.29%
上昇サイドの内容はEURとCHFが4回ずつ、後はNZDとGBPでした。
下落サイドではJPYが3回,USD,CAD,AUDが2回ずつで後はGBPとなっています。
株価などは堅調でRisk-onという解説も多いのですが、実は資源国通貨等は不調であり、アジアなど新興国通貨も然りですので、通貨市場ではRisk-onと言うよりはEURとJPYの転換と言う絵になっていると言う印象ではないでしょうか。