米雇用データですが、非常に順調な滑り出しを見せています。
先週金曜日に発表された1月分の雇用関連データも事前予想を上回る内容でした。多くの専門家や市場参加者も12月のデータが好調だったのはクリスマス商戦などの特殊要因で臨時的な雇用が増えたのだと言う分析を指示して今回は数字が悪化すると言う見通しを立てていたのでちょっとしたポジティブサプライズになったと思います。
12月 失業率 8.5% ⇒ 1月 失業率 8.3%
12月 NFP +20万人(修正+20.3万人) ⇒ 1月 NFP +24.3万人
(NFP⇒非農業部門新規雇用者数)
失業率は一時の二桁を越えて行くと言う危機感からちょっと一息ついた状況になっています。
2011年1月からの失業率推移を見ると以下のようになります。
(2011年)1月 9.0%,2月 8.9%,3月 8.8%,4月 9.0%,5月 9.1%,6月 9.2%,7月 9.1%,8月 9.1%,9月 9.1%,10月 9.0%,11月 8.7%,12月 8.5%, (2012年)1月 8.3%
大統領選もあるので統計操作の疑いがあるのではないかという事を言う人達もいますが、米国に限っては有り得ないと思います。従って実態は本当は良くないのだとしたら今後どこかで遠くない将来に短期間で大幅に悪化するような展開があるのかもしれません。この指標の裏切りの歴史を考えても今後のどんでん返しリスクには十分注意していきましょう。