先週の金融市場はギリシャがIMFとEUによるE130bioのSecond Bailoutを確保するべく内外との折衝を進めていく過程を神経質に見つめながらも、基本的には物事が丸く収まると言うシナリオを想定した楽観的なセンチメントを基調に推移しました。
木曜日までは欧州危機シナリオ継続を見込んだユーロショート等の残存ポジションがひたすら炙り出されるスクィーズ相場が続き、金曜日にはその動きに一定の調整が入って終わると言う展開となっていますが、Risk-off的なバイアスが復活したと言うほどの調整にはなっていません。
その他では、ECBが政策金利を据え置き(Main Refinancing Rate=1%)、BOEも政策金利(Bank Rate)を0.5%に据え置きましたが、資産買い入れプログラムの規模を£50bio増額して£325bioに拡大する動きがありました。
また25bpの利下げ予測も出ていたRBAは政策金利(Cash Rate)を4.25%に据え置きましたが、豪ドルの更なる上昇を演出するには至っていません。
先週の主要通貨ペアの動向は以下のようになりました。(変動率ランキング)
通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①CHFJPY↑ 84.71 83.42 +129 +1.52%
②USDJPY↑ 77.62 76.57 +105 +1.35%
③EURNZD↑1.5947 1.5744 +203 +1.27%
④NZDCHF↓0.7573 0.7662 -89 -1.18%
⑤EURAUD↑1.2363 1.2222 +141 +1.14%
⑥EURCAD↑1.3217 1.3076 +141 +1.07%
⑦AUDCHF↓0.9778 0.9881 -103 -1.05%
⑧NZDUSD↓0.8266 0.8351 -85 -1.03%
⑨GBPJPY↑122.34 121.10 +124 +1.01%
⑩CADCHF↓0.9145 0.9233 -88 -0.96%
上昇サイドの顔触れは、CHF4回、EUR3回、USD2回でGBPが1回となっています。
下落サイドの顔触れは、JPYとNZDが3回ずつでAUDとCADが2回ずつです。
欧州反発、コモディティ反落の絵となりますが、徐々に円安バイアスの足音が・・・気のせいか・・・いや待てよ・・・と言う感じになってきましたね。