・米5月NFP(非農業部門新規雇用)⇒69千人の増加。昨年5月来1年振り低水準であり市場予想の150千人を大きく下回りました。4月のNFPも発表値の+115千人⇒+77千人に下方修正。失業率も8.2%(8.1%から)に上昇しました。失業率の上昇は2011年6月以来です。
・米5月ISM非製造業インデックスは53.5にまで悪化。Price-paid componentは47.5となり昨年12月以来初めて景気縮小領域に落ち込みました。
・英国5月製造業PMIが前月の50.2から45.9と大幅に悪化。2009年5月以来の最低値且つ2年ぶりの下落幅を記録。
・ユーロ圏5月PMI製造業も45.1で景気縮小待ったなし。
・スイス 5月SVME PMI製造業も45.4に急落。2009年7月以来の低水準。
・中国の5月製造業PMIが53.3⇒50.4に大幅下落。HSBC製造業PMIも48.4に下方修正。
PMIは50が分岐点であり、これ未満は経済活動の縮小傾向を示すと考えればよいでしょう。
世界中の経済が縮小している事がわかります。製造業に元気が無いのは本当に深刻ですね。
世界中から米ドルに還流していた資本の動きですが、雇用統計で米国経済の回復路線にも疑問符が付される中で米ドルの動向にも注目が集まりますが、先週末の動きは少しドル売りに傾いていました。中期的なドルブル基調にはテクニカルなダメージはありませんが、ここが崩れると一気に世界中の投資資本の避難先としての日本円の急騰リスクが上昇することになるでしょう。
DXY(ドルインデックス)⇒堅調もモメンタム失速へ? |
円の動きは兎に角週明け早々から最大の注意が必要です。