2012年6月10日日曜日

Another Great Champion Hangs Up the Gloves.

在米時代の友人から「Sugar Shane Mosleyが遂に引退したの知ってる?」と言う連絡を貰って、驚くと同時にその潔さにも感心しました。

幼少時からBoxingの英才教育を受けてアマチュアで実績を残し、プロ入り後もエリート街道をひた走った名選手ですが、寄る年波には勝てず、マニーパッキャオ選手など最近のスーパースターにはちょっと歯が立たない状態になっていました。敗者が生命を落とす事すらあるこの競技の危険性を考えれば、引退は懸命な選択だと思います。若手ホープのアルバレズ選手に負けた時点で限界を感じたのだと思います。


物議を醸す判定なるもオスカーデラホーヤに連勝した辺りがキャリアのピークで、長年のライバルだったバルガス選手をKOした事も含めて同世代のライバル競争では一歩抜きん出た感じだと思います。3階級で5度王者になった事や一度もKOされなかったと言う事は出色のキャリアでしょう。

彼の引退の弁が色々と伝わってきますが、連絡をくれた友人も私も彼の次の言葉が心に刺さりました。
     
"loved every moment of it. Win, lose or draw."

勝った時、負けた時、引き分けた時・・・・全ての瞬間が好きだった・・・とでも訳しましょうか。

別にボクサーとか金融とかは関係ないと思います。やがていつか自分がずっと携わってきた事から身を引く時に、このような心境になれたなら本当に幸福な事ではないでしょうか。

こういうことが言える様な挑戦を探すも良し、今やっている事にそういう気持ちで臨むも良し・・・ですよね。