先週もリスク回避やレバレッジ縮小の動きが加速する展開が目立っています。市場の値動きに加えて様々なファンダメンタルズの動きも勘案すると今の世界経済の状況は相当危険な状況である事は間違いありません。
欧州問題の拡大は市場の関心をギリシャよりもスペインに向け始めています。英国、スイスの経済指標も劇的に悪化しました。
また米国経済は6月1日(金)の雇用統計で完全に復調路線に赤信号が点灯しました。これは黄信号をSkipして一気に赤信号が点灯したと考えて下さい。
中国の景気減速を裏付けるデータも増えてきましたが、豪州辺りにその影響が色濃く繁栄され続けています。
この項では主要通貨の週を通したパフォーマンスから分析します。
通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 値幅(pips) 値幅(%)
①GBPJPY↓ 119.76 124.77 -501 -4.18%
②CADJPY↓ 74.94 77.37 -243 -3.24%
③EURJPY↓ 96.95 99.69 -274 -2.83%
④CHFJPY↓ 80.70 82.97 -227 -2.81%
⑤AUDJPY↓ 75.64 77.70 -206 -2.72%
⑥GBPNZD↓ 2.0301 2.0750 -449 -2.21%
⑦USDJPY↓ 78.02 79.66 -164 -2.10%
⑧NZDJPY↓ 58.80 60.01 -121 -2.06%
⑨GBPUSD↓ 1.5350 1.5662 -312 -2.03%
⑩GBPAUD↓ 1.5831 1.6049 -218 -1.38%
通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨⇒JPY(7回),NZD,USD,AUDが1回ずつ。
下落通貨⇒GBP(4回),CAD,EUR,CHF,AUD,USD,NZDが1回ずつ。
欧州、英国、スイス、中国、米国の経済指標に深刻な悪化傾向が確認出来ます。JPYの比較優位が際立ってしまったと言うのが先週の動きと言えるでしょう。
6月は5月以上の市場変動がある月となるのは不可避と思われます。