先週の動きはある意味異常なものでした。
・週初にユーロ等が窓明けの高値オープン⇒ほぼ24時間で窓埋めして安値引け
・Fitch及びMoody'sがスペインの信用格付を3段階引下げ
・Moody'sは同じくキプロスも格下げ
・米国の経済指標が軒並み悪化
などのと言う材料に対して、リスク市場はこの悪材料の次に実現しそうな国際協調レベルでの金融緩和や流動性供給策の実現を期待して堅調に推移。震源地である欧州株ではEurope600は1%以上の上昇を記録し、米株でもS&P500が4月以来となる2週連続上昇をして越週しました。
週末にギリシャの再選挙を控えて非常にポジショニングが難しいと言う特殊事情がありましたが、為替市場でも主要通貨ペアはトリッキーな値動きが目立ちました。
通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 値幅(pips) 値幅(%)
①NZDUSD↑ 0.7864 0.7703 +161 +2.05%
②NZDCAD↑ 0.8048 0.7904 +144 +1.79%
③GBPUSD↑ 1.5717 1.5463 +254 +1.62%
④AUDUSD↑ 1.0070 0.9909 +161 +1.60%
⑤EURNZD↓ 1.6007 1.6229 -222 -1.39%
⑥USDCHF↓ 0.9472 0.9596 -124 -1.31%
⑦NZDCHF↑ 0.7469 0.7374 +95 +1.27%
⑧NZDJPY↑ 61.99 61.21 +78 +1.26%
⑨GBPCAD↑ 1.6058 1.5875 +183 +1.14%
⑩EURUSD↑ 1.2654 1.2513 +141 +1.11%
通貨ペアの分解は以下のようになります。
上昇サイド⇒NZD(5回),GBP(2回),AUD,CHF,EUR
下落サイド⇒USD(5回),CAD(2回),EUR,CHF,JPY,
EURとCHFは両サイドに1度ずつ登場しますが、基本的にトレンドレスと言う事になります。
先週はNZDが最強でUSDが最弱だった訳ですが、実際の週末のギリシャの再選挙結果や週初から始まるG20、そして週央のFOMCを消化してどう動いていくのかは見ものですね。