先週は週初のギリシャ再選挙に始まり週央のFOMCやスペインの巨額支援要請を経て週末には大手格付機関による大手金融機関群の格下げと言うイベントがありました。
ギリシャの再選挙に関しては僅差でしたが緊縮財政派が第一党となり連立政権を樹立すると言う動きとなり同国のユーロ圏離脱のリスクは幾分縮小しました。今後は連立政権とユーロ圏との救済策交渉の趨勢が大きな市場変動要因となるでしょう。
FOMCはQE3を明言せず所謂Operation Twistの年内延長と言う作戦でお茶を濁した格好となり株式市場などのリスク資産が売られる動きとなりました。
スペイン金融機関の資本増強必要額の大きさにも驚きますが、大手米銀などの格下げなども含めた影響は今週以降の市場で影響度を注視していく事になります。
先週の主要通貨ペアの動向を整理しておきましょう。
通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①NZDJPY↑ 63.52 61.99 +153 +2.41%
②USDJPY↑ 80.44 78.70 +174 +2.16%
③AUDJPY↑ 80.92 79.23 +169 +2.09%
④CADJPY↑ 78.52 76.95 +157 +2.00%
⑤CHFJPY↑ 84.17 82.83 +134 +1.59%
⑥EURJPY↑ 101.08 99.53 +155 +1.53%
⑦GBPJPY↑ 125.38 123.72 +166 +1.32%
⑧GBPNZD↓ 1.9682 1.9870 -188 -0.96%
⑨NZDCHF↑ 0.7539 0.7469 +70 +0.93%
⑩EURNZD↓ 1.5869 1.6007 -138 -0.87%
通貨ペアを分解すると以下のようになります。
上昇通貨⇒NZD(4回),USD,AUD,CAD,CHF,EUR,GBP
下落通貨⇒JPY(7回),GBP,CHF,EUR
NZDJPYの上昇が首位になっていますが、分解結果でもNZDが最強、JPYが最安と言う結果になっています。
NZDの強さも確かに目を引きますが、変動上位10ペアのうちの7つがクロス円の上昇であった事の方が目を引きますね。JPYのトレンドは下落方向で定まってきるのかどうかです。