2月14日の日銀によるバレンタイン緩和(一部では義理チョコ緩和とも・・)は、世界中から日銀が遂に追加緩和姿勢を鮮明にしたというメッセージとして受け止められました。
しかし、それを嫌う日銀からの度重なるメッセージに加えて、欧州情勢の悪化、アジアの失速、そして米国に再びQE3の機運が復活するのが明らかになってきた事で日本円の持続的下落へのシナリオは大幅に後退し始めています。
USDJPY DAILY⇒下値を探る展開へ |
EURJPY DAILY⇒最安値更新! |
AUDJPY DAILY⇒投資家のダメージが心配 |
GBPJPY DAILY⇒先週の急落は圧巻 |
ドル円に関しては、円安転換シナリオで動いて来た勢力の太宗が78円レベルを下限と考えているイメージですので、先週末の動きは非常にCriticalでした。78円が重くなる展開になると予想外の規模で売り戻が出て来る可能性も否定できないでしょう。
豪ドルや英国ポンドに関しては、投信を買っている個人層や証拠金取引をしている証拠金取引業界のダメージが気になります。最早円高で苦しむのは輸出業者などだけではなく投資大国日本の大企業から個人投資家まで広範なExposureを有していると言う事を気に留めておく必要があるでしょう。
公的な立場からのメッセージも含めて円には相当なVolatilityが待ち受けているはずです。