Nikkei Daily Chart ⇒ Trying to Bottom? |
アベノミクス相場の申し子達は言うまでも無く日経平均と日本円であり、長期金利の上昇は申し子ではなく鬼っ子です。
冒頭は日経平均の日足チャートですが、赤い13週移動平均を割り込んでおり、26週移動平均が次の支持線となるイメージです。
ザックリと1ヶ月を4週間と考えれば、13週は約3ヶ月強であり、26週は6.5ヶ月のイメージです。
移動平均には様々な意味合いがありますが、その一側面は、該当期間に売買に参加した人達の平均持値と言う事があります。これは該当期間に成立した取引の平均約定価格と言う事でもあります。
13週移動平均を割り込んだと言う事は、ザックリ3月以降に投資した分の時価評価はマイナスになっていると言う事です。一方で26週移動平均まではまだ余裕もあり、ざっくり1月以降の新規投資分は依然として益を生んでいる計算であり、アベノミクス相場の基点を11月とすればこの程度の調整では大きなブル相場自体は左程傷ついていないと見る事も出来ます。
ただ、ここでは経済的というよりも精神的なダメージが大きい事が気になります。未実現であったとしても一時的には相当な利益が膨らんでいた筈であり、それが失われてしまったショックは大きいものです。投資家心理としては、今あるポジションは利益が出せる間に確定しておきたいと言うバイアスも掛かるでしょうし、今後は中長期保有ではなく短期売買で勝負しようと言う流れも出そうです。そして、これこそが市場が血まみれになりやすい罠である事も少なくありません。
一般論ではありますが、休むも相場と言う位ですので、特に個人投資家は為替のような流動性の無い株式市場での短期売買などには手を染めない事が無難かと思います。