2014年2月17日(月)~21日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①日本
・2013年第4四半期GDP⇒+0.3%(予想+0.7%,qoq)。
・同GDPデフレーター⇒▲0.4%(予想▲0.2%,yoy)。
・日銀政策決定会合⇒全会一致で現行金融政策維持決定。
成長基盤支援制度本則枠⇒3兆5千億円を7兆円に倍増。
受付期限1年延長。
金融機関貸出増加支援枠⇒低利融資を貸出増加分の2倍に。
受付期限1年延長。
東日本大震災被災地金融機関向け資金供給オペ⇒1年延長。
・1月貿易収支⇒▲2兆7千9百億円の赤字。赤字は19ヶ月連続。
初の2兆円突破且つ統計開始(1979年)以降の史上最大赤字。
・1月日銀政策会合議事録⇒緩やかな景気回復継続。
消費税引き上げ前の需要増を観測。
新興国,資源国の経済,市場動向に懸念。
2013年経済成長予測は+2.7%を維持。
2014年成長予測は+1.5%から+1.4%に下方修正。
CPI予測は2014年+1.3%,2015年+1.9%に維持。
(消費税増税の影響を除いたベース)
②中国
・1月新規融資⇒cny1.32trillion(予想cny1.1trillion)。
→12月実績の約3倍で2010年以降で最大の増加。
・PBOC過剰流動性吸収⇒14day-repoの実施。
2013年6月以来の実施。
短期金利低下を受けた引締方向の措置。
・2月HSBC PMI製造業速報値⇒48.3(予想49.4)。
直近7ヶ月の最低値。
③豪州 / ニュージーランド
・NZ2013年第4四半期小売売上高⇒+1.2%(予想+1.7%)。
・NZ2013年第4四半期PPI⇒▲0.7%(qoq)。
・豪州2月RBA議事録⇒緩和バイアスから中立バイアスへ。
④米国
・2月Empire State製造業インデックス⇒4.5(予想9.5)。
・1月住宅着工件数⇒0.88mio(予想0.975mio,年間ベース)。
・1月建設許可件数⇒0.94mio(予想0.995mio,年間ベース)。
・1月PPI⇒1.2%(unch)。コアPPI⇒1.3%に低下(yoy)。
・1月CPI⇒Headlineは+1.6%(12月は+1.5%)。
Coreは+1.6%に軟化。
・2月15日週の失業保険申請件数⇒336千件(やや増加)。
⑤英国
・1月CPI⇒Headline+1.9%(予想+2.0%,yoy)。
Core+1.6%(予想+1.9%,yoy)。
・1月PPI⇒Input▲3.1%(yoy),Output+0.9%(yoy)。
・12月失業率⇒7.2%(予想7.1%)。
・1月失業保険申請件数⇒▲27.6千件(予想以上の減少→改善)。
・1月小売売上高⇒▲1.5%(予想▲0.9%,yoy)。
⑥欧州圏
・独2月ZEW Economic Sentiment⇒55.7(予想61.7)。
同Current Situation Gauge⇒50.0(予想44.0)。
→2011年8月以降の最大値。
・欧州圏2月ZEW→68.5(予想73.9)。
・欧州圏2月PMI⇒製造業53(予想54.3)。
サービス業51.7(予想51.9)。
・独2月PMI⇒製造業54.7(やや改善)。
サービス業55.4(改善)。
・仏2月PMI⇒製造業48.5(予想49.8)。
サービス業46.9(予想49.2)。
・独1月PPI⇒▲1.1%(yoy)。
・スイス1月貿易収支⇒chf2.59bio(黒字拡大)。
⑦カナダ
・1月CPI⇒Headline+1.5%(予想1.3%,yoy)。
Core+1.4%(予想+1.3%,yoy)。
・12月小売売上高⇒Headline Sales▲1.8%(予想▲0.5%,mom)。
Ex-Auto▲1.4%(予想▲0.1%,mom)。
⑧OECD
・世界経済のモメンタムは停滞。成長率に構造的な下押し圧力。
・需要減少と金融市場混乱が貿易,投資,雇用に悪影響。
・新興国経済が停滞。先進国経済にも減速バイアス。
・健全な持続的成長軌道回帰には包括的な構造改革が必要。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・値動き荒いが一定レンジ内の動きに終始。
・ベースは株式市場上昇、債券市場下落のバイアス。
・先週は主要20ヶ国中の12市場で上昇。
・首位は日経平均の+3.8%。米株はほぼ横ばい。
・英FTSEも2013年7月以降最大のWeekly Gain。
・米10年債利回りは2.73%(先週2.74%)。
・米30年債利回りは3.69%(先週3.69%)。
②商品市場
・商品市場の堅調推移は継続。
・米国の寒気が緩みヒーティングオイル等は上昇が減速。
・原油価格はバレル単価で$102.25(先週$100.30)。
・貴金属も続伸。
・オンス単価で金価格$1,323.40(先週$1,318.24)。
③為替市場
・ドル安圧力燻るもドルインデックスは80割れを回避。
・円高も一服。ドル円は週後半に上昇し102円82銭まで回復。
・ユーロ堅調維持もスイスフランが最強通貨。ユーロスイスは下落。
・経済指標失速でカナダドルとNZドルには大きめの下落調整。
・英国ポンドも失速。
2014年2月23日日曜日
USDJPY Recovers 102 Handle.
ドル円は102円を回復し、日経平均の復調と足並みをそろえるように金曜日は102円80銭台も回復して103円を視野に入れる局面もありました。
USDJPY DAILY ⇒ Taking Higher Highs? |
円安と株価の上昇は明確な相関がありますが、今は鶏と卵の関係と言うよりは明確に株価が円の動向をリードしていると言う関係だと思います。
相関関係と因果関係が渦巻いている状況とでも言えましょうか。従って今後の展開も日経平均次第であり、特に1万5千円の回復が出来るのかどうかが大きな節目になると考えます。先週はもう一息と言うところまで来ています。今週は重要週となる可能性もありますね。
Nikkei Daily ⇒ Trying to Bounce. |
GBPJPY : A Shadow without a Body.
GBPJPYと言えば、特に個人投資家のポジションがたまり易い通貨ペアですが、上下に抜けたと思わせては嫌がらせのようにレンジに回帰する展開が多くなっています。トレンドフォローで仕掛けるモデル系ファンドの不調も聞こえてきますが、実際に最近のチャートは上にも下にも髭が伸びた実態部分の短い形状が多くなっています。
この髭に串刺しになった形で成仏したトレンドフォローのポジションが多いことは想像に難くありません。
日足チャートの直近の5本が先週分ですが上下の値幅はかなり出ているのに実態部分が非常に小さいのが特徴ですね。これは上がってから下がる、下がってから上がると言う動きを繰り返していると言うことです。
ちょっと手を出さないほうが無難なチャートのように見えますね。
先週は主要通貨ペアで最も動いたのがCADCHFの下落(CAD安CHF高)でしたが、こういうペアが一番動くと言う事が如何にEURUSD,GBPUSD,USDJPYなどのより主要な通貨ペアがこのGBPJPYのチャートのように所謂"行って来い"の往来レンジ相場になっていたかを物語っていると思います。
ここは無理をしないことですね。
GBPJPY DAILY ⇒ How Dare You?!! |
日足チャートの直近の5本が先週分ですが上下の値幅はかなり出ているのに実態部分が非常に小さいのが特徴ですね。これは上がってから下がる、下がってから上がると言う動きを繰り返していると言うことです。
ちょっと手を出さないほうが無難なチャートのように見えますね。
先週は主要通貨ペアで最も動いたのがCADCHFの下落(CAD安CHF高)でしたが、こういうペアが一番動くと言う事が如何にEURUSD,GBPUSD,USDJPYなどのより主要な通貨ペアがこのGBPJPYのチャートのように所謂"行って来い"の往来レンジ相場になっていたかを物語っていると思います。
ここは無理をしないことですね。
Precious Metals Keep Shining.
ここへ来て貴金属の買いを推奨する向きが急増中です。
確かに底打ち安定と言う状態から反発上昇に転じた可能性は感じさせます。
そもそもこの2週間では金も銀もほとんどが陽線で埋め尽くされています。
陰線は金で2本、銀で1本だけですね。
中国が金の購入量を激増させているの何のと言うレポートも出回っていますが、世の中の混乱の前兆でなければ良いのですけどね。
そういえばスイスフランもやけに強いんですけどね・・・・
確かに底打ち安定と言う状態から反発上昇に転じた可能性は感じさせます。
GOLD DAILY ⇒ Waving Higher. |
SILVER DAILY ⇒ Looking Up. |
そもそもこの2週間では金も銀もほとんどが陽線で埋め尽くされています。
陰線は金で2本、銀で1本だけですね。
中国が金の購入量を激増させているの何のと言うレポートも出回っていますが、世の中の混乱の前兆でなければ良いのですけどね。
そういえばスイスフランもやけに強いんですけどね・・・・
CHF : Attracts You and Me and...Global Capital.
スイスフランが目下の最強通貨です。経済指標でも説明可能ですが、貴金属の上昇と合わせるとちょっと不気味ではあります。
対米ドル、ユーロ、英国ポンド、日本円でしっかり上昇していますので、目下独り勝ち的な状況と言うことになりますね。
ユーロスイスなどはあまり下がるとスイス中銀のユーロ買いスイス売りの介入期待も高まりますし、それを見越したアルゴリズムも相当出回っています。(ユーロスイスをひたすら押し目買いするプログラムが相当規模で走っています)
そういう意味での警戒感はありますが、今はスイスフランに逆らうのは危険かもしれませんね。
USDCHF DAILY ⇒ CHF has the Upper Hand. |
EURCHF DAILY ⇒ EUR Loses Value vs CHF. |
CHFJPY DAILY ⇒ CHF Gains vs JPY. |
GBPCHF DAILY ⇒ GBP Vows to CHF. |
対米ドル、ユーロ、英国ポンド、日本円でしっかり上昇していますので、目下独り勝ち的な状況と言うことになりますね。
ユーロスイスなどはあまり下がるとスイス中銀のユーロ買いスイス売りの介入期待も高まりますし、それを見越したアルゴリズムも相当出回っています。(ユーロスイスをひたすら押し目買いするプログラムが相当規模で走っています)
そういう意味での警戒感はありますが、今はスイスフランに逆らうのは危険かもしれませんね。
Top FX Movers of the Week.(Feb.17th - Feb.21st.2014)
2014年2月17日(月)~21日(金)の週を通した週次ベースの通貨ペア動向です。
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
①CADCHF↓ 0.7976 0.8127 -151 -1.89%
②NZDCHF↓ 0.7342 0.7467 -125 -1.70%
③EURCAD↑ 1.5280 1.5036 +244 +1.60%
④EURNZD↑ 1.6595 1.6364 +231 +1.39%
⑤GBPCHF↓ 1.4749 1.4947 -198 -1.34%
⑥USDCAD↑ 1.1122 1.0980 +142 +1.28%
⑦CHFJPY ↑ 115.51 114.05 +146 +1.26%
⑧AUDCHF↓ 0.7959 0.8059 -100 -1.26%
⑨NZDUSD↓ 0.8274 0.8365 -91 -1.10%
⑩EURGBP↑ 0.8265 0.8175 +90 +1.09%
上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ CHF(5回),EUR(3回),USD(2回)
下落通貨 ⇒ CAD(3回),NZD(3回),GBP(2回),JPY,AUD
米ドルが辛うじて踏み止まり、円高圧力も小規模には後退しました。全体的にはレンジ内の荒い値動きとなっており、擬似トレンドが発生しては消えると言うトリッキーな展開となりました。一番動いたのがCADCHFというのも結局持続的な流れは出なかった事を反映した結果だと思います。
The Final Round Rush : How They Finshed the Week.
2014年2月21日(金)の北米市場における最後の4時間の主要通貨攻防戦です。
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
①NZDJPY ↓ 84.83 85.03 -20 -0.24%
②GBPJPY ↓ 170.39 170.78 -39 -0.23%
③GBPAUD↓1.8522 1.8556 -34 -0.18%
④NZDCAD↓0.9200 0.9215 -15 -0.16%
⑤NZDCHF ↓0.7342 0.7353 -11 -0.15%
⑥EURGBP↑ 0.8265 0.8253 +12 +0.15%
⑦GBPCHF ↓1.4749 1.4770 -21 -0.14%
⑧GBPCAD↓1.8486 1.8510 -24 -0.13%
⑨AUDNZD↑1.0835 1.0821 +14 +0.13%
⑩NZDUSD↓ 0.8274 0.8284 -10 -0.12%
上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ JPY(2回),AUD(2回),CAD(2回),CHF(2回),EUR,USD
下落通貨 ⇒ NZD(5回),GBP(5回)
非常にわかり難い展開の週でした。市場のNZDとGBPのロングポジションに
最後まで調整圧力がかかっていたようです。
2014年2月16日日曜日
Well-Tuned EIGO. : In a Class By ~self.
オリンピック見てますか?
色々な意味で盛り上がっていますが、一生懸命と言うのは心を動かすもので、どうしても応援せずにはいられなくなりますね。
どうしても期待通りの結果が出たり、出なかったりと言うドラマもあるのですが、明暗を分けるなどと言う考え方ではなく、それぞれが凄いドラマでを提供して我々の心を揺さぶってくれた事に感謝したいと思っています。
それにしても凄かった・・・と思うのがフィギュアスケートの羽生選手でした。突如現れた未成年の若者が不動の第一人者と思われた選手達を一気に追い抜いて世界の頂点に立ってしまったのですから。
彼の勝ち方は一流選手たちの調子が悪かったとかではなく、堂々と史上最高点でぶっちぎってしまう訳ですから文句のつけようがないと思います。
流石に海外のメディアの注目度も高く本当に絶賛されていますね。
その中で、He is In A Class by Himself. というのがありました。
ライバル不在、別格、他を超越している、独特である と言う状態を、in a class by himself と言っているのですが、直訳すれば、「彼が一人でクラスを形成している」と言うことでライバル達はひとつ下のクラスにいるイメージになりますね。
ほとんど同じコンセプトで、He is one of a kind. と言うのもよく見聞きしますのでセットで覚えておけば色々使えると思います。これも"彼一人で一つの種類"と言うコンセプトですね。
ところで、慣用句とは知らなければ恥をかくケースもある訳ですが、これなんかも前後の状況抜きで一文だけ見せられたら、He is in a class(room) by himself. だと思っても不思議ではないですね。
この場合は"彼は一人で教室にいた"と言う意味ですから全然違ってしまいます。
慣用句は肝要であり寛容ではない。
気をつけましょう。
色々な意味で盛り上がっていますが、一生懸命と言うのは心を動かすもので、どうしても応援せずにはいられなくなりますね。
どうしても期待通りの結果が出たり、出なかったりと言うドラマもあるのですが、明暗を分けるなどと言う考え方ではなく、それぞれが凄いドラマでを提供して我々の心を揺さぶってくれた事に感謝したいと思っています。
それにしても凄かった・・・と思うのがフィギュアスケートの羽生選手でした。突如現れた未成年の若者が不動の第一人者と思われた選手達を一気に追い抜いて世界の頂点に立ってしまったのですから。
彼の勝ち方は一流選手たちの調子が悪かったとかではなく、堂々と史上最高点でぶっちぎってしまう訳ですから文句のつけようがないと思います。
流石に海外のメディアの注目度も高く本当に絶賛されていますね。
その中で、He is In A Class by Himself. というのがありました。
ライバル不在、別格、他を超越している、独特である と言う状態を、in a class by himself と言っているのですが、直訳すれば、「彼が一人でクラスを形成している」と言うことでライバル達はひとつ下のクラスにいるイメージになりますね。
ほとんど同じコンセプトで、He is one of a kind. と言うのもよく見聞きしますのでセットで覚えておけば色々使えると思います。これも"彼一人で一つの種類"と言うコンセプトですね。
ところで、慣用句とは知らなければ恥をかくケースもある訳ですが、これなんかも前後の状況抜きで一文だけ見せられたら、He is in a class(room) by himself. だと思っても不思議ではないですね。
この場合は"彼は一人で教室にいた"と言う意味ですから全然違ってしまいます。
慣用句は肝要であり寛容ではない。
気をつけましょう。
Well-Tuned EIGO. : A Distinction Without a Difference.
とある市場動向分析の専門家が以下のことを言っていました。話の内容も英語表現としても参考に出来ると思うのでメモしておきます。
The focus of our research is not market timing but risk management.That may be a distinction without a difference but we study signs to decide if we raise or lower market exposure.
(我々のリサーチの焦点はマーケットタイミングではなくリスク管理です。本質的には同じことかもしれませんが、我々はポジションサイズを増やすか減らすかの指針を研究しているのです。)
"A distinction without a difference"は、直訳すれば"相違点のない区別"と言うことなので上記では"本質的には同じ事"と言う意訳をしました。
このような形で類語を並べると意外な深い意味合いが出せることがあるので面白いですね。すぐに思い出すのが The Sound of Silenceの歌詞にも出てくる二つです。
Hear without listening. 聞き流しているだけ。
Talk without speaking. (どうでもいいことを)とりとめもなくしゃべるだけ。
今回取り上げた A distinction without a difference. も含めて,このあたりはとても面白いし深い味わいがありますね。
The focus of our research is not market timing but risk management.That may be a distinction without a difference but we study signs to decide if we raise or lower market exposure.
(我々のリサーチの焦点はマーケットタイミングではなくリスク管理です。本質的には同じことかもしれませんが、我々はポジションサイズを増やすか減らすかの指針を研究しているのです。)
"A distinction without a difference"は、直訳すれば"相違点のない区別"と言うことなので上記では"本質的には同じ事"と言う意訳をしました。
このような形で類語を並べると意外な深い意味合いが出せることがあるので面白いですね。すぐに思い出すのが The Sound of Silenceの歌詞にも出てくる二つです。
Hear without listening. 聞き流しているだけ。
Talk without speaking. (どうでもいいことを)とりとめもなくしゃべるだけ。
今回取り上げた A distinction without a difference. も含めて,このあたりはとても面白いし深い味わいがありますね。
2014年2月15日土曜日
Review of the Week.(Feb.10th - Feb.14th.2014)
2014年2月10日(月)~14日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・FRB Yellen新議長議会証言
⇒FOMC会合時の継続的なTapering実施の意向表明。
FEDのDual Mandate(完全雇用と物価安定)を確認。
失業率6.5%割れ単独では引き締め開始せず。
失業率が6.5%を下回っても相当期間政策金利は
現行ターゲットレンジに維持。
インフレ予想は2%の目標未満での推移を見込む。
・1月小売売上高⇒▲0.4%(予想±0)。
除く自動車で±0(予想+0.2%)。
・新規失業保険申請件数⇒2月8日の週は339千件(予想330千件)。
・加12月住宅価格指数⇒+0.1%(mom)。
②英国
・BRC Sales Monitor⇒1月は+3.9%(yoy)。
・BOE⇒2013年第4四半期成長速報を+0.7%から+0.9%に
上方修正。
2014年の成長予想も+2.8%から+3.4%に引上げ。
景気回復はより広範且つ安定的。
残留過剰設備がインフレ阻害要因。
失業率は第1四半期に7%まで改善へ。
中期的には6-6.5%水準を想定。
・BOE Carney総裁⇒第一次Forward Guidanceは有効に機能し、
金利動向の不透明感を払拭した。
MPCは広範な材料を詳細に分析する為の
第二次Forward Guidanceを提示。
a.今後2~3年で過剰設備の解消を見込む。
b.引締めの議論は過剰設備状況の確認後。
c.引締めは円滑且つ段階的。
引締め開始は広範な情報により判断。
(失業率,労働参加率,生産性,賃金等)
e.引締めがある場合も規模は小規模。
f. 購入済資産は最初の利上げまでは維持。
・BOE主任エノノミストDale
⇒市場が2015年に利上げを織り込むのは合理的。
2015年春まで現状維持で2016年末までに2%水準
と言う見立ては合理的。
利上げ開始と同時に購入資産の売却も開始。
③欧州圏 / スイス
・Sentix2月投資家信頼感⇒13.3(予想10.1)。
2011年4月以来の高水準。
・12月鉱工業生産⇒▲0.7%。
・スイス1月雇用データ⇒3.2%(unch)。
・スイス1月CPI⇒+0.1%(yoy)。
・スイス1月PPI⇒▲0.3%(yoy)。
・ECB Liikanen⇒インフレ見込み悪化ならネガティブ金利も選択肢。
ECBの判断は直近データと詳細な分析に準拠。
デフレとは広範且つ持続的物価下落であり、
欧州圏にその兆候は見られない。
欧州経済は新興国経済の混乱に耐久力あり。
・ECB月例報告⇒Forward Guidance準拠を強調。
金利は相当期間現行水準以下に維持される。
・独1月CPI⇒+1.3%(yoy)。
④日本
・1月消費者信頼感⇒40.5(予想外の悪化)。
・12月経常収支⇒▲2千億円(赤字幅小幅拡大)。
・12月第三次産業インデックス⇒▲0.4%(mom)。
・同機械受注⇒▲15.7%(mom)。
・1月企業物価指数⇒+2.4%(yoy)。
⑤豪州 / ニュージーランド
・豪第4四半期House Price Index⇒+3.4%(予想+3.0%)。
・豪1月NABビジネス信頼感⇒8に改善(12月は6)。
・豪12月ホームローン⇒▲1.9%(マイナスは予想外)。
・豪2月Wespac消費者信頼感⇒▲3.0%。
・豪1月雇用統計⇒雇用者数が予期せぬ2ヶ月連続の減少。
▲3.7千人(予想+15千人)。
失業率も5.8%から6.0%に悪化。
2003年以降で最悪の失業率。
・NZ1月製造業インデックス⇒56.2に低下。
⑥中国
・1月貿易統計⇒輸出入ともに予期せぬ拡大。
輸出は+10.6%(予想+0.1%,yoy)。
輸入は+10.0%。
貿易収支は$31.9bio。2009年1月以来最大値。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体的には小幅に株式上昇,債券下落の流れ。
・国地や域別には斑模様。日経平均は週後半に反落。
・週次で米Dow+2.3%,米S&P500+2.3%,Nasdaq+2.9%。
・日経平均は週後半に外人売り。前半の上げを帳消し。
・米10年債利回り2.74%(先週2.68%)。
・米30年債利回り3.69%(先週3.67%)。
②商品市場
・商品市場は堅調推移。
・原油価格はバレル単価で$100越えの$100.30(先週$99.96)。
・貴金属価格に資金流入。金価格はオンス単価で$1,300回復。
$1,318.24(先週$1,266.96)。
・週足で金価格は過去3ヶ月の最高値。
・週の上昇率は過去6ヶ月の最高率。
③為替市場
・英国ポンド(GBP)が圧巻の上昇。(BOEのタカ派トーン)
・経済指標大健闘でユーロ(EUR)もしっかり。
・経済指標が冴えず米ドル続落。
・ドル円も102円台維持できず101円台。円高バイアス残る。
・海外勢の日経平均売り,日本円買いの圧力継続。
・指標失速で豪ドルも反落。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・FRB Yellen新議長議会証言
⇒FOMC会合時の継続的なTapering実施の意向表明。
FEDのDual Mandate(完全雇用と物価安定)を確認。
失業率6.5%割れ単独では引き締め開始せず。
失業率が6.5%を下回っても相当期間政策金利は
現行ターゲットレンジに維持。
インフレ予想は2%の目標未満での推移を見込む。
・1月小売売上高⇒▲0.4%(予想±0)。
除く自動車で±0(予想+0.2%)。
・新規失業保険申請件数⇒2月8日の週は339千件(予想330千件)。
・加12月住宅価格指数⇒+0.1%(mom)。
②英国
・BRC Sales Monitor⇒1月は+3.9%(yoy)。
・BOE⇒2013年第4四半期成長速報を+0.7%から+0.9%に
上方修正。
2014年の成長予想も+2.8%から+3.4%に引上げ。
景気回復はより広範且つ安定的。
残留過剰設備がインフレ阻害要因。
失業率は第1四半期に7%まで改善へ。
中期的には6-6.5%水準を想定。
・BOE Carney総裁⇒第一次Forward Guidanceは有効に機能し、
金利動向の不透明感を払拭した。
非常に力強い雇用回復により春までに
失業率は7%まで低下を見込む。MPCは広範な材料を詳細に分析する為の
第二次Forward Guidanceを提示。
a.今後2~3年で過剰設備の解消を見込む。
b.引締めの議論は過剰設備状況の確認後。
c.引締めは円滑且つ段階的。
引締め開始は広範な情報により判断。
(失業率,労働参加率,生産性,賃金等)
e.引締めがある場合も規模は小規模。
f. 購入済資産は最初の利上げまでは維持。
・BOE主任エノノミストDale
⇒市場が2015年に利上げを織り込むのは合理的。
2015年春まで現状維持で2016年末までに2%水準
と言う見立ては合理的。
利上げ開始と同時に購入資産の売却も開始。
③欧州圏 / スイス
・Sentix2月投資家信頼感⇒13.3(予想10.1)。
2011年4月以来の高水準。
・12月鉱工業生産⇒▲0.7%。
・スイス1月雇用データ⇒3.2%(unch)。
・スイス1月CPI⇒+0.1%(yoy)。
・スイス1月PPI⇒▲0.3%(yoy)。
・ECB Liikanen⇒インフレ見込み悪化ならネガティブ金利も選択肢。
ECBの判断は直近データと詳細な分析に準拠。
デフレとは広範且つ持続的物価下落であり、
欧州圏にその兆候は見られない。
欧州経済は新興国経済の混乱に耐久力あり。
・ECB月例報告⇒Forward Guidance準拠を強調。
金利は相当期間現行水準以下に維持される。
・独1月CPI⇒+1.3%(yoy)。
④日本
・1月消費者信頼感⇒40.5(予想外の悪化)。
・12月経常収支⇒▲2千億円(赤字幅小幅拡大)。
・12月第三次産業インデックス⇒▲0.4%(mom)。
・同機械受注⇒▲15.7%(mom)。
・1月企業物価指数⇒+2.4%(yoy)。
⑤豪州 / ニュージーランド
・豪第4四半期House Price Index⇒+3.4%(予想+3.0%)。
・豪1月NABビジネス信頼感⇒8に改善(12月は6)。
・豪12月ホームローン⇒▲1.9%(マイナスは予想外)。
・豪2月Wespac消費者信頼感⇒▲3.0%。
・豪1月雇用統計⇒雇用者数が予期せぬ2ヶ月連続の減少。
▲3.7千人(予想+15千人)。
失業率も5.8%から6.0%に悪化。
2003年以降で最悪の失業率。
・NZ1月製造業インデックス⇒56.2に低下。
⑥中国
・1月貿易統計⇒輸出入ともに予期せぬ拡大。
輸出は+10.6%(予想+0.1%,yoy)。
輸入は+10.0%。
貿易収支は$31.9bio。2009年1月以来最大値。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体的には小幅に株式上昇,債券下落の流れ。
・国地や域別には斑模様。日経平均は週後半に反落。
・週次で米Dow+2.3%,米S&P500+2.3%,Nasdaq+2.9%。
・日経平均は週後半に外人売り。前半の上げを帳消し。
・米10年債利回り2.74%(先週2.68%)。
・米30年債利回り3.69%(先週3.67%)。
②商品市場
・商品市場は堅調推移。
・原油価格はバレル単価で$100越えの$100.30(先週$99.96)。
・貴金属価格に資金流入。金価格はオンス単価で$1,300回復。
$1,318.24(先週$1,266.96)。
・週足で金価格は過去3ヶ月の最高値。
・週の上昇率は過去6ヶ月の最高率。
③為替市場
・英国ポンド(GBP)が圧巻の上昇。(BOEのタカ派トーン)
・経済指標大健闘でユーロ(EUR)もしっかり。
・経済指標が冴えず米ドル続落。
・ドル円も102円台維持できず101円台。円高バイアス残る。
・海外勢の日経平均売り,日本円買いの圧力継続。
・指標失速で豪ドルも反落。
Precious Metals. : The Biggest weekly Gain in 6 months.
2週続落となったドルインデックスの裏側で、貴金属が上昇しています。金価格はオンス単価で$1,300を回復して越週。3ヶ月ぶり高値水準であり、先週の上昇は1週間の上昇率としては過去6ヶ月で最高となりました。
ドルインデックスの2週連続下落の逆相関と言うイメージでこの2週間の動きでは日足チャートで見ても陽線が陰線を圧倒していますね。
銀価格ももちろん追随モードです。
最後の陽線が凄いですね。ちょっとしたDelayed Actionと言う感じで、時間差を埋めるように週末に乱暴な目覚めがあったと言う感じですが、チャートで見ても典型的なBreak-Outパターンですね。過去の高値ラインを抜けて加速したと言う流れでした。
貴金属はVolatilityも下がっていたので、気がついたら上昇していたので慌てて縮小してきた持高を幾分拡大したというと言う投資家も多かったのではないでしょうか。
更なる上昇ポテンシャルは、米ドルが続落してドルインデックスが80割れの領域に入るかどうかがポイントになると思います。ちなみにドルインデックスの週足は80.129です。
GOLD DAILY ⇒ Up to 3mths High. |
銀価格ももちろん追随モードです。
SILVER DAILY ⇒ A Rude Awakening. |
最後の陽線が凄いですね。ちょっとしたDelayed Actionと言う感じで、時間差を埋めるように週末に乱暴な目覚めがあったと言う感じですが、チャートで見ても典型的なBreak-Outパターンですね。過去の高値ラインを抜けて加速したと言う流れでした。
貴金属はVolatilityも下がっていたので、気がついたら上昇していたので慌てて縮小してきた持高を幾分拡大したというと言う投資家も多かったのではないでしょうか。
更なる上昇ポテンシャルは、米ドルが続落してドルインデックスが80割れの領域に入るかどうかがポイントになると思います。ちなみにドルインデックスの週足は80.129です。
Strong GBP : Fueld by BOE.
先週は英国ポンドの独壇場と言う為替市場でした。
GBPUSD DAILY ⇒ Breaking Higher. |
前回高値を越えて一段と加速してきましたね。
GBPCHF DAILY ⇒ Looking Up. |
欧州内クロスでもしっかり反発してきました。
EURGBP DAILY ⇒ EUR Declines vs GBP. |
ユーロも対英国ポンドで大きな陰線を出しています。
GBPAUD DAILY ⇒ Picking Up vs AUD. |
対豪ドルでのSWINGも前回安値を触らずに反発してきました。
GBPJPY DAILY ⇒ Very Stable. |
クロス円の王様格のGBP円もしっかりしていますね。
SWINGの大きい通貨なので入りどころが難しいのですが、短期的には大きく下落する材料はあまりなさそうではありますね。
Nikkei and USDJPY : Back in Purgatory.
NIKKEI AVERAGE DAILY |
日本の株高と円安を主導した海外勢の動向が気になりますが、節目として意識されるのが日経平均の1万5千円とドル円の102円です。足元は株価は1万5千円に迫りながら反落し、ドル円は102円を超えていくものの引き戻される展開が続いておりスッキリしません。
先週も終盤の売り圧力に屈する流れで日経平均もドル円もあまりポジョティブなチャートではありません。
USDJPY DAILY |
中長期の流れを断ち切らない為には、日経平均もドル円も前回安値を更新せずに反発することがテクニカル面での絶対条件となります。その意味では何とか2月中の反発に期待したいところです。
特に日経平均の陰線が目を引きますが、まだまだここまでは許容範囲という領域ですので、注意深く見も待っていきましょう。
Top FX Movers of the Week.(Feb.10th - Feb.14th.2014)
2014年2月10日(月)~14日(金)の週を通した週次ベースの主要通貨ペア動向です。
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
①GBPUSD↑ 1.6745 1.6406 +339 +2.02%
②EURGBP↓ 0.8175 0.8311 -136 -1.66%
③GBPCAD↑ 1.8388 1.8104 +284 +1.54%
④GBPJPY ↑ 170.51 167.88 +263 +1.54%
⑤GBPCHF↑ 1.4947 1.4729 +218 +1.46%
⑥GBPAUD↑1.8544 1.8316 +228 +1.23%
⑦GBPNZD↑ 2.0013 1.9779 +234 +1.17%
⑧NZDUSD↑ 0.8365 0.8292 +73 +0.87%
⑨AUDUSD↑ 0.9029 0.8955 +74 +0.82%
⑩USDCHF↓ 0.8924 0.8977 -53 -0.59%
上記通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ GBP(7回), NZD,AUD,CHF
下落通貨 ⇒ USD(4回),EUR,CAD,JPY,CHF,AUD,NZD
先週のメインテーマは英国ポンドの上伸でした。
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2月14日(金)の北米市場、最後の4時間の主要通貨ペア動向です。
荒っぽいレンジ相場と言うか、トレドフォロワーが苦戦する展開が続きますね。
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
上記通貨ペアの分解結果は以下のとおりです。
上昇通貨 ⇒ GBP(6回),AUD,JPY,USD,NZD
荒っぽいレンジ相場と言うか、トレドフォロワーが苦戦する展開が続きますね。
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
①GBPCAD ↑1.8388 1.8359 +29 +0.16%
②AUDCAD↑ 0.9915 0.9904 +11 +0.11%
③GBPCHF↑ 1.4947 1.4931 +16 +0.11%
④EURGBP↓ 0.8175 0.8183 -8 -0.10%
⑤CADJPY ↓ 92.70 92.79 -9 -0.10%
⑥GBPNZD↑ 2.0013 1.9994 +19 +0.09%
⑦USDCAD↑1.0980 1.0971 +9 +0.08%
⑧GBPUSD↑1.6745 1.6732 +13 +0.08%
⑨GBPJPY ↑ 170.51 170.38 +13 +0.08%
⑩NZDCAD↑0.9187 0.9180 +7 +0.08%
下落通貨 ⇒ CAD(5回),CHF,EUR,NZD,USD,JPY
北米も豪雪状態の中で主にGBPとCADの最後のポジション調整が目立っていたようですね。
2014年2月12日水曜日
Well-Tuned EIGO. : Bury the Hatchet.
前項で述べた複雑な経緯という部分ですが、ザックリ以下のような関係があります。
・NBCの看板番組のTonight Showのホスト交代に関しては引退を表明していた前任ホストの後任に下馬評ではDavid Lettermanが確実視されており本人もその気でいたところ、実際には穴馬候補(?)のJay Lenoが抜擢されると言う経緯があった。
・Jay Lenoも実は一度だけ降板しており、その際に後任に抜擢されたConan O'Brienの番組進行の拙さや視聴率の低迷等から1年未満でJay Lenoが再登用されると言う経緯があった。
David Letterman Jay Leno
Conan O'Brien.
なかなか厳しい世界ですね・・・・
今回のJay Lenoの降板にあたり、Letterman氏とO'Brien氏から22年間もホストを勤めた事への祝福と労いの言葉が寄せられ、番組で散々意地悪く弄られてきたObama大統領からも、
「心配するな。私は怒っていない。それどころか君を大使に任命したいと思っているんだ。南極大陸のね」
という温かい(寒い?)祝福が贈られた事をひっくるめて、次のような文言で締めくくっている記事もありました。
The Hatchet has been buried.
わだかまりはすべて解けたと。
戦いが終われば、武具は埋めてしまうと言うことで、中世の戦では実際に和睦の際などにそういう儀式でもあったのかもしれませんね。
Bury the Hatchet ⇒ 和睦する。仲直りをする。関係を修復する。
これもイメージわき易いですね。
・NBCの看板番組のTonight Showのホスト交代に関しては引退を表明していた前任ホストの後任に下馬評ではDavid Lettermanが確実視されており本人もその気でいたところ、実際には穴馬候補(?)のJay Lenoが抜擢されると言う経緯があった。
・Jay Lenoも実は一度だけ降板しており、その際に後任に抜擢されたConan O'Brienの番組進行の拙さや視聴率の低迷等から1年未満でJay Lenoが再登用されると言う経緯があった。
David Letterman Jay Leno
Conan O'Brien.
なかなか厳しい世界ですね・・・・
今回のJay Lenoの降板にあたり、Letterman氏とO'Brien氏から22年間もホストを勤めた事への祝福と労いの言葉が寄せられ、番組で散々意地悪く弄られてきたObama大統領からも、
「心配するな。私は怒っていない。それどころか君を大使に任命したいと思っているんだ。南極大陸のね」
という温かい(寒い?)祝福が贈られた事をひっくるめて、次のような文言で締めくくっている記事もありました。
The Hatchet has been buried.
わだかまりはすべて解けたと。
戦いが終われば、武具は埋めてしまうと言うことで、中世の戦では実際に和睦の際などにそういう儀式でもあったのかもしれませんね。
Bury the Hatchet ⇒ 和睦する。仲直りをする。関係を修復する。
これもイメージわき易いですね。
Well-Tuned EIGO. : Pass the Torch. : Carry a/the Torch.
ビジネスや日常生活では不自由の無い英語力があっても外国人が大いに”アウェー”感を味わうのが夜のトークショー番組ではないでしょうか。そこで交わされるジョークの応酬は、そこで生まれ、育った人達が当たり前のように共有しているものや芸能ニュースネタなどに関するものも多く、私の米国在住時にも英語自体は聞き取れていても(少なくともそういうつもりでも)スタジオが何故爆笑に包まれるのかが理解出来ないこともしばしばでした。
そういう風に私を悩ませたDavid Lettermanが数年前にLate Night Showと言う番組を去った時には寂しい気持ちになりましたが、どうやらこのタイミングでJay LenoもTonight Showと言うNBCの看板番組を降板する模様です。通算22年続けたと言うことなのですが凄い事ですね。
・もうNBCの保険がなくなるからオバマケアに加入しなくちゃ。
・(番組を始めた)22年前はJustin Bieberは生まれてもいなかった。だから我々は当時の事を”古き良き時代”と言うんだよ。(人気歌手のJustin Bieberは素行が悪い問題児)
等と最終回でも最後まで話術も衰えなかったようです。
過去の複雑な経緯から複雑なライバル関係にあるDavid LettermanやConan O'BrienからもJay Lenoに対する賛辞が送られていますが、こういうのもありました。
The Olympics start airing tonight on NBC. It's a big deal.
NBC will finally get to show somebody who is OK with passing the torch.
米国のソチ五輪の中継はNBCなのですが、ここで聖火リレーとトークショーホストの交代を合わせ言葉として使っているところがうまいですね。
Pass the Olympic Torch ( to ~) というのは聖火リレーの際の報道の常套文句。
Pass the Torch (to ~)と言うのは後継者にバトンを引き継ぐ意味です。
更にここで追加したいのが、受験生の時に感銘を受けて以来今でも大事に保蔵している故長崎玄弥氏の永遠の名著"奇跡の英熟語"で覚えた表現です。(試験には出ませんでしたが)
Carry a Torch (for ~) ⇒ (~に)片思いをする。あこがれる。
Carry the Torch ⇒ 先導する。
英語の慣用句には視覚的なイメージが浮かびやすいものも多いですが、Torchを使った表現もそういう部類に入るでしょうね。
Jay Leno氏には、お疲れ様と言いたいですが、メディアでの活動は続けてほしいものです。
2014年2月9日日曜日
Review of the Week.(Feb.3rd - Feb.7th.2014.)
2014年2月3日(月)~7日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国
・1月ISM製造業⇒Headline Indexは51.3(予想57)。
2013年5月以来の低水準。
・ADP雇用レポート⇒民間雇用者数+175千人(予想+195千人)。
・Richmond連銀Lacker総裁⇒Taperingの停止は可能性低い。
・Chicago連銀Evans総裁もTapering継続を明言。
・12月貿易統計⇒▲$38.7bioで予想以上の赤字。
・新規失業保険申請件数⇒1月最終週は331千件に減少。
・1月雇用統計⇒非農業部門新規雇用⇒+113千人
(予想+175千人)。
失業率は6.6%に低下。直近5年の最小値。
②豪州 / ニュージーランド
・豪12月建設許可件数⇒▲2.9%(予想+0.3%,mom)。
・豪RBA2月政策会合⇒政策金利2.5%据置き。
足元のインフレ圧力上昇を指摘。
緩和バイアスを削除。
豪ドル高懸念も言及せず。
・豪12月貿易統計⇒+AUD468mioの黒字。
(予想▲AUD300mioの赤字)
・豪NABビジネス信頼感(第4四半期)⇒4に改善。
・豪RBA月例報告⇒2014年GDP予測を2.0%~3.0%⇒2.25%~3.25%に
上方修正。
インフレは2015年6月までに2.25%~3.25%で
ピークアウトと予測。
・NZ第四四半期失業率⇒6.0%に改善(Q2は6.2%)。
③英国
・1月製造業PMI⇒56.7(予想57.1)。
⇒予想は下回るも10ヶ月連続の拡大。
新規輸出受注は57.5で2011年以降最高値。
成長ペースは22年間の統計でも最高水準。
・1月建設業PMI⇒64.6(予想61.6)。2007年8月以来の最高値。
・1月サービス業PMI⇒58.3(予想59.0)。
・BOE2月政策会合⇒金融政策据置き。
政策金利0.5%。資産購入GBP375bio。
・12月鉱工業生産⇒+0.4%(予想+0.6%,mom)。
・同製造業生産⇒+0.3%(予想+0.6%,mom)。
・12月貿易統計⇒▲GBP7.7bioに改善。
④欧州圏 / スイス
・欧州圏1月製造業PMI⇒54.0に上方修正。
・欧州圏1月サービス業PMI⇒51.6に下方修正。
・伊1月製造業PMI⇒53.1で予想に届かず。
・伊1月サービス業PMI⇒49.4に改善。
・スイス1月SVME PMI⇒56.1に上昇。
・欧州圏12月PPI⇒+0.2%(mom),▲0.8%(yoy)。
・欧州圏12月小売売上高⇒▲1.6%(+1.5%,mom)。
・ECB2月政策決定会合⇒据置き。政策金利0.25%。
Draghi総裁⇒必要な期間緩和政策を継続。
Forward Guidanceの有用性を強調。
足元のデフレ懸念や近い将来の緩和の
可能性は示唆せず。
欧州は90年代の日本とは全く違う。
・独12月工場受注⇒▲0.5%(mom)。
・独12月鉱工業生産⇒▲0.6%(mom)。
・独12月貿易統計⇒EUR18.5bioに黒字拡大。
・スイス12月小売売上高⇒+2.3%(yoy)に上昇。
・スイス1月外貨準備高⇒CHF437.7bioに増加。
⑤中国
・1月製造業PMI⇒50.5(予想50.6)。
新規輸出受注が49.3と縮小領域。
・同サービス業PMI⇒53.4に下落。
⑥カナダ
・12月貿易統計⇒▲CAD1.7bio。予想以上の赤字。
・1月雇用統計⇒+29.4千人の雇用増(予想+17.5千人)。
失業率7.0%に改善(予想7.1%)。
2 金融市場
①新興国市場
・リスク回避バイアスは小康状態。
上下に振れ幅の大きい不安定な展開が継続。
②株式市場 / 債券市場
・先週は一進一退。上下のSWING大きいがどちらも継続せず。
・米株は週次でDOWが+0.6%,S&P500が+0.8%,Nasdaqは+0.5%。
・金曜日雇用統計後は米株は上昇。
Dow+1.06%,S&P500+1.33%,Nasdaq+1.69%。
・米10年債利回りは2.68%(先週2.65%)。
同30年債利回りは3.67%(先週3.60%)。
③商品市場
・需給懸念で原油価格上昇。バレル単価$99.96(先週$97.44)。
・金も小幅上昇。オンス単価$1,266.96(先週$1,244.71)。
④為替市場
・新興国通貨は乱高下モード継続。振幅大きいが一方向には走らず。
・緩和バイアスや通貨高懸念の消えたRBA後に豪ドルが上伸。
・利上げ期待の残るNZDも上昇。先週は南半球が勝ち組に。
・新興国、株式市場がやや落ち着いて円高圧力も一服感。
ドル円は一時100円台も102円台を回復。
・金曜日雇用統計後に米ドルが反落も粘り腰で越週。
・カナダは同じく金曜日の雇用データが強くカナダドルが上昇。
北米で明暗が分かれた格好。
1 Key Events.
①米国
・1月ISM製造業⇒Headline Indexは51.3(予想57)。
2013年5月以来の低水準。
・ADP雇用レポート⇒民間雇用者数+175千人(予想+195千人)。
・Richmond連銀Lacker総裁⇒Taperingの停止は可能性低い。
・Chicago連銀Evans総裁もTapering継続を明言。
・12月貿易統計⇒▲$38.7bioで予想以上の赤字。
・新規失業保険申請件数⇒1月最終週は331千件に減少。
・1月雇用統計⇒非農業部門新規雇用⇒+113千人
(予想+175千人)。
失業率は6.6%に低下。直近5年の最小値。
②豪州 / ニュージーランド
・豪12月建設許可件数⇒▲2.9%(予想+0.3%,mom)。
・豪RBA2月政策会合⇒政策金利2.5%据置き。
足元のインフレ圧力上昇を指摘。
緩和バイアスを削除。
豪ドル高懸念も言及せず。
・豪12月貿易統計⇒+AUD468mioの黒字。
(予想▲AUD300mioの赤字)
・豪NABビジネス信頼感(第4四半期)⇒4に改善。
・豪RBA月例報告⇒2014年GDP予測を2.0%~3.0%⇒2.25%~3.25%に
上方修正。
インフレは2015年6月までに2.25%~3.25%で
ピークアウトと予測。
・NZ第四四半期失業率⇒6.0%に改善(Q2は6.2%)。
③英国
・1月製造業PMI⇒56.7(予想57.1)。
⇒予想は下回るも10ヶ月連続の拡大。
新規輸出受注は57.5で2011年以降最高値。
成長ペースは22年間の統計でも最高水準。
・1月建設業PMI⇒64.6(予想61.6)。2007年8月以来の最高値。
・1月サービス業PMI⇒58.3(予想59.0)。
・BOE2月政策会合⇒金融政策据置き。
政策金利0.5%。資産購入GBP375bio。
・12月鉱工業生産⇒+0.4%(予想+0.6%,mom)。
・同製造業生産⇒+0.3%(予想+0.6%,mom)。
・12月貿易統計⇒▲GBP7.7bioに改善。
④欧州圏 / スイス
・欧州圏1月製造業PMI⇒54.0に上方修正。
・欧州圏1月サービス業PMI⇒51.6に下方修正。
・伊1月製造業PMI⇒53.1で予想に届かず。
・伊1月サービス業PMI⇒49.4に改善。
・スイス1月SVME PMI⇒56.1に上昇。
・欧州圏12月PPI⇒+0.2%(mom),▲0.8%(yoy)。
・欧州圏12月小売売上高⇒▲1.6%(+1.5%,mom)。
・ECB2月政策決定会合⇒据置き。政策金利0.25%。
Draghi総裁⇒必要な期間緩和政策を継続。
Forward Guidanceの有用性を強調。
足元のデフレ懸念や近い将来の緩和の
可能性は示唆せず。
欧州は90年代の日本とは全く違う。
・独12月工場受注⇒▲0.5%(mom)。
・独12月鉱工業生産⇒▲0.6%(mom)。
・独12月貿易統計⇒EUR18.5bioに黒字拡大。
・スイス12月小売売上高⇒+2.3%(yoy)に上昇。
・スイス1月外貨準備高⇒CHF437.7bioに増加。
⑤中国
・1月製造業PMI⇒50.5(予想50.6)。
新規輸出受注が49.3と縮小領域。
・同サービス業PMI⇒53.4に下落。
⑥カナダ
・12月貿易統計⇒▲CAD1.7bio。予想以上の赤字。
・1月雇用統計⇒+29.4千人の雇用増(予想+17.5千人)。
失業率7.0%に改善(予想7.1%)。
2 金融市場
①新興国市場
・リスク回避バイアスは小康状態。
上下に振れ幅の大きい不安定な展開が継続。
②株式市場 / 債券市場
・先週は一進一退。上下のSWING大きいがどちらも継続せず。
・米株は週次でDOWが+0.6%,S&P500が+0.8%,Nasdaqは+0.5%。
・金曜日雇用統計後は米株は上昇。
Dow+1.06%,S&P500+1.33%,Nasdaq+1.69%。
・米10年債利回りは2.68%(先週2.65%)。
同30年債利回りは3.67%(先週3.60%)。
③商品市場
・需給懸念で原油価格上昇。バレル単価$99.96(先週$97.44)。
・金も小幅上昇。オンス単価$1,266.96(先週$1,244.71)。
④為替市場
・新興国通貨は乱高下モード継続。振幅大きいが一方向には走らず。
・緩和バイアスや通貨高懸念の消えたRBA後に豪ドルが上伸。
・利上げ期待の残るNZDも上昇。先週は南半球が勝ち組に。
・新興国、株式市場がやや落ち着いて円高圧力も一服感。
ドル円は一時100円台も102円台を回復。
・金曜日雇用統計後に米ドルが反落も粘り腰で越週。
・カナダは同じく金曜日の雇用データが強くカナダドルが上昇。
北米で明暗が分かれた格好。
AUD and NZD : Up From Downunder.
乱高下した為替市場では先週の明確な勝ち組は南半球通貨でした。
豪ドルの反発はこれまで豪ドル売りの大きな要因だったRBAの追加緩和バイアスと豪ドル高への懸念表明が除去された事に尽きます。残るは中国失速懸念ですが、市場はかなり豪ドル売りに傾いていたので反動が大きかったのだと思います。NZDも連れ高ですが、もともとNZには利上げ観測が燻っているのでこちらのショートカバーも大きかったですね。
両通貨ともに対円でも反発しており、全般的なクロス円の下値バイアスの緩和の先導役になったといえるでしょう。
商品市場全般も呼応するように堅調モードですが、ここからは上値ポテンシャルにもしっかり注目していきましょう。
AUDUSD DAILY ⇒ Beautiful Rebound. |
NZDUSD DAILY ⇒ Solid One,Too. |
豪ドルの反発はこれまで豪ドル売りの大きな要因だったRBAの追加緩和バイアスと豪ドル高への懸念表明が除去された事に尽きます。残るは中国失速懸念ですが、市場はかなり豪ドル売りに傾いていたので反動が大きかったのだと思います。NZDも連れ高ですが、もともとNZには利上げ観測が燻っているのでこちらのショートカバーも大きかったですね。
両通貨ともに対円でも反発しており、全般的なクロス円の下値バイアスの緩和の先導役になったといえるでしょう。
AUDJPY DAILY ⇒ Double Bottom? |
NZDJPY DAILY ⇒ Interim Bottom Seen? |
商品市場全般も呼応するように堅調モードですが、ここからは上値ポテンシャルにもしっかり注目していきましょう。
USDJPY : A Round Trip to 100's.
ドル円はまたしても102円水準での越週でした。ここからは上がっても下がっても戻される展開が数週間継続していますね。
まだまだ全くチャートが修復されたとは言えない形状ですが、先週は雇用統計後に米ドルが下落する中で円高は走らずに、寧ろ円だけは失速⇒ドル円は上昇する流れとなった事は注目材料だと思われます。
結果的にクロス円も下値が崩れるリスクが一服したようなイメージになっています。
先週は新興国市場も主要国の株式市場も一旦落ち着きを取り戻し、一定の下値硬直間も醸し出していました。週明けも日経平均が気を吐く展開が考えられますが、ドル円も103円回復に挑戦する事になります。
2月相場ものっけから荒れ模様ですね。
USDJPY DAILY ⇒ Chart is Mending. |
結果的にクロス円も下値が崩れるリスクが一服したようなイメージになっています。
先週は新興国市場も主要国の株式市場も一旦落ち着きを取り戻し、一定の下値硬直間も醸し出していました。週明けも日経平均が気を吐く展開が考えられますが、ドル円も103円回復に挑戦する事になります。
2月相場ものっけから荒れ模様ですね。
JPY-Crosses : The Worst Part is Over?
クロス円の下落に一服感とも見えますが、いかがでしょうか。
AUDJPY DAILY |
NZDJPY DAILY |
EURJPY DAILY |
CADJPY DAILY |
CHFJPY DAILY |
GBPJPY DAILY 雇用統計前後でも相当なSWING相場になっていましたが、 テクニカル勢も相当クロス円はドテンロング、ドテンショート の連続でポジションが傷んでいる模様ですが、総じて短期 中心の勢力はショートが切れていないように感じますので もう一段のSqueezeも頭に入れておきたいところです。 |
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