2014年11月17日(月)~11月21日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米11月NY連銀製造業景気指数⇒10.2(予想10.0)。
・米10月鉱工業生産指数⇒▲0.1%(予想+0.2%,mom)。
・米10月設備稼働率⇒78.9%(予想79.3%)。
・米10月PPI⇒+1.5%(予想+1.2%,yoy)。
コアは+1.8%(予想+1.5%,yoy)。
・米10月住宅着工件数⇒100.9万件(予想102.5万件)。
・米10月建設許可件数⇒108万件(予想104万件)。
・米10月CPI⇒+1.7%(予想+1.6%,yoy)。
コアは+1.8%(予想+1.7%,yoy)。
・米新規失業保険申請件数
⇒11月15日の週は291千件(予想286千件)。
・米10月FOMC議事録
⇒メンバーは米景気の先行きに自信を深めている。
⇒インフレ2%ターゲットは数年内に達成見込み。
⇒労働力のSlackの縮小が継続。
⇒労働参加率減少下での失業率低下は慎重に解釈する意見も。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏ZEW景況感調査(期待)⇒11(予想4.3)。
・欧州圏11月製造業PMI⇒50.4(予想50.9)。
・欧州圏11月サービス業PMI⇒51.3(予想52.3)。
・ECB Draghi総裁
⇒インフレとインフレ期待を早急に上昇させる為に必要な措置を取る。
⇒現行の施策で不十分なら資産購入の規模、ペース、対象を拡大。
・独11月ZEW景況感調査(期待)
⇒11.5(予想0.5)。2013年12月以来の改善。
・独11月ZEW景況感調査(現状)⇒3.3(予想1.8)。
・独11月製造業PMI⇒50(予想51.5)。
・独11月サービス業PMI⇒52.1(予想54.4)。
・独10月PPI⇒▲0.2%(予想▲0.2%,mom)。
・仏11月製造業PMI⇒47.6(予想48.9)。
・仏11月サービス業PMI⇒48.8(予想48.5)。
・スイスSNB Zurbruegg委員
⇒EURCHFの1.20下限を死守。
⇒必要なら無制限介入も。
⇒ネガティブ金利導入も視野。
③英国
・11月Rightmove住宅価格指数⇒▲1.7%
・10月CPI⇒Headline+1.3%(予想+1.2%,yoy)。
Core+1.5%(予想+1.6%,yoy)。
・10月RPI(小売物価指数)⇒+2.3%(予想+2.3%,yoy)。
・10月PPIコア⇒+0.9%(予想+0.8%,yoy)。
・11月BOE議事録
⇒政策金利0.5%据置の投票は7-2。
⇒賛成の7メンバー間にも温度差あり。
⇒gbp 375bioの資産購入維持は全会一致。
・10月小売売上高⇒+0.8%(予想+0.3%,mom)。
④日本
・第3四半期GDP⇒▲1.6%(予想+2.2%,yoy)。
・安倍総理が消費税率引上げを18ヶ月延期。
衆院を解散。12月に総選挙へ。
・11月日銀金融政策決定会合
⇒現行政策を維持。
⇒10月の追加緩和の票決は5-4。今回は8-1。
・日銀黒田総裁
⇒政府の財政規律の立て直しを期待。
⇒財政規律は中央銀行ではなく政府の責任。
・10月貿易収支⇒▲0.98兆円(予想▲1.1兆円)の赤字。
・麻生財務相⇒この1週間の円の下落は速すぎる。
⑤豪州 / NZ
・豪11月RBA議事録
⇒当面金利変更はしない方針。
⇒豪ドル水準は強すぎる。
⇒自国と中国の不動産市場の加熱を懸念。
・NZ第3四半期小売売上高⇒+1.5%(予想+0.8%,qoq)。
・NZ English蔵相
⇒NZDUSDの0.70台後半は持続可能な水準。
⇒最近のNZD下落は輸出産業に好ましいこと。
⇒今後3年~4年は3%成長を見込む。
・NZ第3四半期PPI⇒▲1.5%(予想+0.3%,qoq)。
⑥中国
・11月HSBC製造業PMI⇒50(予想50.2)。6ヶ月振り低水準。
・PBOC緊急利下げ
⇒第3四半期の成長が過去5年最悪となった
ことで2年以上振りの利下げ。
⇒1年物ローン金利を6.0%から5.6%へ。
⇒1年物デポ金利を3.0%から2.75%へ。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・総じて株式市場は続伸。債券市場も堅調推移(金利低下)。
・日経平均は1万7千円台で保合い推移。
・日経平均週足は17,357.51円で越週(先週17,490.83円)。
・米Dow→$17,807.81、S&P500→$2,063.34、Nasdaq→$4,712.97)。
(先週 $17,675.83、S&P500→$2,039.86、Nasdaq→$4,688.54)。
(週次 +1% +1.2% +0.5% )。
・米10年債利回りは2.31%(先週2.32%)。
・米30年債利回りは3.02%(先週3.06%)。
②商品市場
・中国のサプライズ緩和で商品市場は上昇。
・原油価格はバレル単価で$76.63(先週$75.88)。
・金価格はオンス単価で$1,200.84(先週$1,189.87)。
③為替市場
・USD,CAD,GBPが勝ち組。
・JPY,EUR,CHFが負け組。
・USDJPYは11月20日に119円目前まで上昇。
・中国の緩和でコモディティ通貨に追い風。
・ECBの追加緩和観測でEURも下落再開バイアス。