2014年11月3日(月)~11月7日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米10月ISM製造業景況指数⇒59.0(予想56.5)
・米9月建設支出⇒▲0.4%(予想+0.7%,mom)。
・米9月貿易赤字額$43bioに拡大(予想▲$40.2bio)。
・米中間選挙
⇒民主党歴史的大敗。
⇒共和党が上院でも過半数を確保。上下両院をコントロール。
・米10月ADP雇用レポート
⇒雇用者数+230千人(予想+210千人,mom)。
・米10月雇用統計
⇒非農業部門雇用者数は+214千人(予想+228千人,mom)。
9月の数字は+256千人に上方修正。
9ヶ月連続で200万人以上の雇用増。
⇒失業率は5.8%に低下(予想5.9%)。2008年以降で最低水準。
・加9月貿易収支⇒cad0.7bioの黒字(予想cad0.7bioの赤字)
・加9月建設許可⇒+12.7%(+0.5%,mom)。
・加10月雇用統計
⇒雇用者数は+43.1千人(予想▲5千人)。
⇒失業率は6.5%(予想6.9%)。2008年11月以降で最低水準。
②英国
・10月製造業PMI⇒53.2(予想51.5)。3ヶ月振り高水準。
・10月サービス業PMI⇒56.2(予想58.5)。
・BOE政策決定会合
⇒政策金利(Bank Rate)0.5%据置き。
⇒資産購入目標gbp375bioも据置き。
・9月鉱工業生産⇒+0.6%(予想+0.4%,mom)。
・9月製造業生産⇒+0.4%(予想+0.3%,mom)。
③欧州圏 / スイス
・欧州圏10月製造業PMI⇒50.6(予想50.7)。
・欧州圏10月サービス業PMI⇒52.3(予想52.4)。
・欧州圏9月PPI⇒▲1.4%(予想▲1.5%,yoy)。
・欧州圏9月小売売上高⇒▲1.3%(予想▲0.6%,mom)。
・欧州内の複数国の中銀首脳がECB Draghi総裁に批判的
であり、意思決定プロセスなどの改善を申し入れ。
・ECB金融政策会合
⇒現行政策を維持。政策金利0.05%据置き。
・ECB Draghi総裁
⇒債券購入は2年以上の継続が必要。
⇒ECBのバランスシートはeur1trio規模へ拡大見込み。
⇒政策委員会の結束を強調。
・スイス10月SVME製造業PMI⇒55.3(予想51.3)。
・スイス10月CPI⇒±0%(予想▲0.1%,yoy)。
・スイス10月失業率⇒3.2%(予想3.1%)。
・伊10月製造業PMI⇒49.0(予想50.6)。
・伊10月サービス業PMI⇒50.8(予想49.4)。
④豪州 / NZ
・豪9月建設許可件数⇒▲11%(予想▲9%,mom)。
・豪RBA政策金利発表
⇒政策金利(Cash Rate)を2.5%に据置き。
⇒Forward Guidanceは中立。
⇒声明文に豪ドル高懸念は残る。
・豪9月貿易収支⇒▲aud2.26bio(予想▲aud1.78bio)。
・豪9月小売売上高⇒+1.2%(予想+0.3%,mom)。
・豪10月雇用統計
⇒新規雇用者数は+24.1千人(予想+20千人)。
⇒失業率は6.2%で変わらず。
⑤中国
・10月非製造業PMI⇒53.8に低下
⑥日本
・日銀 黒田総裁
⇒慢性化したデフレ症状には継続的な投薬が必要。
⇒中途半端な治療は逆効果。
⇒日銀の政策ツールは多様。
⇒インフレ2%目標達成に向けて出し惜しみせず。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・小規模の調整を消化しながらも株式市場は総じて
上値を切り上げる展開。
・債券市場は保合い推移。
・日経平均は16,880.38円で終了(先週16,413.76円)。
・米Dow→$17,573.93, S&P500→$2,031.89, Nasdaq→$4,632.53
(先週 $17,387.37、 $2,017.68、 $4,630.74
(週次 +1.1% +0.7% +0.04%)
・米10年債利回りは2.30%(先週2.33%)
・米30年債利回りは3.04%(先週3.06%)
②商品市場
・サウジアラビアの対米輸出価格引き下げ等もあり
原油価格は続落。
・貴金属も頭の重い展開が先行するも週末には大きめの反発。
金曜日の+3.06%は1日の上昇としては過去5ヶ月で最高。
・原油価格はバレル単価で$78.44と$80割れ(先週$80.71)
・金価格はオンズ単価で$1,175.85(先週$1,171.91)
③為替市場
・全般的にドル上昇には一服感。
週末には利益確定売りも広がる。
・円安は引き続き進行中。
・ドル円は115円ミドルをつけて週末には小幅に調整。
・豪ドルにも調整圧力。