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最後に大きな陽線が出ていますが、この金曜日の特に金価格の反発は注目に値するでしょう。
殆どのレポートで、4年半振りの安値圏からのショートカバーと説明されるに過ぎない反発ではありますが、ここからは貴金属は売りにくい状態が続くのではないかと予想しています。
売り難ければ、価格も下がりにくいのでショートポジションの縮小は断続的に反発を演出してくれるかもしれません。
その背景となるイベントは、スイスで月末に予定されている国民投票です。
簡単に言えば、中央銀行が保有する金の売却を制限することの是非を問う国民投票です。
多くの中銀に共通する事象として保有する金を売却する行為がありますが、実際に金の保有を増加させているのはロシアと中国くらいのものです。
米国のTea Partyと呼ばれる保守勢力にも共通する部分がありますが、スイスにも中央銀行の金の備蓄高の継続的な減少に危機感を持つ勢力があり、それを制限する考え方に対する有権者の支持が広がっているという事です。それが今回の国民投票にもつながってきています。
詳細はBloombergニュースで
→ http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NELADI6K50YL01.html
これでスイス中銀が資産の最低2割を金で持つことが義務付けられると、金価格が反発する事は勿論ですが、スイスフランも急騰し、別項で指摘しているユーロスイスの1.20割れと言うリスクシナリオも急上昇することになるかもしれません。
金融界に久し振りに”スイスの子鬼”と言う言葉が復活するかも・・・・しれませんよ。