WSJ紙が、あのGeorge Soros氏がTrump氏勝利後の金融市場の動きを読み誤って数週間で10億ドル(約1,140億円)規模の損失を出したと伝えています。
私の知る限り、①TRUMP氏の勝利、②その後の株価の大ラリー の両方を当てた人は一人もいません。私も①はありと思っていましたが、その場合は株価急落シナリオを予想していました。ついでに言うと株はショートでえらい目にあいました(泣)・・
Soros氏は、ヒラリークリントン候補を応援し、多額の献金もしていましたのでクリントン氏のまさかの敗北にも失望しての株売りだったのかもしれませんが、これだけの上昇が実現する背景には、規模の大小はあってもこういう状況がたくさんあったという事なのでしょうね。
Soros氏と言えばまさに伝説なのですが、ポジションも巨大で、利益確定でも損切りでも基本レベルを決めてオーダーを置かない事でも有名でした。ご子息も証言していますが、彼がポジションをクローズする時は、背中が痙攣した時なのだそうで、彼にとっては、それが市場の流れが変わったことのお告げのようなものなのだそうです。
今回も流石に背中が激しく痙攣したのでしょうか。
Soros氏は巨大なGBP売りを仕掛けてBOEを屈服させた伝説で有名ですが、一方でロシア危機、ドットコムバブル、リーマンショックでは大きなダメージを受けており、昨年もTRUMPラリー前には、BREXIT前にGBPロングを作って大きく負けたと言われています。
今彼は86歳だと思いますが、もう背中が痙攣しなくなっているのならちょっと悲しい気がしますね。
今回の報道を受けて、ちょっとLegendにエールを送りたい気持ちになりました。
全然スケールは違いますが、伝説の人物でも読み切れないマーケットだという事を肝に銘じて臨んでいきましょう。