USDJPY DAILY |
週初に前週の安値を試しておいて、週末には週次の高値で越週するという上値バイアスの動きと言えそうです。
Trump政権となり、予想される貿易摩擦などの様々な反応熱は、総じて円高バイアスではないかとの根強い円高懸念がある一方で、実際の値動きは株式市場との相関などにも助けられて円安バイアスも強く蔓延る展開となっています。
鍔迫り合いと言ったところでしょうか。
この辺りは難しいのですが、今の状況は複雑です。
米新政権は明らかな自国中心主義であり、反グローバル化のベクトルが明確なのですが、米株が新高値を付ければ日本や欧州の市場も上昇するというグローバル化した金融市場の高相関は崩れていません。
これは、時間をかけて崩れていくものなのか、金融市場のグローバル化は不可逆で相関は維持されていくものなのかは現時点では見極めが難しそうですね。
米国第一主義で、雇用や製造を米国内に引き戻す事。労働賃金の低い他国の工場で生産し米国で売ろうとする物には高い関税をかけるという方針に呼応して米国株が上昇すると、これに追随して他国の株式市場も上昇するという構図の持続性には疑問符を付けたくもなりますが、目下の株式市場の勢いや為替動向に逆らうのも愚の骨頂ですので反転リスクに注意しながらあくまでもトレンドフォローでついていくというのが王道でしょう。