2013年9月29日日曜日

EUR : Looking Mixed.

ユーロについては市場参加者の見方も相当割れている感じです。一時は弱気派が圧倒していた事を思えば、今年のユーロのパフォーマンスは善戦以上と言う評価になる事は間違いないでしょう。
EURUSD DAILY ⇒ More Than Hanging in.
EURJPY DAILY ⇒ Ranging Higher?













QE縮小(Tapering)や中国の失速懸念などを背景に一旦米ドルは強気相場に入るという見方をしている勢力は多いのですが、腰を入れた米ドルロングを仕込みに行っていない理由の太宗がユーロの予期せぬ持続的な強さと言う事になっています。最近は特にその手の説明をしているレポートを目にする機会が増えています。

では、欧州は危機を脱したと言うシナリオで動けるのか?と言う命題もあるのですが、これはこれで主に短期勢が興味を示しながらも本格的な動きを見送っている状況のようです。理由はユーロの域内クロスの弱さです。
EURCHF DAILY ⇒ Obviously Weak.
EURGBP DAILY ⇒ More So.....













この対スイスフラン、対英国ポンドでのユーロの弱さがこの通貨の先行きに対する見通しを非常に複雑にしています。

チャート的にはEURGBPの方が持続的な下落トレンドを示していますが、市場参加者の注目は寧ろEURCHFの反発時期に集まり始めています。

SNB(スイス中銀)がそろそろ神経質になってきているはずであり、いつEURの対CHFでの交換レートを持ち上げるべく介入を開始してもおかしくないからです。所謂アルゴリズムトレードの世界では、EURCHFを機械的に買い下がってはSNBの介入時に売り抜けると言う自動売買も相当広範囲に行われているのですが、そろそろ危険ゾーンという認識が高まっていると言う事ですね。