2013年9月16日月曜日

Floyd Mayweather Jr. Took Out Saul Alvarez.

私にとっては今週水曜日(9月18日)のFOMC前にこの重要イベントがありました!!

Floyd Mayweather vs Saul "Canelo" Alvarez の一戦です。
Mayweather-Alvarez

ここまで44勝無敗のMayweather Jr.も既に36歳。やはり42勝無敗のホープAlvarezは23歳です。
(Alvarezは若いのに物凄い試合数ですね)

日本のプロ野球でもヤクルトのバレンティン選手が遂に王さんのシーズン55本塁打の記録を更新するなどの動きもあり、得てしてこういう現象は連鎖的に起こるものでもある中で、ボクシング界の世代交代もありかなと思っていました。

試合は2-0のMajority DecisionによるMayweather選手の判定勝ちでしたが、117-111、116-112、114-114という3名のジャッジのスコアリング以上に一方的な試合展開だったと言う報道が目に付きます。この試合を114-114のイーブンと採点したジャッジはあの物議を醸したPacquiao vs Bradley戦でBradley選手に有利なスコアリングをしたジャッジの一人であり、今回もかなり批判されています。因みに報道関係者の採点では119-109と10ポイント差でMayweather選手の一方的な勝利となっていました。

これでMayweather選手はWBA/WBC統一のジュニアミドル級王者と言う事になりましたが、このようにより強い相手を求めて無敗の王者同士が雌雄を決するという図式は素晴らしいですね。
 最近メディアでは、世界王者が10名もいながら日本ボクシング界の人気復活が盛り上がりにかけると言う指摘が目に付きます。10名の世界王者の名前が正確に言える人がどの位いるのかと言う指摘もありました。ちょっと位ボクシングが好きと言う人でもまず言える人はいないでしょうね。

野球でもサッカーでも水泳でも日本選手が世界で活躍すると競技人気が上がるのも事実ですので、世界王者を増やしてみようと言う考え自体は間違っていないと思うし、WBOはともかくIBFは海外でもWBA/WBC並みの権威のあるタイトルです。才能ある日本人ボクサーがこれらのタイトルを保持する機会が増える事は好ましいと思うのですが、現在世界王者と言う事になっている10名の日本人選手達の中で、実際に世界的にも認知されているのは山中、井岡、内山の3王者しかないのではないでしょうか。

日本ボクシングコミッションの大橋会長にしても自身が世界タイトルを奪取するのに物凄く苦労した事を思い出して是非タイトルの権威を上げるような施策を打って欲しいと思います。個人的に何とかならないかなと思うのは、①現役王者に勝って王者になるべき、②要領が良いとか運が良いだけという王者を作らない規制の検討、③国内で行う選手権における厳正な採点、などです。やたら多いのが世界王者決定戦みたいな曖昧な儀式で王者になるようなパターンやその階級での初試合が決定戦と言うような不可解な経緯の排除ではないかと思います。スポーツですので王者の引退や王座の返上などもあり、王者決定戦というのが必要悪なのは理解出来ますが、飽くまでもその時点での世界ランキング1位と2位の選手間で試合が行われるべきでしょう。唐突に一つ上や下の階級から飛んできたり、下位ランクにいたはずの選手が試合もしていないのに何故かランクアップされて決定戦に出てくると言うようなパターンは世界王者の権威や質を落とすだけの逆効果だと強く思います。

Mayweather選手とAlvarez選手の一戦に戻ると、世界中のメディアが勝ったMayweather選手の偉大さを讃えると共に潔く完敗を認めているAlvarez選手の評価と商品価値をも高めていると言う事が大いなる教訓ではないかと思います。頑張れ日本ボクシング界!!