2012年6月25日月曜日

Oops:Greece Buying Time Again?

今週は週初からトロイカ(EU,ECB,IMF)とギリシャ新連立政権との会合が予定されていたのですが、これが延期になったようです。
新政権にとっては、緊縮財政策を緩和してもらいながらトロイカからの援助を引き出すと言う難しい交渉となることが確実だった訳ですが、流石に作戦もまとまらなかったと言うところでしょうか。
それにしても延期の理由がギリシャの新首相、新財務相の両方が”入院”と言う事になっていますが、何かあったのでしょうか?
或いは、洋の東西を問わず、立場が窮まった政治家の行き先は同じと言うところでしょうか・・・・・
Officials from the European Union, the European Central Bank and the International Monetary Fund have postponed their June 25 visit to Athens because Greece's new prime minister and finance minister are in the hospital, an EU official said June 24, Reuters reported.  
週明けの市場がこれをどう解釈するかは全く分らないですが・・・ポジティブな評価にはならない気がしますね・・・

2012年6月24日日曜日

VIX Again....

どうでもよいのですが・・・・

市場動向の話の中でVIXが話題になると咳止めドロップや塗り薬を連想してしまう人も多いようです(笑)

私自身も例外ではないのですが、因みにこれは欧米人でも同じです。

Vicsと言うのは厳密には商品名ですが、”のど飴”と言う時には英語でも普通にこの単語が使われています。

注意しないといけないのは、これは商品名だからと愚直に Cough Drops等と言ってしまうと、これは別の性的な意味も持ってしまうので、注意が必要です。Vicsと言った方が無難だしちゃんと通じるので特に女性は注意しましょう。

ズバリこの隠語の意味はコンドームなのですが、何らかの理由で(ライバル企業にお勤めとか)Vicsと言う単語を使いたく無い場合は、Medicatedを付せば大丈夫です。Medicated Cough Dropsならば薬用のど飴となります。

コンドームは他にもFrench Letter等とも表現されますが、Cough Drops同様に理由と言うか背景はよく判らないですね・・・

コンドームは避妊用具だけに、”今度生む”と言うオチで本稿を締めくくっておきましょう。

大変失礼いたしました。

VIX is right on 20ish.

やはり株式市場の足元がふらついています。
この市場のVolatilityは、別名恐怖指数とも言われていますが、この数字が20より大きいかどうかが非常に大きな意味を持っています。

一般にRisk-on、Risk-offと分類される市場センチメントの分岐点がこの20と考えられているのですが、実際にこの数字が20より上か下かで株式以外のリスク資産の持高(市場へのExposure)を機械的に調整してくる機関投資家もあるので注意が必要でしょう。
VIX(Volatility Index)⇒再上昇か?

















上記のチャートでも判るとおり、この数字が20以上で定着すると株価の下落も大きくなり、VIXが更に上昇する傾向が強いようです。その意味では所謂当局のPKO活動(価格維持活動)もVIXが20を切る所までやれば後は市場がやってくれると言うイメージもあるのかもしれませんね。

VIXが20をしっかり超えていくのかどうか。今週の大きなポイントとなりそうです。

JPY Slides: A Potential Shift of JPY and the Nation.

先週はFOMC以降のリスク回避的な市場の動きの中でも円が下落すると言う従来とは違った動きが注目を集めました。
USDJPY DAILY⇒80円台回復で高値引け











FOMC後のドル上昇を受けてドル円も上昇し、79円台から80円台に乗せるところで結構な抵抗がありましたが、予想外の底堅さが印象に残る週でした。
EURJPY DAILY⇒対ユーロでも円安











AUDJPY DAILY⇒対豪ドルでも円安











NZDJPY DAILY⇒対ニュージーランドも大幅円安











政治的なゴタゴタもありますが、それ以上に日本のファンダメンタルズの持続的な変化が世界中に認知され始めている可能性があるでしょう。

日本の製造業の海外シフトは随分と進んできましたが、昨年の震災もあって貿易収支は明確な赤字化へのトレンドが確認出来ます。
 ただし、経常収支に関しては早急な赤字化にはならないと言う指摘が現時点では一般的です。その理由は貿易収支が赤字になっても資本収支がかなりの黒字なので日本が世界有数の投資国である以上貿易赤字以上の資本収支の黒字が確保出来ていると言う指摘です。

    日本の収支構造(資本収支貿易収支

このグラフも結構ドラスティックですね・・・・・

実は先週、注目するべき二つのデータがありました。これらが共に円安材料であった事も先週の円安材料になっているのではないかと見ています。

1 Japan posted an 11.1 billion yen ($138 million) trade deficit with the European Union in May. This is the first trade deficit Japan has registered with the EU since records began in 1979.
 (1979年以来の統計上初めて日本の対EU貿易収支が赤字に。(111億円規模)

2 国内での追加投資に慎重な本邦勢の将来の海外投資収益を現地での再投資に回す意
向が鮮明に。(複数の民間リサーチによるもの)

一気に円安が進むのは困難な需給状況だと思いますが、中長期の円安予想は増えてくるかも知れませんね。

USD Has Hit the Interim Bottom(Maybe!).


株式市場、商品市場、そして欧州通貨の動向などを総合的に判断すれば米ドルの下落局面は終了した可能性が高いと見ています。

とは言っても、底打ち確認のフェーズだと思うので強さが際立ってはいませんので今週以降の動きをドル高目線で追いかけて見ようと思っています。
DXY(Dollar Index)⇒底打ち確認フェーズ?



















DXY(ドルインデックス)は先週一度81.18まで下落した後に82.25まで上昇して越週しており、モメンタム系指標の改善も伴っているので下値を固めた可能性ありです。

FOMCで追加緩和の明示がなかった事や、それを受けた株式市場の不調などが米ドルを受益者として押し上げていると言う図式になっています。


換言すると、同じ材料でJPYが受益者になりそびれていると言うのも足元の動きの注目点です。

Final Round Rush:How They Finished the Week.

ここでは金曜日の先週北米市場の最後の4時間の攻防を切り出します。円安傾向が際立った先週の動きの中で最後のポジション調整はどうだったのでしょうか。

  通貨ペア ↑↓  終値        始値       変動(pips)    変動(%)
①NZDCAD↓    0.8086  0.8115   -29      -0.36%

②NZDCHF↓     0.7539  0.7558   -19     -0.25%

③GBPCAD↓    1.5962   1.6000   -38     -0.24%

④USDCAD↓    1.0241   1.0264   -23     -0.22%

⑤CADJPY↑      78.52     78.36    +16    +0.20%

⑥EURCAD↓    1.2868   1.2893   -25     -0.19%

⑦AUDCAD↓    1.0303   1.0323   -20     -0.19%

⑧CADCHF↑     0.9326   0.9312  +14    +0.15%

⑨GBPNZD↓     1.9682   1.9709   -27     -0.14%

⑩NZDUSD↓     0.7897   0.7907   -10     -0.13%

通貨ペアの分解結果は以下のようになります。

上昇通貨⇒CAD(7回),CHF,NZD,USD
下落通貨⇒NZD(3回),GBP(2回),USD,JPY,EUR,AUD,CHF

最後の攻防ではNZDの上昇にも幾分調整が入ったようです。全体的には凪いだ相場でしたので深い意味付けは考えても意味がないとは思いますが、CADの強さとJPYの反発が見られていないところが意外感ありと言う印象です。

Top FX Movers Last Week.

先週は週初のギリシャ再選挙に始まり週央のFOMCやスペインの巨額支援要請を経て週末には大手格付機関による大手金融機関群の格下げと言うイベントがありました。

ギリシャの再選挙に関しては僅差でしたが緊縮財政派が第一党となり連立政権を樹立すると言う動きとなり同国のユーロ圏離脱のリスクは幾分縮小しました。今後は連立政権とユーロ圏との救済策交渉の趨勢が大きな市場変動要因となるでしょう。

FOMCはQE3を明言せず所謂Operation Twistの年内延長と言う作戦でお茶を濁した格好となり株式市場などのリスク資産が売られる動きとなりました。

スペイン金融機関の資本増強必要額の大きさにも驚きますが、大手米銀などの格下げなども含めた影響は今週以降の市場で影響度を注視していく事になります。

先週の主要通貨ペアの動向を整理しておきましょう。

      通貨ペア ↑↓  先週終値      前週終値     変動(pips)       変動(%)
①NZDJPY↑   63.52       61.99       +153       +2.41%

②USDJPY↑   80.44       78.70       +174       +2.16%

③AUDJPY↑   80.92       79.23       +169      +2.09%

④CADJPY↑   78.52       76.95       +157      +2.00%

⑤CHFJPY↑    84.17       82.83      +134       +1.59%

⑥EURJPY↑   101.08      99.53      +155      +1.53%

⑦GBPJPY↑   125.38      123.72    +166      +1.32%

⑧GBPNZD↓  1.9682      1.9870    -188        -0.96%

⑨NZDCHF↑  0.7539      0.7469     +70       +0.93%

⑩EURNZD↓  1.5869      1.6007    -138        -0.87%

通貨ペアを分解すると以下のようになります。

上昇通貨⇒NZD(4回),USD,AUD,CAD,CHF,EUR,GBP
下落通貨⇒JPY(7回),GBP,CHF,EUR

NZDJPYの上昇が首位になっていますが、分解結果でもNZDが最強、JPYが最安と言う結果になっています。

NZDの強さも確かに目を引きますが、変動上位10ペアのうちの7つがクロス円の上昇であった事の方が目を引きますね。JPYのトレンドは下落方向で定まってきるのかどうかです。

2012年6月18日月曜日

Greece's Conservative New Democracy Party is Winning.

Greece's conservative New Democracy party is projected to win the June 17 national elections with 29.5 percent of the vote, Reuters reported. SYRIZA is expected to finish second with 27.1 percent, followed by the socialist PASOK party with 12.3 percent.


僅差ですが、ユーロ圏残留方向のベクトルですね。今朝はまたユーロの窓明け上昇(小規模ですが)が見られています。

株価の反応なども注目ですね。

2012年6月17日日曜日

USD on the Defensive before Greek Election.


個人的には中期的なドル上昇トレンドの中の調整的な下落と位置付けていますが、先週のドルの下落は予想以上に大きかったと思っています。それだけEURの反発もあったし、AUDも対ドルでParityを回復しており、株式市場などのリスク資産の回復も大きかったですね。
ドルインデックス⇒踏み止まれるか?




















ドルインデックスは前回高値の80.738レベルがサポートとなるかどうかですが、週初のギリシャ再選挙の結果と週内のFOMCが勝負どころとなりそうですね。

GBPUSD DAILY⇒木、金で上昇。

EURUSD DAILY⇒先週は窓開け、窓埋め、行って来い。










USDSGD DAILY⇒先週安値引け


とにかく米ドルのモメンタムが随分萎んでいるので今週も続落となると中長期のトレンド認識も要注意です。

Stolen Glory in the Ring and Borrowed Time in EU.



Timothy BradleyがManny Pacquiaoに2-1のSplit Decisionで勝利した事は大いに物議を醸しておりますが、試合を観た知り合いは全員が憤りを表明していました。

2-1で、スコアは全員が115-113でした。二人のジャッジが2ポイント差でBradley選手を支持し、残る一人は同じスコアで2ポイントPacquiaoの勝ちとしていますが、私としてはここから読み取れるのはBradley選手が大善戦したか、Pacquiao選手が大いに不調だったと言う事でしょうか・・・
 その位実際の実力差はあると思っていました。

Social Trend というものは間違いなく存在しており、スポーツでの番狂わせや八百長騒ぎが起きる時は大体金融市場もVolatileですし、他にも政権交代なども起こり易いのだと思います。そういう目線で色々と考えてみると、今回のPacquiao選手の敗戦が7年ぶりということですが、カルト犯罪を起こした宗教団体の元信者の容疑者達が17年ぶりに逮捕されたり、原発再稼動や消費税問題で野田政権が大きな決断をしたりと言う事象も関係ありかと言う気になってきます。

ギリシャ再選挙、G20ミーティング、FOMC等もサプライズがあるのでしょうか・・・ 

Close the Window, Calm a Light.......

先週月曜日にはシドニー時間寄り付きからEURなどがGap-Up(窓開け)の高値で取引開始となり、アジア時間は値持ちしたものの海外時間で結局は全戻し以上の下落をするというドタバタ劇がありました。
6月11日(月)のEURUSD1時間足











暫く値持ちしたものの海外時間に陰線ばかりで前週の終値よりも下げてしまっているのがよく判ると思います。

"窓明けは必ず埋まる"・・・・と言うのは易しですが、材料があって、ポジションがあって、流動性が途切れる時と言うのは本当に怖いものですね。

程度の差こそあれ、他通貨も同様の動きになっています。要するにドル高が調整されたがっていたと言う事になるのでしょう。
6月11日(月)のAUDUSD1時間足











6月11日(月)のUSDCHF1時間足











陸上競技でアウトコースの走者がスタートは一番前にいて、レースの進展とともに集団に飲み込まれて行くような値動きでした。

窓明けでスタートダッシュして、終わってみればその日が陰線だったと言うことですので、出だしは良かったけど結局窓を埋めて輝きも失ったと言う事ですね。なんだかBoz Scaggsの名曲のWe're all aloneの歌詞が浮かんで来ました。

Close the window, calm a light and it will be all right.....

今週初はこれの再現の可能性もあれば、反対方向の窓開けで始まる展開もあり得る感じですね。

Final Round Rush:How They Finished the Week.

週末のギリシャの再選挙に向けた最後のポジション調整の時間帯となる金曜日北米市場の最後の4時間の攻防をチェックしておきましょう。

  通貨ペア ↑↓   終値   始値   値幅(pips)   値幅(%)
①GBPJPY↑  123.72  123.14  +58   +0.47%

②GBPUSD↑ 1.5717  1.5646  +71   +0.45%

③USDCHF↓  0.9472  0.9506   -34    -0.36%

④CADCHF↓ 0.9252   0.9280   -28    -0.30%

⑤EURGBP↓  0.8049  0.8073   -24    -0.30%

⑥NZDCAD↓ 0.8048   0.8069   -21    -0.26%

⑦NZDCHF↓  0.7469  0.7488   -19    -0.25%

⑧USDCAD↓  1.0216  1.0241   -25    -0.24%

⑨EURAUD↓  1.2533  1.2563   -30    -0.24%

⑩AUDCHF↓  0.9537  0.9558   -21    -0.22%

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。

上昇サイド⇒CHF(4回),GBP(3回),CAD(2回),AUD,

下落サイド⇒USD(3回),EUR(2回),NZD(2回),CAD,JPY,AUD

最終局面ではNZDはやや反落、USDは弱いままだった感じですね。

Top FX Movers Last Week.

先週の動きはある意味異常なものでした。

・週初にユーロ等が窓明けの高値オープン⇒ほぼ24時間で窓埋めして安値引け

・Fitch及びMoody'sがスペインの信用格付を3段階引下げ

・Moody'sは同じくキプロスも格下げ

・米国の経済指標が軒並み悪化

などのと言う材料に対して、リスク市場はこの悪材料の次に実現しそうな国際協調レベルでの金融緩和や流動性供給策の実現を期待して堅調に推移。震源地である欧州株ではEurope600は1%以上の上昇を記録し、米株でもS&P500が4月以来となる2週連続上昇をして越週しました。

週末にギリシャの再選挙を控えて非常にポジショニングが難しいと言う特殊事情がありましたが、為替市場でも主要通貨ペアはトリッキーな値動きが目立ちました。

       通貨ペア ↑↓  先週終値  前週終値   値幅(pips)   値幅(%)
①NZDUSD↑   0.7864    0.7703     +161     +2.05%

②NZDCAD↑   0.8048    0.7904    +144     +1.79%

③GBPUSD↑    1.5717    1.5463    +254     +1.62%

④AUDUSD↑    1.0070   0.9909     +161    +1.60%

⑤EURNZD↓    1.6007   1.6229      -222     -1.39%

⑥USDCHF↓    0.9472    0.9596     -124     -1.31%

⑦NZDCHF↑    0.7469    0.7374      +95     +1.27%

⑧NZDJPY↑      61.99      61.21       +78     +1.26%

⑨GBPCAD↑    1.6058    1.5875     +183    +1.14%

⑩EURUSD↑    1.2654    1.2513     +141    +1.11%

通貨ペアの分解は以下のようになります。

上昇サイド⇒NZD(5回),GBP(2回),AUD,CHF,EUR
下落サイド⇒USD(5回),CAD(2回),EUR,CHF,JPY,

EURとCHFは両サイドに1度ずつ登場しますが、基本的にトレンドレスと言う事になります。
先週はNZDが最強でUSDが最弱だった訳ですが、実際の週末のギリシャの再選挙結果や週初から始まるG20、そして週央のFOMCを消化してどう動いていくのかは見ものですね。

2012年6月10日日曜日

Between Correction and Inflection.





一般に投機筋の持高をトレースする時のデータにIMMの先物市場におけるポジションの偏りがあります。

凡そ私のような凡庸な市場参加者は、その類のデータを見て驚いたり感心したりするだけなのですが、こういうものをきちんと分析して統計的な意味付けを行っている勤勉な人達がいます。

ご参考までに現状に関する分析では、我々が感覚的に感じている方向とは正反対のシナリオの方が統計学的な再現性としては断然高いということのようです。

1 Currencies

  為替の動向としては、先週初位まで色濃く存在した米ドル、日本円、日米独の国債をロングにしてその他は何でもショートというような風潮は明らかな行き過ぎであり、先週のベクトルは単なる調整に終わらずに持続的なトレンド転換となる可能性を見ているようです。

EURもAUDも市場のショートポジションのサイズは行き過ぎており、センチメントとしては2008年のLehmanショック直後に匹敵する水準であり、その時にはそこから数ヶ月間米ドルが大幅な下落をしています。
EURUSD⇒黒が値動き青がIMM持高













AUDUSD⇒黒が値動き青がIMM持高













2 Stocks

ここ数週間での株価の動きは非常にトリッキーでした。今後は経済面でも政治面でもイベントや材料が多く非常に先の見通しが立ち難い中で変動幅は結構拡大傾向でもあります。

あるデーターソースによれば、大恐慌のあった1928年以降の株式市場で、株価が今年のように52週高値を更新した状態から10%の下落をした事例を探して分析すると、そのままベアマーケット入りして株価が続落したケースは30%未満と言う事だそうです。

勿論、今年の状況は過去のどのケースよりも根が深いのだという論説は可能ですので、目下のポイントは、欧州問題は従来の世界経済や金融の有り方を根幹から崩し去るようなパンドラの箱を開けてしまっているのかどうかと言う事なのではないかという気がします。

Another Great Champion Hangs Up the Gloves.

在米時代の友人から「Sugar Shane Mosleyが遂に引退したの知ってる?」と言う連絡を貰って、驚くと同時にその潔さにも感心しました。

幼少時からBoxingの英才教育を受けてアマチュアで実績を残し、プロ入り後もエリート街道をひた走った名選手ですが、寄る年波には勝てず、マニーパッキャオ選手など最近のスーパースターにはちょっと歯が立たない状態になっていました。敗者が生命を落とす事すらあるこの競技の危険性を考えれば、引退は懸命な選択だと思います。若手ホープのアルバレズ選手に負けた時点で限界を感じたのだと思います。


物議を醸す判定なるもオスカーデラホーヤに連勝した辺りがキャリアのピークで、長年のライバルだったバルガス選手をKOした事も含めて同世代のライバル競争では一歩抜きん出た感じだと思います。3階級で5度王者になった事や一度もKOされなかったと言う事は出色のキャリアでしょう。

彼の引退の弁が色々と伝わってきますが、連絡をくれた友人も私も彼の次の言葉が心に刺さりました。
     
"loved every moment of it. Win, lose or draw."

勝った時、負けた時、引き分けた時・・・・全ての瞬間が好きだった・・・とでも訳しましょうか。

別にボクサーとか金融とかは関係ないと思います。やがていつか自分がずっと携わってきた事から身を引く時に、このような心境になれたなら本当に幸福な事ではないでしょうか。

こういうことが言える様な挑戦を探すも良し、今やっている事にそういう気持ちで臨むも良し・・・ですよね。

JPY Corrects Rather Quietly.

円は対ドルでは狭い値動きでしたが、ドル以外の通貨に対しては結構円安方向に調整してきました。

USDJPY DAILY⇒非常に底固い展開に・・











EURJPY DALY⇒かなりのSqueeze!











GBPJPY DAILY⇒2週間で125円台⇒118円台⇒123円台











AUDJPY DAILY⇒先週は陽線5本!











先週は大きな流れはドル安でしたので、ドル円が落ちない事で当局の動向なども含めて様々な憶測が乱れ飛びました。
 それにしてもクロス円の上げ下げのSWINGは流れに乗れれば相当楽しそうですが、担当ディーラーはかなり苦労している事でしょうね・・・・

Commodity Currencies Did Better Than Commodities.

コモディティ通貨が対ドル、対円でしっかり上昇しています。

よく見ると関連の深い中国株や商品市場などよりも断然堅調な上げ相場を示現しており、通貨が先行指標となるのか、或いは単なる先走りでここから"行って来い"的な失速もあるのかに注目しています。
AUDUSD DAILY⇒先週は4陽線!











NZDUSD DAILY⇒こちらも堅調!











USDCAD DAILY⇒先週後半にCAD反発!











為替市場や株式市場との比較においてダメージ度や流動性リスクの高い商品市場は全般的に回復が鈍く、依然ダメージコントロール程度の動きになっています。
 直近の高値からの下落幅を見てももうすこし時間と材料が必要であると言う見方が多いです。

商品 直近高値 現行水準
Oil    104日前  -24.0%

Silver   100日前    -22.8%

Platinum 106日前    -16.8%

Palladium 106日前  -15.9%

Copper  118日前  -15.1%

Cotton     120日前   -14.7%

Sugar         58日前  -13.8%

Gold         100日前   -9.2%

 個人的には特に注目したいのは、以下の二つです。

Gold⇒インフレ懸念、金融混乱懸念の物差しとして。
Copper⇒産業実需の強さの物差しであり、金融規制の多い中国本土における資金調達の最大の担保となっているので、これの大幅下落は広範なマージンコールに繋がる意味でも注目。

DXY On The Defensive.



Risk-on的な動きの中で、ドルインデックスは後退中です。
ドルインデックス⇒モメンタム減少へ

                                



















価格はもとより、上のチャート上でもオシレータ系が下に向き始めていますね。(中段、下段のチャート)

金価格も上昇したまま踏ん張っているので、株価や貴金属がドルインデックスをアウトパフォームし易い展開が続く可能性もありそうです。

GOLD DAILY⇒週末に踏み止まった?











緩和だ救済だと世界中が紙幣を刷り捲る潮流は復活傾向にあるので、貴金属の動向は特に注意が必要かと思います。

Will VIX History Rhyme Again?



先週はリスク資産全般が大きく回復したと言う事では無いのですが、大きな流れとしてはリスク回避バイアスが後退してリスク資産に資金が戻って来たと言う動きではありました。

それにしても米株市場の盛況は圧巻でしたね。QE3期待の復活が最大の要因とされており、欧州問題の解決に米FRBまで本腰を入れるのであれば・・・と言う事で大きく売り込まれた後の株式市場に買いが入るのも当然と言ったところでしょうか。

DowもS&P500もほぼ同じパターンでしたが、週初の低迷⇒週央に窓明け上昇⇒強気の越週と言う流れで来ています。





















このような動きだったので、やはり欧州ネタや雇用統計の悪化で下落した株式は絶好の買い場であったと言う話が跋扈しています。

先週は株式市場のVolatilityであり、別名投資家の恐怖指数とも呼ばれているVIX指数が久し振りに今年の高値を更新する27まで急騰する局面がありましたが、株価の回復に伴って下落しています。
 このVIX指数ですが、2008年のLehmanショックの際には80台にまで急騰したのですが、投資家の世界では、まさにその際に株式を拾うか、オプションを売却するかと言う選択をした勢力が結果的に大きな勝ち組となったという事実の記憶が鮮明に残っています。

市場のMajorityが逃げる時こそが逆張りの時(買い場)であると言うのは言うは易しですが、VIX指数が2012年の最高値をつけたところで一旦は株価が底を売った可能性も確かにあるというところでしょうか。
VIX指数長期チャート
個人的にはまだまだ荒れる相場だと思っているので、一旦買うならトレーディングと割り切った方が良いのではないかと思います。Value投資の積りならまだまだ買い場は来ると思いますので・・・・。

Final Round Rush : How They Finished the Week.

金曜日の北米取引終了前の最後の4時間の動向です。

   通貨ペア ↑↓  終値        始値        値幅(pips)   値幅(%)
USDCAD 1.0271  1.0314   -43       -0.42% 

AUDJPY  78.75    78.44     +31      +0.39% 

CADJPY 77.31   77.01     +30      +0.39% 

AUDUSD 0.9909  0.9875   +34      +0.34% 

NZDJPY   61.21   61.00      +21      +0.34% 

NZDUSD 0.7703  0.7680    +23      +0.30% 

GBPCAD 1.5875  1.5921     -46      -0.29% 

GBPAUD 1.5592  1.5630     -38      -0.24% 


EURJPY   99.47    99.23      +24      +0.24% 

EURCAD 1.2854  1.2885     -31      -0.24%

上昇通貨 ⇒ CAD(4回),AUD(3回),NZD(2回),EUR
下落通貨 ⇒ JPY(4回),USD(3回),GBP(2回),EUR

最後の4時間も基本構図は不変ですね。コモディティ通貨が強くて、円とドルが弱いまま週を終えたと言う事です。

Top FX Movers Last Week.

先週の金融市場はリスクアセットの逆襲がメインテーマとなりました。

先々週のリスク回避バオアスを引き継いでスタートしたものの、FRBの追加緩和(QE3)への期待の上昇や中国、豪州が利下げを実施した事などで流れが変化しました。特に豪州は利下げ後に発表されたGDP,雇用統計、貿易収支が全て予想を大幅に上回る強い内容だったことでAUD(豪ドル)の大幅復活と言う局面もありました。

Fitchによるスペインの信用格付の引下げ(3段階)もあったのですが、寧ろEUが救済に動く可能性が上昇したと言う解釈が強まる事でセンチメントを壊す事はありませんでした。

主要通貨ペアの動向を整理しておきます。

     通貨ペア ↑↓  先週終値   前週終値   値幅(pips)    値幅(%)
AUDJPY 78.75       75.64      +311      +3.95% 

NZDJPY 61.21       58.80      +241      +3.94% 

CADJPY 77.31       74.94      +237      +3.07% 

GBPJPY122.88     119.76      +312      +2.54% 

EURJPY 99.47        96.95      +252      +2.53% 

CHFJPY 82.78        80.70      +208      +2.51% 

AUDUSD0.9909     0.9695    +214      +2.16% 

NZDUSD 0.7703    0.7537     +166     +2.16% 

USDJPY  79.46       78.02      +144      +1.81% 

GBPAUD 1.5592    1.5831     -239       -1.53% 

通貨ペアの分解結果は以下のようになりました。

上昇通貨 ⇒ AUD(3回),NZD(2回),CAD,GBP,EUR,CHF,USDが1回ずつ。
下落通貨 ⇒ JPY(7回),USD(2回),GBP

AUD,NZDが上伸し、JPYとUSDが弱かったと言うのが大きな絵になりますね。

2012年6月4日月曜日

Key Events At Hand.

市場がある意味壊れた感じもあるのですが、一応次の触媒と成り得る目先のオフィシャルなイベントとしては以下のものがあります。


・6月6日(水) ⇒ 欧州中銀金融政策発表

・6月17日(日) ⇒ ギリシャ再選挙

・6月20日(水) ⇒ FOMC政策金利発表

・6月28・29日(木・金) ⇒ EU首脳会談

・6月末 ⇒ 米FRBのツイストオペ終了予定


今の状況だと寧ろ突発的なファクターが怖いのですが、上記のイベントも頭に入れておきましょう。

2012年6月3日日曜日

Gold Glitters at the Smell of QE3.

金価格が久し振りの大反発をしています。

5月に1オンス当り$1,526まで下げていた金価格は先週の終値が$1,627となっており、金曜日単日の上昇が実に4%と言う上げっぷりでした。
GOLD DAILY⇒金曜日だけで4%の上昇












明らかに雇用統計の悪化を受けたQE3の可能性の急浮上を受けた動きと言えるでしょう。

銀価格も同方向の動きをしていますね。
SILVER DAILY⇒金価格に追随












QE3を実施と言う事になれば当然ながら将来のインフレーションの芽がますます無視できなくなります。そうなると債券が売られて長期金利が上昇する事になりますが、欧州や新興国の減速懸念から米債、独債、円債には寧ろ資金が流入している状況です。

米10年債利回りは史上最低の1.467%まで下落しており、遂に1.5%を割ってしまいました。
同30年債利回りも2.54%と史上最低を更新しています。

ここでもまだInflation vs Deflationの綱引は決着が付いていないと言う印象ですね。

金融混乱の継続を織り込みながら、主要国債券と貴金属の綱引からも目が離せなくなりそうです。

The World Puts JPY Back on the Hot Seat.

兎に角週明け早々から、文字通りあらゆる意味で目が離せないのが日本円の動向です。

2月14日の日銀によるバレンタイン緩和(一部では義理チョコ緩和とも・・)は、世界中から日銀が遂に追加緩和姿勢を鮮明にしたというメッセージとして受け止められました。
 しかし、それを嫌う日銀からの度重なるメッセージに加えて、欧州情勢の悪化、アジアの失速、そして米国に再びQE3の機運が復活するのが明らかになってきた事で日本円の持続的下落へのシナリオは大幅に後退し始めています。
USDJPY DAILY⇒下値を探る展開へ











EURJPY DAILY⇒最安値更新!











AUDJPY DAILY⇒投資家のダメージが心配












GBPJPY DAILY⇒先週の急落は圧巻











ドル円に関しては、円安転換シナリオで動いて来た勢力の太宗が78円レベルを下限と考えているイメージですので、先週末の動きは非常にCriticalでした。78円が重くなる展開になると予想外の規模で売り戻が出て来る可能性も否定できないでしょう。

豪ドルや英国ポンドに関しては、投信を買っている個人層や証拠金取引をしている証拠金取引業界のダメージが気になります。最早円高で苦しむのは輸出業者などだけではなく投資大国日本の大企業から個人投資家まで広範なExposureを有していると言う事を気に留めておく必要があるでしょう。

公的な立場からのメッセージも含めて円には相当なVolatilityが待ち受けているはずです。

Big Fall of Europeans.

欧州通貨の不振が際立っています。
EURUSD DAILY⇒週末に小反発も・・・











GBPUSD DAILY⇒先週はこれも目立ちました。












USDCHF DAILY⇒週末は小幅調整だが・・











欧州に関しては、最早今月に予定されているギリシャの再選挙の結果なんかどうでもよいという幹事にまでセンチメントが悪化しています。つまりギリシャのユーロ圏離脱はタイミングの問題であって可能性の議論ではなくなってしまっているのです。

ここで持ち出されるのが、Cockroach Theoryという事になります。
 家の中でゴキブリが一匹見つかると、人々は希望的観測からたまたま昼間に窓の隙間などから入り込んだのだろうと思うのですが、実際は単独行動は稀なので必ずゾロゾロ出てくるものだと言うセオリーです。ギリシャの離脱が不可避となれば必ず第二、第三の離脱国が出てくると言うものです。スペイン、イタリア、ポルトガル、アイルランド・・・・候補は多数ありますが、市場はスペインへの攻勢を強めている状況です。

スペインの10年国債の利回りは6.7%まで跳ね上がっており、過去7%を超えた国々(ギリシャ、アイルランド、ポルトガル)は何らかの救済策を必要としたと言うことから来る7%の閾値に肉薄してきました。

CFTC(シカゴ先物市場)の建玉データではユーロ先物の売り越しが5月29日時点で203千コントラクトと史上最大を更新しています。5月22日は195千コントラクトの売り越しでしたのでユーロへの不信感は依然増幅していると言う印象です。

All the Hell is Breaking Loose again.

1日(金)の米国5月の雇用統計の内容を中心に先週の注目データを整理しておきましょう。

・米5月NFP(非農業部門新規雇用)⇒69千人の増加。昨年5月来1年振り低水準であり市場予想の150千人を大きく下回りました。4月のNFPも発表値の+115千人⇒+77千人に下方修正。失業率も8.2%(8.1%から)に上昇しました。失業率の上昇は2011年6月以来です。

・米5月ISM非製造業インデックスは53.5にまで悪化。Price-paid componentは47.5となり昨年12月以来初めて景気縮小領域に落ち込みました。

・英国5月製造業PMIが前月の50.2から45.9と大幅に悪化2009年5月以来の最低値且つ2年ぶりの下落幅を記録

・ユーロ圏5月PMI製造業も45.1で景気縮小待ったなし。

・スイス 5月SVME PMI製造業も45.4に急落。2009年7月以来の低水準

・中国の5月製造業PMIが53.3⇒50.4に大幅下落。HSBC製造業PMIも48.4に下方修正。

PMIは50が分岐点であり、これ未満は経済活動の縮小傾向を示すと考えればよいでしょう。
世界中の経済が縮小している事がわかります。製造業に元気が無いのは本当に深刻ですね。

世界中から米ドルに還流していた資本の動きですが、雇用統計で米国経済の回復路線にも疑問符が付される中で米ドルの動向にも注目が集まりますが、先週末の動きは少しドル売りに傾いていました。中期的なドルブル基調にはテクニカルなダメージはありませんが、ここが崩れると一気に世界中の投資資本の避難先としての日本円の急騰リスクが上昇することになるでしょう。
DXY(ドルインデックス)⇒堅調もモメンタム失速へ?



















円の動きは兎に角週明け早々から最大の注意が必要です。

Capital Outflow from Stocks and Commodities.

リスク回避にDe-leverageということですので、リスク資産全般から広範な資金流出が継続しています。先週もこの動きは全く変わりませんでした。

DOW⇒週の終値が$12,118で前週比$336(2.7%)の下落でした。

DAX⇒週の終値が6050ユーロで前週比289ユーロ(4.5%)の下落でした。

日経平均⇒週の終値が8,440円で前週比140円(1.6%)の下落でした。

CRB commodity index⇒週の終値が$268.31で前週比$13.6(4.8%)の下落でした。

米株(S&P500)⇒続落


CRB(コモディティIndex)⇒続落

































流出した資金の行き先は主に現時点での安全資産と認識されるドイツ債、米債、円債、貴金属と通貨では日本円がダントツに支持を集める結果となっています。

とにかく風雲急を告げる6月のスタートとなりました。

Final Round Rush:How They Finished the Week.

先週の北米市場における最後の4時間の動向を整理しましょう。結構な値動きの後の最後の持高調整の時間帯であると同時に今週の月、火が旧英国連邦の国々の市場が休場になると言う状況も加味したポジション調整の綱引があったイメージです。

   通貨ペア ↑↓ 終値        始値      変動(pips) 変動(%)
①CADCHF↓  0.9278  0.9333   -55       -0.59%

②EURCAD↑  1.2933  1.2864   +69     +0.53%

③CADJPY↓   74.94     75.31     -37      -0.49%

④GBPNZD↓  2.0301   2.0385   -84      -0.41%

⑤GBPCHF↓  1.4832   1.4891   -59      -0.40%

⑥USDCHF↓  0.9662   0.9697   -35      -0.36%

⑦EURUSD↑  1.2427   1.2383   +44     +0.35%

⑧EURGBP↑  0.8090   0.8063   +27     +0.33%

⑨NZDCHF↓  0.7279   0.7303    -24      -0.33%

⑩GBPJPY↓    119.76  120.14     -38     -0.32%

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。

上昇通貨⇒CHF(4回),EUR(3回),JPY(2回),NZD。
下落通貨⇒GBP(4回),CAD(3回),USD(2回),NZD。

大きなImplicationはありませんが、ここでも円高圧力は若干緩んだ程度ですね。また、雇用統計の失速を受けてUSDに売り圧力が掛かり始めているイメージがあるので、今週はこの辺りにも注意が必要です。QE3の可能性も大復活と言う展開ですので。

Top FX Movers Last Week.

先週もリスク回避やレバレッジ縮小の動きが加速する展開が目立っています。市場の値動きに加えて様々なファンダメンタルズの動きも勘案すると今の世界経済の状況は相当危険な状況である事は間違いありません。

欧州問題の拡大は市場の関心をギリシャよりもスペインに向け始めています。英国、スイスの経済指標も劇的に悪化しました。
 また米国経済は6月1日(金)の雇用統計で完全に復調路線に赤信号が点灯しました。これは黄信号をSkipして一気に赤信号が点灯したと考えて下さい。
 中国の景気減速を裏付けるデータも増えてきましたが、豪州辺りにその影響が色濃く繁栄され続けています。

この項では主要通貨の週を通したパフォーマンスから分析します。

  通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 値幅(pips) 値幅(%)
①GBPJPY↓   119.76    124.77    -501        -4.18%

②CADJPY↓   74.94      77.37      -243        -3.24%

③EURJPY↓   96.95      99.69      -274        -2.83%

④CHFJPY↓   80.70      82.97      -227        -2.81%

⑤AUDJPY↓  75.64       77.70      -206        -2.72%

⑥GBPNZD↓ 2.0301     2.0750    -449        -2.21%

⑦USDJPY↓   78.02       79.66      -164       -2.10%

⑧NZDJPY↓   58.80       60.01      -121       -2.06%

⑨GBPUSD↓ 1.5350      1.5662    -312       -2.03%

⑩GBPAUD↓ 1.5831     1.6049     -218       -1.38%

通貨ペアの分解結果は以下のようになります。

上昇通貨⇒JPY(7回),NZD,USD,AUDが1回ずつ。
下落通貨⇒GBP(4回),CAD,EUR,CHF,AUD,USD,NZDが1回ずつ。

欧州、英国、スイス、中国、米国の経済指標に深刻な悪化傾向が確認出来ます。JPYの比較優位が際立ってしまったと言うのが先週の動きと言えるでしょう。

6月は5月以上の市場変動がある月となるのは不可避と思われます。