2014年3月24日(月)~28日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①欧州圏 / スイス
・欧州圏3月PMI⇒53.0(予想53.3)。
サービス業PMIも52.4に低下。
・独3月PMI⇒製造業53.8(予想54.5)。
サービス業54.0(予想55.5)。
・独3月IFO⇒景況感110.7(予想110.9)。
現状指数115.2(予想114.6)。
期待指数106.4(予想107.7)。
→2013年10月以来の低水準。
・独4月GFK消費者信頼感⇒8.5(unch)。
・仏3月PMI⇒製造業51.9(予想49.6)。
サービス業51.4(予想47.5)。
・ECB Weidmann(独Bundesbankチーフ)
⇒量的緩和(QE)も選択肢との発言。
・欧州委員会 Tajani
⇒EURUSDの1.4台は問題。今後通貨の議論は不可避。
・スイスSNB Zurbrugg⇒EURCHFの下限1.20は断固防衛。
⇒多様な手法で防衛。
マイナス金利も選択肢。
②中国
・3月PMI速報(HSBC/Markit)⇒48.1(過去8ヶ月の最低値)。
・PBOCとBOEがロンドンの人民元決済/清算のスキームで合意。
週明けにも合意書に調印へ。
③米国
・St Louis連銀 Bullard総裁
⇒Yellen総裁のTapering終了後6ヶ月で利上げとの
発言は従来路線上のもの。
⇒QE終了時期は未定。
データ次第でありカレンダーで決められない。
・Minneapolis連銀 Kocherlakota総裁
⇒Fedのガイダンスは政策変更を意味しない。
・Chicago連銀 Evan総裁⇒短期金利は2015年にかけてゼロ水準。
・2月耐久消費財受注⇒+2.2%(予想+1.0%)。
Ex-Transportは+0.2%(予想+0.1%)。
・失業保険申請件数⇒3月21日の週は311千件(予想325千件)。
・2013年第4四半期GDP確定値⇒+2.6%。
・2月個人所得⇒+0.3%、支出も+0.3%。
・2月PCEデフレータ⇒+0.9%(鈍化,yoy)。
⇒PCEコア+1.1%(unch,yoy)。
④英国
・2月CPI⇒+1.7%に鈍化, コアは+1.7%に上昇(yoy)。
・BOE Weale ⇒英国経済は健全。継続的改善が進行中。
⇒賃金の上昇も始まっている。
⇒将来の引締めは段階的実施。
・2月小売売上高⇒+1.7%(予想+0.5%,mom)。
・2013年第4四半期GDP確報値⇒+0.7%。
⇒経常赤字▲gbp22.5bioに改善。
⑤豪州 / ニュージーランド
・豪RBA Stevens総裁⇒豪州経済は過去数年より改善。
⇒鉱業から多分野に好況が拡大中。
⇒今後数年不動産ブームを予想。
⇒今後の交易条件悪化で豪ドルも減価へ。
・NZ English蔵相⇒NZの水準は高すぎる。
経済の不均衡是正の障害。
・NZ2月貿易統計⇒+nzd818mioに黒字拡大(予想nzd600mio)。
⇒2011年4月以来の高水準。
⇒2月としては過去最大の黒字。
⑥日本
・2月CPI⇒+1.3%(yoy)。
・3月東京地区CPI⇒+1.0%(yoy)。
・2月小売売上高⇒+3.6%(yoy)。
・2月失業率⇒3.6%に低下。
・2月家計支出⇒▲2.5%(yoy)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・新興国市場が牽引役となり株式市場上昇。
・先週の上位はトルコ、ブラジル、ロシア。
・日経平均も反発。14,696.03円で越週(先週14,224.23円)。
・米株は不調。週次でDow+0.1%,S&P500▲0.5%,Nasdaq▲2.8%。
・債券市場は安定推移。米10年債利回りは2.72%(先週2.74%)。
・米30年債利回りは3.55%(先週3.61%)。
②商品市場
・原油堅調。バレル単価$101.61と100台を回復(先週$99.49)。
・貴金属続落。金価格は1オンス$1,292.40(先週$1,332.66)。
③為替市場
・ドルインデックスは80.17と80台を維持。
・ECB追加緩和の憶測からユーロは反落。
・新興国など株式堅調で新興国通貨が上昇。
・日本円は週後半に円安方向にレンジ抜け。
・利上げモードで南半球通貨が大きく上昇。
・カナダドルも追随してコモディティ通貨群が週次の勝ち組。
2014年3月30日日曜日
USDJPY : Trying to Stay above 102 Mark.
ドル円は102円の攻防が分岐点として意識されるようになっています。ここが割れると・・・と言う状況ですが、かなり固かったですね。
需給で下が固いところに先週は新興国市場の株式市場が大きく回復するなどリスク回避バイアスもかなり緩んでいますのでドル円も日経平均もタンデムで週後半に上に伸びてきました。
かろうじて102円台を保ちながらの膠着が相当期間続いていたので溜まっていたエネルギーが上にはけた格好ですね。
週明けは月末ですが、ここも当然ドル円には需給要因の上昇圧力が掛かりやすいと思われます。
一気に103円台でも取ると一段のSqueezeがある可能性もありそうです。
需給で下が固いところに先週は新興国市場の株式市場が大きく回復するなどリスク回避バイアスもかなり緩んでいますのでドル円も日経平均もタンデムで週後半に上に伸びてきました。
USDJPY DAILY ⇒ Looking Up? |
かろうじて102円台を保ちながらの膠着が相当期間続いていたので溜まっていたエネルギーが上にはけた格好ですね。
週明けは月末ですが、ここも当然ドル円には需給要因の上昇圧力が掛かりやすいと思われます。
一気に103円台でも取ると一段のSqueezeがある可能性もありそうです。
Every Week is Another Week.
最近はドル円などは膠着相場ですが、それ以外では週替わりの乱暴なSWING相場になっているところもあります。
噴水を吹き上げたような形状のチャートです・・・・
かなりトリッキーな値動きになっているのですが、為替ディーラーじは相当振り回されていますね。
4月に入ると新しい四半期となりますので、もう少し持続するトレンドが出易くはなると思いますが、相場を追いかける場合は長めの足で相場を見たほうが無難かと思いますね。短い足のチャートでは、リンチにあうようなものでしょう。
USDCAD DAILY ⇒ Peaks and Valley. |
噴水を吹き上げたような形状のチャートです・・・・
GBPUSD DAILY ⇒ Whip-Saw. |
4月に入ると新しい四半期となりますので、もう少し持続するトレンドが出易くはなると思いますが、相場を追いかける場合は長めの足で相場を見たほうが無難かと思いますね。短い足のチャートでは、リンチにあうようなものでしょう。
Downunder = Down and Up
南半球通貨が気を吐いております。ここへきてNZDにも利上げ観測が高まっていますし、中国が景気刺激策を用意しそうな気配もあってAUDも強いですね。
結構きれいなチャートですね。
円高圧力も一服しており、クロス円の中でもAUDやNZDの対円での上昇は人気が出てきそうです。
それにしても両国とも当局者が結構強気な発言をする傾向がありますね。
中国が景気刺激策を検討、欧州が緩和期待という中で先週はトルコ株が7%、ブラジル株が5%、ロシア株も4%上昇しており、こういう時には、やはり南半球通貨は強いですね。
何か起これば大きくこけるリスクもありますが、目先は上値追いでしょう。
AUDUSD DAILY |
NZDUSD DAILY |
結構きれいなチャートですね。
円高圧力も一服しており、クロス円の中でもAUDやNZDの対円での上昇は人気が出てきそうです。
それにしても両国とも当局者が結構強気な発言をする傾向がありますね。
中国が景気刺激策を検討、欧州が緩和期待という中で先週はトルコ株が7%、ブラジル株が5%、ロシア株も4%上昇しており、こういう時には、やはり南半球通貨は強いですね。
何か起これば大きくこけるリスクもありますが、目先は上値追いでしょう。
Precious Metals : Down to Old Supports.
いやー貴金属冴えませんね・・・
2013年が不調だった貴金属ですが、2014年は年初あたりから相当腰の入った買い推奨や強気の分析が、出回っていました。非常に良くある事なんですが、そういうのが出ている時ほど売られる傾向にあるのが不思議です。まさか・・・陰謀でしょうか(笑)。
GOLD DAILY ⇒ OUCH. |
SILVER DAILY ⇒ Even Worse. |
Top FX Movers of the Week.(Mar.24th - Mar.28th.2014)
2014年3月24日(月)~28日(金)の週を通した週次ベースの主要通貨動向です。
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
①AUDJPY ↑ 95.09 92.82 +227 +2.39%
②AUDCHF ↑ 0.8200 0.8010 +190 +2.32%
③EURAUD ↓ 1.4867 1.5191 -324 -2.18%
④CADJPY ↑ 92.96 91.08 +188 +2.02%
⑤NZDJPY ↑ 88.98 87.22 +176 +1.98%
⑥CADCHF↑ 0.8016 0.7860 +156 +1.95%
⑦NZDCHF↑ 0.7675 0.7528 +147 +1.92%
⑧AUDUSD↑ 0.9247 0.9080 +167 +1.81%
⑨EURCAD↓ 1.5209 1.5481 -272 -1.79%
⑩EURNZD↓ 1.5884 1.6163 -279 -1.76%
上記通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ AUD(4回),CAD(3回),NZD(3回)
下落通貨 ⇒ JPY(3回),CHF(3回),EUR(3回),USD
地政学リスクの小康、欧州の緩和スタンス、中国の景気刺激期待、豪州当局者発言などを材料にリスク回避バイアスが大きく後退した1週間でした。
まだまだ寄り戻しもある可能性も無視できませんが、週替わりごとのSWINGはすごいものがあります。
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2014年3月28日(金)の北米市場における最後の4時間での主要通貨動向です。
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
①USDCAD↓ 1.1058 1.1073 -15 -0.14%
②GBPCAD↓ 1.8404 1.8421 -17 -0.09%
③EURCAD↓ 1.5209 1.5222 -13 -0.09%
④NZDCAD↓ 0.9572 0.9580 -8 -0.08%
⑤CADJPY ↑ 92.96 92.89 +7 +0.08%
⑥CADCHF↑ 0.8016 0.8010 +6 +0.07%
⑦AUDUSD↑ 0.9247 0.9241 +6 +0.06%
⑧USDCHF↓ 0.8866 0.8871 -5 -0.06%
⑨AUDCAD↓1.0228 1.0233 -5 -0.05%
⑩USDJPY ↓ 102.82 102.87 -5 -0.05%
上記通貨ペアの分解は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ CAD(7回),AUD,CHF,JPY
下落通貨 ⇒ USD(4回),GBP,EUR,NZD,JPY,CHF,AUD
中国の景気刺激策や欧州中銀の量的緩和の可能性などで大きく反発したCADのショートカバーが最後まで席巻しましたね・・・
2014年3月23日日曜日
Well-Tuned EIGO. : If You Give a Mouse a Cookie.
ちょっと心配なクリミア共和国の情勢ですが、世界史に詳しくない私のような人間にはとても勉強になるレポートがありました。
特に欧州勢の懸念の中心は、今回のロシアによるクリミア共和国の併合とかつてのヒトラードイツによるSudetenland(スデーデン地方)の併合に多くの共通点があると言う事のようです。後者はその後の第二次世界大戦の序章になった事件だけに尚更ですが、今回の対露制裁の足並みにおいて欧州では最も消極的とされるのがドイツであると言う事も皮肉な巡り合わせですね。
この時にドイツのヒトラーが自国の行動の正当化の為に強調したのがSudetenlandの住民の多くがドイツ系民族であったと言う事でした。そして結果的に世界がその行為を追認せざるを得なかった事がその後のヒトラーの行動をエスカレートさせてしまったという史実があるようです。
今回取り上げた、IF YOU GIVE A MOUSE A COOKIE というのは、明確に慣用句化しているかどうかは不明ですが、有名な子供向けの本の題名であり、現在進行形のクリミア情勢を懸念するレポートに紹介されていました。
ある少年がネズミにクッキーをねだられて気前よく与えたところ・・・・・
・クッキーを柔らかくする為のミルクを要求されて・・・・これも与えると・・・
・ミルクを飲むためのストローを要求されて・・・・これも与えると・・・
・鼻下にミルク髭が出来ていないか確認する為の鏡を要求され・・・これも与えると・・・
・鏡に映った自分の髪の乱れに気づいて髪留めを要求され・・・
最後は一巡して、クッキーをもう一つくれとおねだりされると言う展開です。
教訓は、As long as the boy is willing to give, the mouse is all too happy to take. と言う事です。
ロシアの行動にもこのような展開になる懸念が燻るというのがレポートの趣旨でした。
この英語表現は、色々と応用がきくのではないでしょうか。
・Isn't it like giving a mouse a cookie? ⇒気前良すぎないか?
・Don't give a mouse a cookie.⇒絶対に譲歩しない事!
等が十分いけそうですね。
特に欧州勢の懸念の中心は、今回のロシアによるクリミア共和国の併合とかつてのヒトラードイツによるSudetenland(スデーデン地方)の併合に多くの共通点があると言う事のようです。後者はその後の第二次世界大戦の序章になった事件だけに尚更ですが、今回の対露制裁の足並みにおいて欧州では最も消極的とされるのがドイツであると言う事も皮肉な巡り合わせですね。
この時にドイツのヒトラーが自国の行動の正当化の為に強調したのがSudetenlandの住民の多くがドイツ系民族であったと言う事でした。そして結果的に世界がその行為を追認せざるを得なかった事がその後のヒトラーの行動をエスカレートさせてしまったという史実があるようです。
今回取り上げた、IF YOU GIVE A MOUSE A COOKIE というのは、明確に慣用句化しているかどうかは不明ですが、有名な子供向けの本の題名であり、現在進行形のクリミア情勢を懸念するレポートに紹介されていました。
ある少年がネズミにクッキーをねだられて気前よく与えたところ・・・・・
・クッキーを柔らかくする為のミルクを要求されて・・・・これも与えると・・・
・ミルクを飲むためのストローを要求されて・・・・これも与えると・・・
・鼻下にミルク髭が出来ていないか確認する為の鏡を要求され・・・これも与えると・・・
・鏡に映った自分の髪の乱れに気づいて髪留めを要求され・・・
最後は一巡して、クッキーをもう一つくれとおねだりされると言う展開です。
教訓は、As long as the boy is willing to give, the mouse is all too happy to take. と言う事です。
ロシアの行動にもこのような展開になる懸念が燻るというのがレポートの趣旨でした。
この英語表現は、色々と応用がきくのではないでしょうか。
・Isn't it like giving a mouse a cookie? ⇒気前良すぎないか?
・Don't give a mouse a cookie.⇒絶対に譲歩しない事!
等が十分いけそうですね。
Well-Tuned EIGO. : Catch As Catch Can.
Catch as catch can という言葉と初めて遭遇したのは格闘技関係の雑誌でした。
もうかなり昔の事です。まだ世間の太宗がプロレスを真剣勝負と信じていた頃の話ですが、純粋に強くなりたいと言う一部の選手達が既存団体を離脱して新団体を立ち上げる動きが幾度かありました。
それまでのプロレスから派手なショー的な要素を排除したかなり地味なスタイルでしたが、場外乱闘はもとより、飛び跳ねたり、相手をロープに振って・・・・と言う事もない真剣勝負スタイルは一定の説得力を持っていました。
こうなると、相当な実力差がある場合を除けば、かなり地味なグランドでの密着戦となる事が多く、最後は締め技か関節技で勝敗が決まるパターンが多かったですね。TVで放映するプロレスでは展開の狭間でのつなぎ的な要素でしかなかった関節技や締め技で勝負が決すると言うスタイルは斬新でしたが、玄人受けはしたものの徐々に支持を失っていったのは残念なことでした。
そんな選手達が指導を仰いだのはエンターテインメント色の強いアメリカンプロレスではなくCatch-styleとも呼ばれた欧州系(特に英国系)の実力派プロレスラー達でした。カール・ゴッチなんて懐かしいですね。
その際の戦術の柱がこの、Catch as catch can と言うコンセプトでした。文字通りに掴める所は何処でも掴んで捕まえてしまうと言うイメージですね。アマレスのグレコローマンスタイルなどは下半身を掴む事は反則ですが、プロレスでは何処でも何でもいいから相手を捕まえてしまえと言うことです。要はフリースタイルのことですね。
長い間、これは格闘技の世界の業界用語と考えていましたが、どうやらそうでもないようです。
良く言えばフリースタイルで臨機応変に、悪く言えば無計画、出たとこ勝負、行き当たりばったりに・・・・・物事に取り組む様子が形容詞でも副詞でも Catch as catch can と言う言い回しで表現できるということですね。
往年の名レスラーで代名詞だったダブルアームスープレックスと言う投げ技から人間風車と呼ばれたビル・ロビンソン氏の訃報が報じられました。彼もCatch as catch can スタイルの継承者でした。
ご冥福をお祈りします。
もうかなり昔の事です。まだ世間の太宗がプロレスを真剣勝負と信じていた頃の話ですが、純粋に強くなりたいと言う一部の選手達が既存団体を離脱して新団体を立ち上げる動きが幾度かありました。
それまでのプロレスから派手なショー的な要素を排除したかなり地味なスタイルでしたが、場外乱闘はもとより、飛び跳ねたり、相手をロープに振って・・・・と言う事もない真剣勝負スタイルは一定の説得力を持っていました。
こうなると、相当な実力差がある場合を除けば、かなり地味なグランドでの密着戦となる事が多く、最後は締め技か関節技で勝敗が決まるパターンが多かったですね。TVで放映するプロレスでは展開の狭間でのつなぎ的な要素でしかなかった関節技や締め技で勝負が決すると言うスタイルは斬新でしたが、玄人受けはしたものの徐々に支持を失っていったのは残念なことでした。
そんな選手達が指導を仰いだのはエンターテインメント色の強いアメリカンプロレスではなくCatch-styleとも呼ばれた欧州系(特に英国系)の実力派プロレスラー達でした。カール・ゴッチなんて懐かしいですね。
その際の戦術の柱がこの、Catch as catch can と言うコンセプトでした。文字通りに掴める所は何処でも掴んで捕まえてしまうと言うイメージですね。アマレスのグレコローマンスタイルなどは下半身を掴む事は反則ですが、プロレスでは何処でも何でもいいから相手を捕まえてしまえと言うことです。要はフリースタイルのことですね。
長い間、これは格闘技の世界の業界用語と考えていましたが、どうやらそうでもないようです。
良く言えばフリースタイルで臨機応変に、悪く言えば無計画、出たとこ勝負、行き当たりばったりに・・・・・物事に取り組む様子が形容詞でも副詞でも Catch as catch can と言う言い回しで表現できるということですね。
往年の名レスラーで代名詞だったダブルアームスープレックスと言う投げ技から人間風車と呼ばれたビル・ロビンソン氏の訃報が報じられました。彼もCatch as catch can スタイルの継承者でした。
ご冥福をお祈りします。
Review of the Week.(Mar.17th - Mar.21st.2014)
2014年3月17日(月)~3月21日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米3月Empire State製造業インデックス⇒5.6(予想5.7)。
・米2月鉱工業生産⇒+0.6%(mom)
・米2月CPI⇒+1.1%に軟化。コアは+1.0%で横ばい(yoy)。
・米2月住宅着工⇒0.91mio件。着工許可は+1.02mio件。
・米3月FOMC政策決定会合
⇒政策金利据置き。
⇒Tapering継続。月次資産購入額▲$10bioで毎月$55bioへ。
⇒引締時期の判断基準から失業率6.5%の数値メドを除去。
同じく物価目標2%の数値メドも除去。
⇒資産購入プログラム終了の6ヵ月後から引締めの可能性。
⇒景気拡幅ペースと引締め時期の見通しを引き上げ。
・Fitch(格付機関)⇒米国のAAA格付けを維持。
⇒OutlookをNegativeからStableに引上げ。
⇒2月の債務上限問題への与野党の協調を評価。
2011年8月や2013年10月のような混乱は見られず。
⇒債務上限をGDP比100%未満に維持する事はAAA格
の必要条件。
⇒実質的な世界の基軸通貨とベンチマーク債権の
発行体である事による柔軟なファイナンス力が
米国の特権的強み。
・加1月国際証券取引⇒cad1.09bioに上昇。
・加BOC Poloz総裁⇒第1四半期成長は"Soft Side"。
⇒2月のインフレ指標も見込みは"Softer"。
⇒インフレ指標鈍化の程度次第で今後の
利下げオプションに言及。
・加2月CPI⇒ヘッドライン+1.1%(予想+0.9%,yoy)。
コア+1.2%(予想+1.1%,yoy)。
・加1月小売売上高⇒+1.3%(予想+0.8%,mom)。
Ex-Autoで+1.0%(予想+0.9%)。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏2月CPI⇒+0.7%(yoy)に下方修正。
・欧州圏1月経常収支⇒+eur25.3bioに黒字拡大。
・独3月ZEW信頼感⇒46.6(予想52.0)。2013年8月以降最低値。
現況信頼感⇒51.3(予想51.7)。
・スイス3月ZEW⇒19に大幅下落。
③英国
・2月雇用データ⇒失業保険申請件数▲34.6千件(予想▲25千件)。
・BOE3月会合議事録⇒政策金利0.5%と月次資産購入額gbp375bio
の維持決定は満場一致。
⇒過去数ヶ月の景気回復を確認。
⇒GBP上昇は英国経済の比較優位の認識が
定着していることが原因。
・2月公的部門純借入高⇒gbp7.5bio増加。
④豪州 / ニュージーランド
・豪RBA金融政策決定会合⇒金融政策変更なし。
政策金利2.5%据置き。
鉱工業の設備投資の急減速に懸念。
失業率は上昇傾向と認識。
豪ドル上昇圧力一服を歓迎。
政策は中立バイアス。年内変更の可能性低い。
・豪2月Westpac景気先行指数⇒▲0.1%(mom)。
・豪1月コンファレンスボード景気先行指標⇒+0.2%。
・NZ2013年第4四半期経常収支⇒▲nzd1.43bioの赤字(縮小)。
・NZ2013年第4四半期GDP⇒+0.9%(予想通り,qoq)。
⑤日本
・2月貿易統計⇒▲1.13兆円の赤字(予想▲0.9兆円)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・週次ベースでは株式市場は斑模様。
債券市場は価格下落,利回り上昇バイアス。
・日経平均は反発続かず14,224.23円で越週(先週14,327.66円)。
・米株は週次でも上昇。Dow+1.4%,S&P500+1.3%,Nasdaq+0.7%。
・タカ派のFOMCを受けて米長短金利差がFlat化バイアス。
長短金利差は過去8ヶ月の最小値へ。
・米10年債利回りは2.74%(先週2.65%)。
・米30年債利回りは3.61%(先週3.59%)。
②商品市場
・原油価格は小反発。バレル単価$99.49(先週$98.99)。
・貴金属は反落。
金価格はオンス単価$1,332.66(先週$1,380.19)。
6週上昇後に7週目に反落。銀価格も連れ安。
③為替市場
・ドルインデックス反発。80台を回復。
週央に80.354の3週間ぶり高値をつけて80.083で越週。
・引き続き円高バイアス燻る。
日経平均の不調と併せてアベノミクスに黄信号との見方も。
・週次ベースでは南半球通貨が勝ち組。
・英国ポンド、スイスフランは守勢に回る展開。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米3月Empire State製造業インデックス⇒5.6(予想5.7)。
・米2月鉱工業生産⇒+0.6%(mom)
・米2月CPI⇒+1.1%に軟化。コアは+1.0%で横ばい(yoy)。
・米2月住宅着工⇒0.91mio件。着工許可は+1.02mio件。
・米3月FOMC政策決定会合
⇒政策金利据置き。
⇒Tapering継続。月次資産購入額▲$10bioで毎月$55bioへ。
⇒引締時期の判断基準から失業率6.5%の数値メドを除去。
同じく物価目標2%の数値メドも除去。
⇒資産購入プログラム終了の6ヵ月後から引締めの可能性。
⇒景気拡幅ペースと引締め時期の見通しを引き上げ。
・Fitch(格付機関)⇒米国のAAA格付けを維持。
⇒OutlookをNegativeからStableに引上げ。
⇒2月の債務上限問題への与野党の協調を評価。
2011年8月や2013年10月のような混乱は見られず。
⇒債務上限をGDP比100%未満に維持する事はAAA格
の必要条件。
⇒実質的な世界の基軸通貨とベンチマーク債権の
発行体である事による柔軟なファイナンス力が
米国の特権的強み。
・加1月国際証券取引⇒cad1.09bioに上昇。
・加BOC Poloz総裁⇒第1四半期成長は"Soft Side"。
⇒2月のインフレ指標も見込みは"Softer"。
⇒インフレ指標鈍化の程度次第で今後の
利下げオプションに言及。
・加2月CPI⇒ヘッドライン+1.1%(予想+0.9%,yoy)。
コア+1.2%(予想+1.1%,yoy)。
・加1月小売売上高⇒+1.3%(予想+0.8%,mom)。
Ex-Autoで+1.0%(予想+0.9%)。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏2月CPI⇒+0.7%(yoy)に下方修正。
・欧州圏1月経常収支⇒+eur25.3bioに黒字拡大。
・独3月ZEW信頼感⇒46.6(予想52.0)。2013年8月以降最低値。
現況信頼感⇒51.3(予想51.7)。
・スイス3月ZEW⇒19に大幅下落。
③英国
・2月雇用データ⇒失業保険申請件数▲34.6千件(予想▲25千件)。
・BOE3月会合議事録⇒政策金利0.5%と月次資産購入額gbp375bio
の維持決定は満場一致。
⇒過去数ヶ月の景気回復を確認。
⇒GBP上昇は英国経済の比較優位の認識が
定着していることが原因。
・2月公的部門純借入高⇒gbp7.5bio増加。
④豪州 / ニュージーランド
・豪RBA金融政策決定会合⇒金融政策変更なし。
政策金利2.5%据置き。
鉱工業の設備投資の急減速に懸念。
失業率は上昇傾向と認識。
豪ドル上昇圧力一服を歓迎。
政策は中立バイアス。年内変更の可能性低い。
・豪2月Westpac景気先行指数⇒▲0.1%(mom)。
・豪1月コンファレンスボード景気先行指標⇒+0.2%。
・NZ2013年第4四半期経常収支⇒▲nzd1.43bioの赤字(縮小)。
・NZ2013年第4四半期GDP⇒+0.9%(予想通り,qoq)。
⑤日本
・2月貿易統計⇒▲1.13兆円の赤字(予想▲0.9兆円)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・週次ベースでは株式市場は斑模様。
債券市場は価格下落,利回り上昇バイアス。
・日経平均は反発続かず14,224.23円で越週(先週14,327.66円)。
・米株は週次でも上昇。Dow+1.4%,S&P500+1.3%,Nasdaq+0.7%。
・タカ派のFOMCを受けて米長短金利差がFlat化バイアス。
長短金利差は過去8ヶ月の最小値へ。
・米10年債利回りは2.74%(先週2.65%)。
・米30年債利回りは3.61%(先週3.59%)。
②商品市場
・原油価格は小反発。バレル単価$99.49(先週$98.99)。
・貴金属は反落。
金価格はオンス単価$1,332.66(先週$1,380.19)。
6週上昇後に7週目に反落。銀価格も連れ安。
③為替市場
・ドルインデックス反発。80台を回復。
週央に80.354の3週間ぶり高値をつけて80.083で越週。
・引き続き円高バイアス燻る。
日経平均の不調と併せてアベノミクスに黄信号との見方も。
・週次ベースでは南半球通貨が勝ち組。
・英国ポンド、スイスフランは守勢に回る展開。
USD Got a Shot in the Arm from Hawkish FED.
Dollar Index(DXY) |
ドルインデックスが80を回復してきました。
79.27水準で切り返して80台を回復していますが、まさにタカ派的な内容であったFOMCも絶妙のタイミングであったと言う事になります。中期の取引帯のミドルゾーンまで戻した格好ですね。
米ドルの反発は対主要通貨や貴金属でも顕著です。
EURUSD DAILY ⇒ Inflection ! |
GOLD DAILY ⇒ Steep Fall of GOLD. |
SILVER DAILY ⇒ Nose-Dive of Silver. |
GBPUSD DAILY ⇒ GBP Turned Around. |
Currencies are in Wild Swings.
多くの通貨で乱暴な上下動が目立っています。終わってみれば・・・と言う感じですが、各上昇、下落の過程では多くの市場参加者が振り回されている事でしょう。
ドル円の日足ですが・・・直近の高値更新後に切り替えして今度は安値を切り下げるような動きの後で大きく反発・・・・と思ったら先週の後半は失速でした。
ユーロドルの日足も地味に上値を切り上げて、そのまま1.40を超えていくと思いきや大きく切り返して反落でした。
クロス円も売らせてから上昇、買わせてから反落と言う形状ですね。
4月以降はどこかでドーンと一方向のトレンドが出ると思いますが、今の動きはその胎動かもしれません。
南半球も大きなSWING相場です。以下は豪ドルvs米ドルです。
順張り派が苦戦する形状ですが、地政学リスクの上昇などを考えれば安易な逆張りも危険すぎますので多くの参加者が苦戦していると思います。
このような値動きでは足元の為替市場では長期足の順張りよりも、短期足のScalpingが主流になっているのではないかと思います。
USDJPY DAILY |
ドル円の日足ですが・・・直近の高値更新後に切り替えして今度は安値を切り下げるような動きの後で大きく反発・・・・と思ったら先週の後半は失速でした。
EURUSD DAILY |
EURJPY DAILY |
AUDUSD DAILY |
南半球も大きなSWING相場です。以下は豪ドルvs米ドルです。
順張り派が苦戦する形状ですが、地政学リスクの上昇などを考えれば安易な逆張りも危険すぎますので多くの参加者が苦戦していると思います。
このような値動きでは足元の為替市場では長期足の順張りよりも、短期足のScalpingが主流になっているのではないかと思います。
2014年3月22日土曜日
Metals Took It On the Chin.
貴金属が不安定な動きです。
Elliott Wave Internationalが上海株と銅のチャートを重ねて高い相関を解説しています。
銅はDr.Copperとも呼ばれていますが、その価格動向が経済の健康度を推し量る尺度になるからだとされています。
そういう意味ではやはり過剰設備もあって産業需要は芳しくないと言うところでしょうか。
これに足を引っ張られた訳でもないでしょうが、リスク回避的な資本流入が続いた金や銀も大きく切り返してきました。
GOLD DAILY |
SILVER DAILY |
五輪のメダルに例えれば、三番手(銅)が極度の不振の中で一番手(金)と二番手(銀)は頑張っていたものの、先週は二番手も失速し、一番手も減速感は免れないと言う状況でしょうか。
個人的には今年はブルな見通しを持っているのですが、ちょっと試練ですね。
Another Inflection of ...Oh...CANADA...
Review of the Week の項でも触れていますが、CADの動きがBig Killerとなりました。
中銀総裁から非常に弱気な見通しが示されてカナダドルが米ドルに対して大きく下落(USDCADの上昇)、チャートでも明らかですがこれで従来のレジスタンスラインをきれいに上抜けしたためにトレンドフォローの買いも出て相場が走りました。
しかし週後半には経済指標が市場予想よりも強めの内容で出続けたために今度はCADが反発し(USDCADの下落)、上昇分の半値戻し程度まで大きくSWINGしました。
最後は金利上昇を背景に米ドルも反発してUSDCADの週末の下落は大部分が下ヒゲ状態になっているのでテクニカルには再上昇の期待ありと言う形状になっています。
資源価格もパッとしないのでUSDCADの上昇は伸び余地がまだまだある可能性もありますが、トリッキーな動きが多いので注目していきましょう。
USDCAD DAILY |
中銀総裁から非常に弱気な見通しが示されてカナダドルが米ドルに対して大きく下落(USDCADの上昇)、チャートでも明らかですがこれで従来のレジスタンスラインをきれいに上抜けしたためにトレンドフォローの買いも出て相場が走りました。
しかし週後半には経済指標が市場予想よりも強めの内容で出続けたために今度はCADが反発し(USDCADの下落)、上昇分の半値戻し程度まで大きくSWINGしました。
最後は金利上昇を背景に米ドルも反発してUSDCADの週末の下落は大部分が下ヒゲ状態になっているのでテクニカルには再上昇の期待ありと言う形状になっています。
資源価格もパッとしないのでUSDCADの上昇は伸び余地がまだまだある可能性もありますが、トリッキーな動きが多いので注目していきましょう。
Top FX Movers of the Week.(Mar.17th - Mar.21st.2014)
2014年3月17日(月)~3月21日(金)の週を通した週次ベースの主要通貨動向です。
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
AUDCHF ↑ 0.8010 0.7877 +133 +1.66%
AUDCAD ↑ 1.0190 1.0021 +169 +1.66%
GBPAUD ↓ 1.8164 1.8421 -257 -1.41%
AUDJPY ↑ 92.82 91.55 +127 +1.37%
EURAUD↓ 1.5191 1.5397 -206 -1.36%
NZDCAD↑ 0.9577 0.9465 +112 +1.17%
NZDCHF ↑ 0.7528 0.7441 +87 +1.16%
USDCHF ↑ 0.8820 0.8722 +98 +1.11%
USDCAD↑ 1.1220 1.1097 +123 +1.10%
GBPUSD ↓ 1.6496 1.6643 -147 -0.89%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ AUD(5回),USD(3回),NZD(2回)
下落通貨 ⇒ CHF(3回),CAD(3回),GBP(2回),JPY,EUR
クリミア情勢を筆頭に色々な材料がある中で、金融市場の動きは注意深い楽観と言うイメージだったと思います。一気にリスク回避相場になる事もなく、通常通りに当局者の発言や中央銀行の政策会合などのイベント結果に素直に・・・且つほどほどに・・・・反応していました。
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2014年3月21日(金)の北米市場における最後の4時間の主要通貨動向です。
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
①NZDJPY ↓ 87.22 87.47 -25 -0.29%
②NZDCHF↓ 0.7528 0.7547 -19 -0.25%
③NZDUSD↓ 0.8532 0.8551 -19 -0.22%
④AUDJPY ↓ 92.82 93.02 -20 -0.22%
⑤GBPNZD↑ 1.9327 1.9286 +41 +0.21%
⑥AUDCHF↓ 0.8010 0.8026 -16 -0.20%
⑦CADJPY ↓ 91.08 91.26 -18 -0.20%
⑧CADCHF↓ 0.7860 0.7875 -15 -0.19%
⑨EURNZD↑1.6163 1.6134 +29 +0.18%
⑩GBPAUD↑1.8164 1.8135 +29 +0.16%
通貨ペアの分解結果は次のようになりました。
上昇通貨 ⇒ JPY(3回),CHF(3回),GBP(2回),USD,EUR
下落通貨 ⇒ NZD(5回),AUD(3回),CAD(2回)
やはりクリミヤ情勢やマレーシア航空機の話などが週末に急展開する可能性もある中で日本円やスイスフランが買い戻されてハイベータ通貨が売られているのが目立ちます。週末のリスク回避的なバイアスですね。
2014年3月16日日曜日
Review of the Week.(Mar.10th - Mar.14th.2014)
2014年3月10日(月)~14日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①ウクライナ情勢
・G7が声明文⇒ロシアはウクラナ新政権との2国間協議及び国連
の仲介などで問題解決に取り組むべき。
6月のG8会合(ロシアのソチ)の準備を凍結。
・欧州連合(EU)⇒冷戦後では初となる対露制裁の枠組みで合意。
渡航禁止や資産凍結を含む内容。
②中国
・2月貿易収支⇒▲230億ドル(予想+145億ドル)
=予想外の赤字。
輸出▲18.1%(予想+6.8%,yoy),
輸入+10.1%(予想+8.0%)。
・2月小売売上高⇒+11.8%(予想+13.5%,yoy)。
・2月固定資産投資額⇒+17.9%(予想+19.4%,yoy)。
・2月鉱工業生産⇒+8.6%(予想+9.5%,yoy)。
③日本
・2013年第4四半期GDP⇒+0.7%に下方修正(yoy)。
・同GDPデフレータ⇒▲0.3%に上方修正(yoy)。
・1月経常赤字⇒▲5千9百億ドル。
・1月機械受注⇒+13.4%(予想+7.4%,mom)。
・1月鉱工業生産⇒+3.8%(mom)。
・3月日銀政策決定会合⇒金融政策据え置き。
全会一致で年間60~70兆円のマネタリーベース拡大。
・日銀 黒田総裁⇒消費税引き上げ前後で景気の凸凹を見込む。
2014年~2015年は0.5%~1%の成長へ。
CPIは2014年末~2015年初に2%へ(会計年度)。
・2月日銀政策決定会合議事録
⇒4月の消費税増税の景気悪影響は限定的。
経済動向、物価動向は想定通り推移。
今後は輸出や設備投資の伸びで消費増税による
個人消費の減速をカバーできるかどうかが重要。
・2月工作機械受注額⇒+26%(yoy)。5ヶ月連続の伸び。
・1月第三次産業活動指数⇒+0.9%(mom)。
・2月国内企業物価指数⇒+1.8%(yoy)。
④豪州 / ニュージーランド
・NZ2013年第4四半期製造業活動⇒+6.3%(qoq)。
・RBNZ(NZ中銀)
⇒OCR(政策金利)を2.50%から2.75%に引き上げ。
今後の追加利上げも示唆。
・豪州2月NABビジネス信頼感⇒7に低下。
・豪州3月Wespac消費者信頼感⇒▲0.7%。
・豪州1月住宅ローン貸出件数⇒±0(予想+0.8%)。
・豪州2月雇用統計⇒新規雇用+47.3千人(予想+15.3千人)。
1月分も▲3.7千人から+18千人に上方修正。
フルタイム雇用が増加。パートタイム雇用は減少。
失業率は6%(unch)。
⑤欧州圏 / スイス
・スイス1月小売売上高⇒+0.3%。
・スイス2月PPI⇒▲0.4%(mom)。
・欧州圏3月Sentix投資家信頼感⇒13.9に下落。
・欧州圏1月鉱工業生産⇒▲0.2%(mom)。
・独1月貿易黒字⇒eur17.2bio(縮小)。
・独2月CPI確定値⇒+1.2%(yoy)。
・ECB Coeure専務理事⇒欧州圏にデフレリスクは無い。
兆候あれば即行動の用意。
⑥英国
・BOE Carney総裁⇒英国の余剰設備は1.5%水準以上。
将来の引締めプロセスは段階的。
QEの解消は数次の利上げ後。
・BOE Bean副総裁⇒現行以上のGBP高は輸出に悪影響。
市場はBOEの利上げ時期に過度の関心。
・1月鉱工業生産⇒+0.1%(mom)。製造業生産+0.4%(mom)。
⑦米国 / カナダ
・米2月小売売上高⇒+0.3%(予想+0.2%)。
・米2月輸入物価指数⇒+0.9%(mom)。
・米失業保険申請件数⇒3月7日の週は315千件(予想334千件)。
・米2月PPI⇒+0.9%,コアPPI⇒+1.1%(共に予想を下回る)。
・加1月新築住宅価格指数⇒+0.3%
⑧BIS
・各中銀のForward Guidanceは市場の安定に寄与。
・Forward Guidanceの景気刺激効果に関しては未知数。
・各中銀は市場の反応を過度に懸念しており出口政策の
遅延リスクになっている。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場下落+債券市場上昇(利回低下)の図式。
・日経平均は1万5千円割れ⇒14,327.66円で越週。
・週次でDow▲2.35%,S&P500▲1.97%,Nasdaq▲2.1%。
・米10年債利回りは2.65%(先週2.79%)。
・米30年債利回りは3.59%(先週3.73%)。
②商品市場
・中国減速懸念で原油価格は$100割れ。
バレル単価$98.99(先週$102.57)。
・金は堅調なるも銀は失速気味。銅は下落。
・金価格はオンス単価で$1,380.19(先週$1,338.64)。
6週連続陽線で6ヶ月ぶり高値。
③為替市場
・ドルインデックス続落で79.4水準。80は遠し。
・リスク回避バイアスで日本円が大幅上昇。
・利上げによりニュージーランドドルも堅調。
・英国ポンドは下落。ウクライナ緊迫はポンド売りの傾向。
1 Key Events.
①ウクライナ情勢
・G7が声明文⇒ロシアはウクラナ新政権との2国間協議及び国連
の仲介などで問題解決に取り組むべき。
6月のG8会合(ロシアのソチ)の準備を凍結。
・欧州連合(EU)⇒冷戦後では初となる対露制裁の枠組みで合意。
渡航禁止や資産凍結を含む内容。
②中国
・2月貿易収支⇒▲230億ドル(予想+145億ドル)
=予想外の赤字。
輸出▲18.1%(予想+6.8%,yoy),
輸入+10.1%(予想+8.0%)。
・2月小売売上高⇒+11.8%(予想+13.5%,yoy)。
・2月固定資産投資額⇒+17.9%(予想+19.4%,yoy)。
・2月鉱工業生産⇒+8.6%(予想+9.5%,yoy)。
③日本
・2013年第4四半期GDP⇒+0.7%に下方修正(yoy)。
・同GDPデフレータ⇒▲0.3%に上方修正(yoy)。
・1月経常赤字⇒▲5千9百億ドル。
・1月機械受注⇒+13.4%(予想+7.4%,mom)。
・1月鉱工業生産⇒+3.8%(mom)。
・3月日銀政策決定会合⇒金融政策据え置き。
全会一致で年間60~70兆円のマネタリーベース拡大。
・日銀 黒田総裁⇒消費税引き上げ前後で景気の凸凹を見込む。
2014年~2015年は0.5%~1%の成長へ。
CPIは2014年末~2015年初に2%へ(会計年度)。
・2月日銀政策決定会合議事録
⇒4月の消費税増税の景気悪影響は限定的。
経済動向、物価動向は想定通り推移。
今後は輸出や設備投資の伸びで消費増税による
個人消費の減速をカバーできるかどうかが重要。
・2月工作機械受注額⇒+26%(yoy)。5ヶ月連続の伸び。
・1月第三次産業活動指数⇒+0.9%(mom)。
・2月国内企業物価指数⇒+1.8%(yoy)。
④豪州 / ニュージーランド
・NZ2013年第4四半期製造業活動⇒+6.3%(qoq)。
・RBNZ(NZ中銀)
⇒OCR(政策金利)を2.50%から2.75%に引き上げ。
今後の追加利上げも示唆。
・豪州2月NABビジネス信頼感⇒7に低下。
・豪州3月Wespac消費者信頼感⇒▲0.7%。
・豪州1月住宅ローン貸出件数⇒±0(予想+0.8%)。
・豪州2月雇用統計⇒新規雇用+47.3千人(予想+15.3千人)。
1月分も▲3.7千人から+18千人に上方修正。
フルタイム雇用が増加。パートタイム雇用は減少。
失業率は6%(unch)。
⑤欧州圏 / スイス
・スイス1月小売売上高⇒+0.3%。
・スイス2月PPI⇒▲0.4%(mom)。
・欧州圏3月Sentix投資家信頼感⇒13.9に下落。
・欧州圏1月鉱工業生産⇒▲0.2%(mom)。
・独1月貿易黒字⇒eur17.2bio(縮小)。
・独2月CPI確定値⇒+1.2%(yoy)。
・ECB Coeure専務理事⇒欧州圏にデフレリスクは無い。
兆候あれば即行動の用意。
⑥英国
・BOE Carney総裁⇒英国の余剰設備は1.5%水準以上。
将来の引締めプロセスは段階的。
QEの解消は数次の利上げ後。
・BOE Bean副総裁⇒現行以上のGBP高は輸出に悪影響。
市場はBOEの利上げ時期に過度の関心。
・1月鉱工業生産⇒+0.1%(mom)。製造業生産+0.4%(mom)。
⑦米国 / カナダ
・米2月小売売上高⇒+0.3%(予想+0.2%)。
・米2月輸入物価指数⇒+0.9%(mom)。
・米失業保険申請件数⇒3月7日の週は315千件(予想334千件)。
・米2月PPI⇒+0.9%,コアPPI⇒+1.1%(共に予想を下回る)。
・加1月新築住宅価格指数⇒+0.3%
⑧BIS
・各中銀のForward Guidanceは市場の安定に寄与。
・Forward Guidanceの景気刺激効果に関しては未知数。
・各中銀は市場の反応を過度に懸念しており出口政策の
遅延リスクになっている。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場下落+債券市場上昇(利回低下)の図式。
・日経平均は1万5千円割れ⇒14,327.66円で越週。
・週次でDow▲2.35%,S&P500▲1.97%,Nasdaq▲2.1%。
・米10年債利回りは2.65%(先週2.79%)。
・米30年債利回りは3.59%(先週3.73%)。
②商品市場
・中国減速懸念で原油価格は$100割れ。
バレル単価$98.99(先週$102.57)。
・金は堅調なるも銀は失速気味。銅は下落。
・金価格はオンス単価で$1,380.19(先週$1,338.64)。
6週連続陽線で6ヶ月ぶり高値。
③為替市場
・ドルインデックス続落で79.4水準。80は遠し。
・リスク回避バイアスで日本円が大幅上昇。
・利上げによりニュージーランドドルも堅調。
・英国ポンドは下落。ウクライナ緊迫はポンド売りの傾向。
JPY On the Rise : At the Mercy of Crimea Vote.
先週の最強通貨となった日本円ですが、日曜日のクリミアの住民投票の結果次第で月曜日は早朝からシドニー市場/ウェリントン市場でのGAP(窓開き)オープンとなるリスクも無視出来ませんね。
それにしてもこのドル円もかなり乱暴なチャート形状だと思いませんか?上げ下げの転換が唐突且つ急速ですね。
101円台前半で越週しているのですが100円台の固さを試しに行く攻防が今週にもあるかもしれません。
大きな陰線の並んだ先週のドル円は値幅としては主要通貨ペアの第4位でした。
首位は英国ポンドに対する日本円の上昇でしたが、これはこんなチャートです。
前回安値を割っていますが、そこは下ヒゲで終わっている状況ですね。
先週は海外勢の日本株売りが目立っていますが、どうしてもヘッジで保有していた円ショートの買戻しも入りますので円の上昇圧力はそう簡単には弱まらないイメージかと思います。
まずはとにかくクリミアの住民投票結果と各国の反応、対応を確認し、何よりも週明けの相場を注視しましょう。
USDJPY DAILY ⇒ Big Swings. |
それにしてもこのドル円もかなり乱暴なチャート形状だと思いませんか?上げ下げの転換が唐突且つ急速ですね。
101円台前半で越週しているのですが100円台の固さを試しに行く攻防が今週にもあるかもしれません。
大きな陰線の並んだ先週のドル円は値幅としては主要通貨ペアの第4位でした。
首位は英国ポンドに対する日本円の上昇でしたが、これはこんなチャートです。
GBPJPY DAILY ⇒ More Room to Go? |
前回安値を割っていますが、そこは下ヒゲで終わっている状況ですね。
先週は海外勢の日本株売りが目立っていますが、どうしてもヘッジで保有していた円ショートの買戻しも入りますので円の上昇圧力はそう簡単には弱まらないイメージかと思います。
まずはとにかくクリミアの住民投票結果と各国の反応、対応を確認し、何よりも週明けの相場を注視しましょう。
EUR Powers On. : EURUSD Sees 1.4 Mark Now.
クリミアの情勢緊迫はユーロ上昇と言う流れになっています。
1.39台回復で、1.4超えも視野に入ってきたところです。
もみ合ってからポンと一気に上がってまたもみ合うと言う流れで、もみ合い段階で市場にショートポジションを作らせてはSqueezeするという展開が目立っています。
逆にクリミアの緊迫で売られやすいのが英国ポンドなのですが、したがってユーロは英国ポンドにたいしても上昇中です。
地理的には欧州通貨が売られても不思議ではない事象かと思いますが、実際にどこでどう流れが変わっていくかわからないので要注意かと思います。
いつか1.3を割り込むと言う予想の多かったユーロドルがなんと1.4を超えていくのかどうかも今週の見所のひとつです。
EURUSD DAILY ⇒ EUR's Time to Shine? |
1.39台回復で、1.4超えも視野に入ってきたところです。
もみ合ってからポンと一気に上がってまたもみ合うと言う流れで、もみ合い段階で市場にショートポジションを作らせてはSqueezeするという展開が目立っています。
逆にクリミアの緊迫で売られやすいのが英国ポンドなのですが、したがってユーロは英国ポンドにたいしても上昇中です。
EURGBP DAILY |
地理的には欧州通貨が売られても不思議ではない事象かと思いますが、実際にどこでどう流れが変わっていくかわからないので要注意かと思います。
いつか1.3を割り込むと言う予想の多かったユーロドルがなんと1.4を超えていくのかどうかも今週の見所のひとつです。
Dollar Index : Still Heading South.
ドルインデックス(DXY)は80を回復するどころか70を試しに行くかのような下落軌道です。
79を割れると更に売りが出るイメージかと思いますが、79.70水準の過去のサポートも週足でブレイクしての越週となりました。
米国の覇権が弱まるにつれ、有事のドル買いと言う現象は死語となり、今回のクリミア情勢の緊迫でも米ドルは弱いままです。
Dollar Index ⇒ 90 Target? |
新興国経済が荒れれば米ドルは上昇しやすいのですが、軍事衝突リスクなどでは下落しやすいと言うのが最近の傾向かと思います。
でも本当に軍事衝突や戦争が勃発したら、米ドルは反転上昇の可能性が高いように思います。そういう時のどんでん返しはU字のドル買いとでも名付けましょうかね。
Gold Shines.Silver Hangs on.
中国の一連の経済指標が減速していることや社債市場で初のデフォルトも出たと言うことから世界景気失速懸念が上昇しており、原油価格や銅価格などは下落圧力にさらされています。
その中でクリミア緊迫なども手伝ってリスク回避目的で資本流入を受けてきたのが金であり、何とか銀も追随中です。
週次ベースでも金価格は6週連続の上昇で先週末には過去6ヶ月での最高水準という回復振りです。
銀については何とか一緒に上昇してきている感じです。
銀のチャートは金のチャートのような持続的な右上がり感は全く無いのですが・・・金と銅の間で何とか金についていこうとしている感じでしょうか。
ここから世の中が本当におかしくなっていくのなら金を追いかけるよりも銀を買っておけば十分な資産防衛にはなるのでしょうが、株式市場が持ち直せば先ずは銀から崩れる展開が予想されるのでなかなか難しいところですね。
その中でクリミア緊迫なども手伝ってリスク回避目的で資本流入を受けてきたのが金であり、何とか銀も追随中です。
GOLD DAILY ⇒ 6mth's High |
銀については何とか一緒に上昇してきている感じです。
SILVER DAILY ⇒ Trying to Shine too. |
銀のチャートは金のチャートのような持続的な右上がり感は全く無いのですが・・・金と銅の間で何とか金についていこうとしている感じでしょうか。
ここから世の中が本当におかしくなっていくのなら金を追いかけるよりも銀を買っておけば十分な資産防衛にはなるのでしょうが、株式市場が持ち直せば先ずは銀から崩れる展開が予想されるのでなかなか難しいところですね。
2014年3月15日土曜日
Top FX Movers of the Week(Mar.10th - Mar.14th.2014)
2014年3月10日(月)~14日(金)の週を通した主要通貨の週次パフォーマンス動向です。
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
①GBPJPY ↓ 168.73 172.63 -390 -2.31%
②AUDJPY↓ 91.55 93.63 -208 -2.27%
③CADJPY↓ 91.33 93.12 -179 -1.96%
④USDJPY↓ 101.38 103.27 -189 -1.86%
⑤EURJPY↓ 141.01 143.26 -225 -1.60%
⑥CHFJPY↓ 116.18 117.61 -143 -1.23%
⑦GBPNZD↓1.9495 1.9733 -238 -1.22%
⑧AUDNZD↓1.0580 1.0701 -121 -1.14%
⑨NZDJPY ↓ 86.47 87.45 -98 -1.13%
⑩GBPCHF↓ 1.4518 1.4675 -157 -1.08%
上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ JPY(7回),NZD(2回),CHF
下落通貨 ⇒ GBP(3回),AUD(2回),CAD,USD,EYR,CHF,NZD
地政学リスクや中国の失速懸念からのリスク回避バイアスは株式市場の下落などでも明らかですが為替市場では円高圧力と豪ドル、英国ポンドの下落バイアスという形で感じられます。
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2014年3月14日(金)の北米市場における最後の4時間の主要通貨動向です。
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
①GBPCAD↑ 1.8470 1.8438 +32 +0.17%
②GBPCHF↑ 1.4518 1.4493 +25 +0.17%
③EURGBP↓ 0.8354 0.8368 -14 -0.17%
④NZDJPY ↓ 86.47 86.61 -14 -0.16%
⑤CHFJPY ↓ 116.18 116.36 -18 -0.15%
⑥CADJPY ↓ 91.33 91.47 -14 -0.15%
⑦GBPUSD↑1.6643 1.6623 +20 +0.12%
⑧GBPNZD↑1.9495 1.9472 +23 +0.12%
⑨GBPAUD↑1.8421 1.8400 +21 +0.11%
⑩EURJPY ↓ 141.01 141.16 -15 -0.11%
上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ GBP(6回),JPY(4回)
下落通貨 ⇒ CAD(2回),CHF(2回),EUR(2回),NZD(2回),USD,AUD
GBPは週末前のショートカバーでしょうが、引けにかけても円高圧力が掛かっていた事は要注意ですね。やはりクリミアの住民投票などの週末イベントを意識したリスク回避のバイアスを感じます。
2014年3月8日土曜日
Review of the Week.(Mar.3rd - Mar.7th.2014)
2014年3月3日(月)~7日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①ウクライナ/ロシア関連
・露中銀⇒ルーブル急落(史上最安値更新)を受けて
緊急利上げ。5.50%から7.00%へ。
・米英など西側数ヶ国⇒6月のソチG8サミットへの参加準備を中止。
・露プーチン大統領⇒「軍事介入は最終手段」
「クリミア併合の意思なし」
・露南部でICBM弾テスト発射の報道。
・米ケリー長官⇒ウクライナに1兆ドルの支援を表明。
露には制裁措置の用意を表明。
②米国 / カナダ
・米1月個人所得⇒+0.3%,個人支出⇒+0.4%。
・米1月PCEコア⇒+1.2%(yoy)。
・米2月ADP雇用レポート⇒雇用増+139千人(予想+150千人)。
・米Richmond連銀Lacker総裁
⇒市場はウクライナ情勢に冷静な対応。
⇒FRBの利上げ開始は1994年の時よりも
周到な事前の情報発信を伴う。
・米失業保険申請件数⇒2月28日の週は323千件(予想326千件)。
・2013年第4四半期非農業部門生産性
⇒1.8%,労働単価▲0.1%(qoq)。
・米1月貿易収支⇒▲$39.1bioの赤字(予想通り)。
・米2月雇用統計⇒非農業部門雇用者数⇒+175千人
(予想+150千人)。
失業率は6.7%に上昇。
・加1月建設許可件数⇒+8.5%の大幅増(mom)。
・加2月雇用統計⇒雇用者数▲7千人(予想+16.9千人)。
失業率は7.0%(unch)。
・加2013年第4四半期貿易収支⇒▲cad0.2bio。
労働生産性+1.0%(qoq)。
③英国
・2月PMI製造業⇒56.9(予想56.9)。
・1月モーゲージ承認件数⇒74千件に上昇。
・2月PMI建設業⇒62.6に低下。
・2月PMIサービス業⇒58.2(予想58.0)。
・3月BOE政策決定会合⇒政策据置き。
政策金利0.5%,資産購入gbp375bio。
④欧州圏 / スイス
・欧州圏2月PMI製造業⇒53.2(上方修正)。
・欧州圏1月PPI⇒▲0.3%(mom),▲1.4%(yoy)
(予想は0%と▲1.2%)
・欧州圏2013年第4四半期GDP⇒+0.3%(unch,qoq)。
・欧州圏1月小売売上高⇒+1.6%(予想+0.9%,mom)。
・欧州圏2月PMIサービス業⇒52.6に上方修正。
・伊PMI製造業⇒52.3に低下。
・伊PMIサービス業⇒52.9(予想50.6)。
・スイス2月SVME PMI製造業⇒57.6に大幅上昇。
・スイス2月CPI⇒▲0.1%(yoy)。同失業率3.2%(unch)。
・3月ECB政策決定会合⇒政策金利据置き(0.25%)。
成長予想引き上げ→2014年1.2%→2015年1.5%
→2016年1.8%の成長予想。
・Draghi総裁⇒インフレ上昇を予想。
2月0.8%→2014年末1.0%→2015年中に1.3%
→2016年第4四半期に1.7%と言う予想。
・独1月工場受注+1.2%(mom)。
⑤中国
・2月HSBC/Markit製造業PMI⇒48.5(7ヶ月振り低水準)。
3ヶ月連続の低下。
・2月PMI製造業⇒50.2に低下(前月50.5)。
・全人代⇒李克強首相が2014年は7.5%成長,インフレ3.5%
に目標設定。鍵となる消費と投資の促進策を表明。
(全人代全般としてはNo Surpriseという評価)
⑥豪州 / ニュージーランド
・NZ2013年第4四半期交易条件指数⇒+2.3%(改善)。
・豪RBA3月金融政策決定会合⇒政策金利2.5%に据え置き。
政策スタンスも中立に維持。
指標の弱さは異常気象要因。
・豪1月建設許可件数⇒+6.8%(mom)。
・豪2013年第4四半期GDP⇒+0.8%(予想+0.6%,qoq)。
・豪1月小売売上高⇒+1.2%(予想+0.5%,mom)。
・豪1月貿易収支⇒+aud1.43bioの黒字(予想+aud0.11bio)。
⑦日本
・2013年第4四半期資本支出⇒+4.0%。
・1月景気先行指数⇒112.2→5ヶ月連続上昇。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場上昇+債券市場下落(利回り上昇)の傾向。
・日経平均は週足で1万5千円回復(15,274.07円)。
今年初めての4日連騰で1ヶ月ぶり高値圏。
・週次でDow+0.8%,S&P500+1%,Nasdaq+0.7%。
・米10年債利回りは2.79%(先週2.66%)。
・米30年債利回りは3.73%(先週3.59%)。
②商品市場
・原油価格は下落傾向から週末に反発。
貴金属はウクライナ情勢一服感から軟調。
・原油価格はバレル単価$102.57(先週$102.46)。
・金価格はオンス単価$1,338.64(先週$1,323.91)。
③為替市場
・ウクライナ情勢小康状態で株高,円安へ。
・米ドルは雇用統計後に対円で上昇も
円以外の主要通貨には軟調。
ドルインデックスは依然80割れ(79.717)。
・ECBのタカ派スタンスにユーロ堅調。
・カナダは雇用統計が悪く北米で明暗。金曜日の
最弱通貨はカナダドル。
・南半球は好調な経済指標に堅調。豪ドルが牽引役。
1 Key Events.
①ウクライナ/ロシア関連
・露中銀⇒ルーブル急落(史上最安値更新)を受けて
緊急利上げ。5.50%から7.00%へ。
・米英など西側数ヶ国⇒6月のソチG8サミットへの参加準備を中止。
・露プーチン大統領⇒「軍事介入は最終手段」
「クリミア併合の意思なし」
・露南部でICBM弾テスト発射の報道。
・米ケリー長官⇒ウクライナに1兆ドルの支援を表明。
露には制裁措置の用意を表明。
②米国 / カナダ
・米1月個人所得⇒+0.3%,個人支出⇒+0.4%。
・米1月PCEコア⇒+1.2%(yoy)。
・米2月ADP雇用レポート⇒雇用増+139千人(予想+150千人)。
・米Richmond連銀Lacker総裁
⇒市場はウクライナ情勢に冷静な対応。
⇒FRBの利上げ開始は1994年の時よりも
周到な事前の情報発信を伴う。
・米失業保険申請件数⇒2月28日の週は323千件(予想326千件)。
・2013年第4四半期非農業部門生産性
⇒1.8%,労働単価▲0.1%(qoq)。
・米1月貿易収支⇒▲$39.1bioの赤字(予想通り)。
・米2月雇用統計⇒非農業部門雇用者数⇒+175千人
(予想+150千人)。
失業率は6.7%に上昇。
・加1月建設許可件数⇒+8.5%の大幅増(mom)。
・加2月雇用統計⇒雇用者数▲7千人(予想+16.9千人)。
失業率は7.0%(unch)。
・加2013年第4四半期貿易収支⇒▲cad0.2bio。
労働生産性+1.0%(qoq)。
③英国
・2月PMI製造業⇒56.9(予想56.9)。
・1月モーゲージ承認件数⇒74千件に上昇。
・2月PMI建設業⇒62.6に低下。
・2月PMIサービス業⇒58.2(予想58.0)。
・3月BOE政策決定会合⇒政策据置き。
政策金利0.5%,資産購入gbp375bio。
④欧州圏 / スイス
・欧州圏2月PMI製造業⇒53.2(上方修正)。
・欧州圏1月PPI⇒▲0.3%(mom),▲1.4%(yoy)
(予想は0%と▲1.2%)
・欧州圏2013年第4四半期GDP⇒+0.3%(unch,qoq)。
・欧州圏1月小売売上高⇒+1.6%(予想+0.9%,mom)。
・欧州圏2月PMIサービス業⇒52.6に上方修正。
・伊PMI製造業⇒52.3に低下。
・伊PMIサービス業⇒52.9(予想50.6)。
・スイス2月SVME PMI製造業⇒57.6に大幅上昇。
・スイス2月CPI⇒▲0.1%(yoy)。同失業率3.2%(unch)。
・3月ECB政策決定会合⇒政策金利据置き(0.25%)。
成長予想引き上げ→2014年1.2%→2015年1.5%
→2016年1.8%の成長予想。
・Draghi総裁⇒インフレ上昇を予想。
2月0.8%→2014年末1.0%→2015年中に1.3%
→2016年第4四半期に1.7%と言う予想。
・独1月工場受注+1.2%(mom)。
⑤中国
・2月HSBC/Markit製造業PMI⇒48.5(7ヶ月振り低水準)。
3ヶ月連続の低下。
・2月PMI製造業⇒50.2に低下(前月50.5)。
・全人代⇒李克強首相が2014年は7.5%成長,インフレ3.5%
に目標設定。鍵となる消費と投資の促進策を表明。
(全人代全般としてはNo Surpriseという評価)
⑥豪州 / ニュージーランド
・NZ2013年第4四半期交易条件指数⇒+2.3%(改善)。
・豪RBA3月金融政策決定会合⇒政策金利2.5%に据え置き。
政策スタンスも中立に維持。
指標の弱さは異常気象要因。
・豪1月建設許可件数⇒+6.8%(mom)。
・豪2013年第4四半期GDP⇒+0.8%(予想+0.6%,qoq)。
・豪1月小売売上高⇒+1.2%(予想+0.5%,mom)。
・豪1月貿易収支⇒+aud1.43bioの黒字(予想+aud0.11bio)。
⑦日本
・2013年第4四半期資本支出⇒+4.0%。
・1月景気先行指数⇒112.2→5ヶ月連続上昇。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場上昇+債券市場下落(利回り上昇)の傾向。
・日経平均は週足で1万5千円回復(15,274.07円)。
今年初めての4日連騰で1ヶ月ぶり高値圏。
・週次でDow+0.8%,S&P500+1%,Nasdaq+0.7%。
・米10年債利回りは2.79%(先週2.66%)。
・米30年債利回りは3.73%(先週3.59%)。
②商品市場
・原油価格は下落傾向から週末に反発。
貴金属はウクライナ情勢一服感から軟調。
・原油価格はバレル単価$102.57(先週$102.46)。
・金価格はオンス単価$1,338.64(先週$1,323.91)。
③為替市場
・ウクライナ情勢小康状態で株高,円安へ。
・米ドルは雇用統計後に対円で上昇も
円以外の主要通貨には軟調。
ドルインデックスは依然80割れ(79.717)。
・ECBのタカ派スタンスにユーロ堅調。
・カナダは雇用統計が悪く北米で明暗。金曜日の
最弱通貨はカナダドル。
・南半球は好調な経済指標に堅調。豪ドルが牽引役。
JPY-Cross : Back on Track For the Moment.
RiskのOn-OffのSWINGがすごいですね。それにしても先週の円安は圧巻と言う動きでした。ドル円も104円に迫りましたが、各通貨が対米ドルで上昇しているのでクロス円は総じて上げ潮状態でした。
テクニカルにはクロス円は上抜けで、株式市場の回復と足並みをそろえた円安トレンドと言う説明が可能でしょう。
確信犯的に長期保有するには世の中が不安定すぎるようには思いますが。
USDJPY DAILY |
EURJPY DAILY |
AUDJPY DAILY |
CHFJPY DAILY |
GBPJPY DAILY |
テクニカルにはクロス円は上抜けで、株式市場の回復と足並みをそろえた円安トレンドと言う説明が可能でしょう。
確信犯的に長期保有するには世の中が不安定すぎるようには思いますが。
Dollar Index : Still Under 80.
Dollar Index ⇒ 79 in sight? |
ドルインデックス(DXY)は80を回復できず、チャートの形状も修復できていません。
79ミドルから79水準を狙う下落相場となっている可能性も出てきました。
GBPがもともと強く、そこに地政学要因などもあってCHFやAUD,NZDと言う南半球通貨も上昇。さらにECBが強気だったことに驚いた市場参加者が先週はEURも買い上げていますので米ドルに対して下げているのは主要通貨では日本円くらいじゃないかと言う話です。さすがは同盟国という感じでしょうかね・・・・最近ギクシャクしていますけどね・・・
Ukraine Driven FX Market.
ウクライナ情勢に振り回される為替市場ですが、いくつかの主要通貨の反応を整理しましょう。
1 Russian Rouble
チャート上でもわかりますが、米ドルがGap-Upしたところでロシア中銀が緊急利上げでルーブルを防衛しているんですね。
プーチン大統領も自体の沈静化を企図した言動で一旦場を納めた格好で今度は大きく米ドルが下落して来ましたが最後はしっかり陽線を出して越週していますのでこの地政学リスクが依然として燻っており終末の間に緊張が増す事態を市場参加者がヘッジしている様子がわかると思います。
2 Safe Assets.
安全資産と呼ばれるものは一応に当初は上昇し、先週は事態の小康状態を見て反落と言う値動きになっています。
特に銀が乗れていませんね。
CHFはもともと需要も強いようで週央に掛けての下落(チャートではドルの上昇)はしっかり変われています。週後半はUSDCHFの下落(=CHF買い)が席巻ですね。
ところでまさに地政学的安全資産と言うことで地理的に最も遠い南半球通貨もしっかり受益者となりました。
ドルインデックスが下落し、クロス円が上昇するわけですね。
1 Russian Rouble
USDRUB DAILY ⇒ Central Bank Protecting Ruble. |
プーチン大統領も自体の沈静化を企図した言動で一旦場を納めた格好で今度は大きく米ドルが下落して来ましたが最後はしっかり陽線を出して越週していますのでこの地政学リスクが依然として燻っており終末の間に緊張が増す事態を市場参加者がヘッジしている様子がわかると思います。
2 Safe Assets.
安全資産と呼ばれるものは一応に当初は上昇し、先週は事態の小康状態を見て反落と言う値動きになっています。
GOLD DAILY |
SILVER DAILY |
特に銀が乗れていませんね。
USDCHF DAILY ⇒ CHF in Demand. |
CHFはもともと需要も強いようで週央に掛けての下落(チャートではドルの上昇)はしっかり変われています。週後半はUSDCHFの下落(=CHF買い)が席巻ですね。
ところでまさに地政学的安全資産と言うことで地理的に最も遠い南半球通貨もしっかり受益者となりました。
AUDUSD DAILY |
NZDUSD DAILY |
ドルインデックスが下落し、クロス円が上昇するわけですね。
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