主要株式市場は、選挙前からのいわゆるTrump Riskが現実のものになったという事から一気に大幅下落となりましたが、激動の週を終えてみれば震源地の米国株等は当初の下落をすべて取り戻す上昇によるまさかの最高値圏での越週という結果となっています。
DAX30 DAILY |
FTSE100 DAILY |
US DOW DAILY |
US S&P500 DAILY |
NIKKEI225 DAILY |
選挙結果を受けた当初の下落は理解しやすいのですが、その後の大規模反発には様々な解釈が可能でしょう。
・選挙中の過激な発言はあったもののTrump政権による現実的な政権運営への期待。
・民主党Hillary陣営の潔い敗北受け入れと団結の呼びかけ。
・Obama大統領の円滑な政権移行と国家団結の呼びかけ。
・Trump氏の事業家としての実績への期待。
などなど・・・・
実際に、積極的な財政支出などの意向も既に示されており、意外とやってくれるのではないかという期待感も醸成され始めているようではあります。
これによる債券市場の下落は長期金利の高騰を招いており、資本市場の中で債券売りの株式買いという資本移動の動きも株式市場には追い風となっている模様です。
株式市場はこのまま上昇できるのでしょうか?
早くも日経平均が1万8千円越え、更には2万円台へとの期待論も出始めていますが、現時点でTrump政権への期待による上昇がロジカルに正当化できるのは米国株だけのような気もしています。とにかく米国が良ければ良いというのがこれまでの彼の根本ですからね。
いやはや・・・当面はなんでもありというスタンスで見ていくしかなさそうですね。