2013年8月4日日曜日

Review of the Week(July 29 - Aug.2 2013)

7月29日(月)~8月2日(金)までの週は、月替わりによる月末月初の需給要因に加えて各種イベント、経済指標に振り回される展開となりました。

1 Key Events

①RBA総裁のハト派発言 ⇒ 豪ドルが続落しても驚かない。追加利下げ否定しない。

②米第二四半期GDP速報値 ⇒ 年率換算+1.7%(市場予想+1.0%)

③FOMC会合
 ・低成長、低インフレ、モーゲジ金利上昇等の悪影響に懸念。
 ・Tapering(QE縮小)とTightening(引締め)の区別を強調。
 ・Taperingの判断に予断は無く純粋に今後の経済動向次第である旨を強調。

④BOE会合 ⇒ 据え置き

⑤ECB会合 ⇒ 据え置き

⑥その他指標 ⇒ 米7月ISM製造業 ⇒ 55.4(予想54)、前週失業保険申請件数⇒326千件(▲19千人で2008年1月以来の低水準)

⑦米7月雇用統計
 ・NFP(非農業部門新規雇用者数)⇒ +162千人(市場予想185千人)で3月以降で最低。
 ・前月データの下方修正 ⇒ +195千人から+185千人に訂正。 
 ・失業率 ⇒ 7.4%に改善(2008年12月以来の低失業率) 

2 金融市場の動向

①豪ドル大きく反落へ

②FOMCのTapering動向 ⇒ 市場参加者の多くがTaperingの開始時期を9月シナリオから12月シナリオにシフトする動きが活発化。

③米株市場最高値更新 ⇒ DOW工業平均⇒$15,653.36、S&P500⇒$1,709.67。

④長期金利上昇 ⇒ 米10年債利回りが2.737%と2013年の高値を更新。雇用統計後は2.602%まで反落して越週。

⑤貴金属価格反発 ⇒ 先週は下落後に大きく反発。金は1オンス$1,282.4まで下げてから$1,312.9まで反発。

⑥米ドル反発も雇用統計後に失速 ⇒ ドルインデックスは82.492まで反発も雇用統計後は81.931まで反落。週足は陽線だが印象は弱い。