9月6日(木曜日)~9月7日(金曜日)の主要イベントを整理します。
6日(木曜日)
・BOE政策金利発表(英)前回 → 0.50% 結果 → 0.50%
・ECB金融政策発表 (ユーロ圏) 前回 → 0.75% 結果 → 0.75%
BOEもECBも共に政策金利は据え置きとなりました。BOEはもともと今回は注目度も低く、ECBの露払い的なイベントでしたので金融市場への影響は限定的でしたが、ECBについてはユーロ圏の状況が悪化している状況下で追加利下げの予想も少なからずあった為に金融市場では取り敢えずはユーロの反発と言う反応となりました。
・ECB Draghi総裁記者会見 → ECBが(理論上)無制限の国債購入に踏み切る旨を表明。
・IMF Lagarde総裁 → ECBの決定への理解と協力を表明。
これでユーロが大きく続伸する流れとなったのですが、翌金曜日の8月米雇用統計の発表が期待を裏切る内容だったことからユーロ反発の勢いは止め様も無い状況になりました。
7日(金曜日)
・米8月雇用統計 → NFP(非農業部門新規雇用者数) 予想→+120千人 結果→+96千人
8月失業率 予想→8.2% 結果→8.1%
前項でも述べていますが、これでユーロは先週のダントツ最強通貨となりました。
あの"Believe me"発言の後に何もやらずに、DraghiのBelieve meは、鳩山のTrust meと同レベルであると酷評された事を思えば、少なくとも先週の動きはDraghi総裁の面目躍如と言ったところなのかもしれません。
ただし、ECBの方針はドイツの反対を押し切っての決定であった事なども確認されており、短期的には一歩踏み込んだ措置として評価はされても、中長期的には非常に大きなリスクを抱え込む事になる事も事実です。
最後は将来の歴史に聞いてくれと言う事なのでしょうが。兎に角先週の値動きは特筆物でした。