先週は金曜日のJackson Holeシポジウムにおけるバーナンキ議長の発言待ちという時間帯の中でのSWING相場が続きました。週を通した往来相場のレンジ内SWINGの走行距離としてはそこそこの値幅が出ています。
最終的にイベントを消化した後の金曜日の終値ベースでの主要通貨ペアの変動ランキングは以下のようになりました。バーナンキ議長一流の過度の期待を摘み取りながらも市場を失望させない内容のスピーチでQE3期待は延命し、一方で実施時期については今後の指標次第と言う決着になっています。
通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①NZDCHF↓ 0.7659 0.7778 -119 -1.55%
②NZDCAD↓ 0.7917 0.8038 -121 -1.53%
③NZDJPY↓ 62.88 63.78 -90 -1.43%
④EURNZD↑ 1.5634 1.5422 +212 +1.36%
⑤GBPNZD↑ 1.9740 1.9476 +264 +1.34%
⑥AUDCAD↓ 1.0184 1.0319 -135 -1.33%
⑦AUDCHF↓ 0.9860 0.9982 -122 -1.24%
⑧EURAUD↑ 1.2171 1.2023 +148 +1.22%
⑨AUDJPY↓ 80.90 81.84 -94 -1.16%
⑩GBPAUD↑ 1.5358 1.5187 +171 +1.11%
上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ CHF(2回),CAD(2回),JPY(2回),EUR(2回),GBP(2回)
下落通貨 ⇒ NZD(5回),AUD(5回)
玉虫色の議長発言に素直に反応したのが長期債市場で、ここでは長期金利が週の安値で越週しました。貴金属価格などもQE3の可能性を見て金曜日に急騰しています。
一方で株式市場やハイベータ通貨は実施時期などがぼやかされた内容への失望からか今一つの展開だったと言う事です。