1月に退任するBernanke議長の後任がSummers氏になる事、9月のFOMCでQE縮小が開始されることを市場は織り込んでおり、過剰流動性の持続的な縮小・減少を見込んでリスク資産や新興国への投資を縮小する動きが昨今の米ドル上昇を演出してきました。
この両方の要因が先週消えてしまったと言う事で、米ドルの反落が劇的だったのは当然と言えば当然と言う事でしょうか。ドルインデックスのチャートは以下のようになっています。
US Dollar Index ⇒ Could It Hold here? |
ドルインデクスの中期トレンドは、強気に見えてきました。チャートでも確認できる通り、Higher High(
84.5<84.75)、Higher Low(78.91<80.50)となっていたからです。
それが先週のドル売りの中で80.50を明確に下回る80.06まで下落してしまいました。これで教科書的なブルトレンドは壊れた事になります。
勿論、相場に杓子定規な法則は無いのですが、米ドルが上昇軌道を修復する為には短期間でのチャート修復が必要であり、具体的にはドルインデックスの水準が速やかに81台を回復する必要があるでしょう。
それにしても・・・本当に予想外でしたね。