2013年9月16日月曜日

Lawrence Summers Steps Out of the Fed Chairman's Race.

1月で任期満了⇒退任が決まっているFRBのBernanke議長の後任レースで、当初最有力視されていたYellen現副議長の対抗馬として登場し、Obama大統領の強い意向を背景に短期間でトップランナー的な候補になっていたLawrence Summers元財務次官が次期総裁レースから身を引くと言う報道に週明けから米ドルが売られる展開となっています。

この週末の間にSummers氏がObama大統領に提出したとされる書簡の中で、彼は以下のような事を書いているとの事です。

"Any possible confirmation process for me would be acrimonious and would not serve the interests of the Federal Reserve, the Administration, or ultimately, the interests of the nation's ongoing recovery". 

能力的には突出していながら人格や品性の面で問題視される事例もあった同氏ですが、Obama大統領にFRB次期総裁に指名されたとしても、その後の議会における承認プロセスを円滑に消化する事が困難であると判断したと言う事でしょうか。

或いは、Bernanke現議長のQE政策には批判的でも明確にSummers氏を支持する事を躊躇している勢力に揺さぶりをかける為の大勝負に出ているのでしょうか・・・・

Yellen副議長などの他の有力候補の金融政策がBernenke時代の延長線上に位置付けられるイメージが強いので、基本線としての超緩和的な政策が変わらないと言う解釈から米金利と米ドルには下落圧力が、米株などには上昇圧力が掛かり易い状況になっています。