2013年12月30日(月)~2014年1月3日(金)までの週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①欧州
・ECB Draghi総裁⇒欧州の危機は終了していない。
ただし、喫緊の追加金融緩和は不要。
2013年中の欧州の改革、改善は想定以上。
インフレ弱いが当面デフレのリスクも無い。
・イタリア12月PMI製造業⇒53.5に改善。
・スペイン12月PMI製造業⇒50.8に改善。
・独12月PMI製造業⇒54.3に上方修正。
・仏12月PMI製造業⇒47.0に下方修正。
・IMF⇒スペインの失業率は今後5年間25%以上を見込む。
②英国
・12月PMI製造業⇒57.3に低下(予想58.2)。
・11月モーゲージ承認件数⇒10月の68千から70.8千に増加。
2008年1月以来で最大件数。
・12月PMI建設業⇒62.1に上昇。
③米国
・S&P Case-Shiller⇒10月主要20都市不動産価格は
年率+13.6%(予想+13.4%)
・12月シカゴPMI⇒59.1(予想下回る)
・Conference Board消費者信頼感⇒12月は78.1に改善。
・Dallas連銀Fisher総裁⇒銀行の過剰リザーブがインフレの火種。
QE縮小は前例無き理論上の出口政策。
Fedは自らを脱出困難な窮地に閉じ込めた。
・失業保険申請件数⇒12月28日週は339千件(▲2k)。
・12月ISM製造業⇒57.0(予想通り)。
④中国
・12月PMI製造業⇒51に低下(予想51.2)。
⇒全体感としては中国は製造業より非製造業が回復傾向。
2 金融市場.
①株式市場 / 債券市場
・年末年始はVolatileな展開。
・年初は米株も低い寄付きから$100以上下げる展開。
週次ベースでは結局Dowで▲0.05%,Nasdaqで▲0.59%
と小幅下落。
・長期金利も週次ベースでほぼ横ばい。
米10年債券利回り3.0%。30年債3.92%で越週。
・欧州債の入札は年初から順調。
・独伊間の10年債スプレッドが218bpまで縮小。
⇒2011年7月以来。
②商品市場
・原油価格安定。1バレル$94.26で越週。
・貴金属は年初に反発。2014年は+1%程度。
③為替市場
・年末年始で不安定な展開。
・円安に調整圧力。ドル円は105.43⇒104.05⇒104.85。
・欧州通貨が対ドル、対円で下落。クロス円の調整幅大。
・資源国通貨は年初から反発へ。
・人民元は2013年に対ドルで3%の上昇。
2014年も同程度の上昇が見込まれ、2014年中に
USDCNYの6.0割れが焦点に。(現状6.05台)