1 Key Events.
①中国
・HSBC製造業PMI1月速報値⇒49.6(予想50.4)。
⇒6ヶ月振りの縮小。且つ好況,不況の分岐点の50割れ。
②カナダ
・11月卸売売上高⇒±0%(予想+0.6%,mom)。
・11月製造業出荷高⇒+1.0%(予想+0.4%,mom)。
・BOC政策決定会合⇒金融政策Unchanged。
政策金利1.0%据置き。
⇒全ての予測期間でのインフレ予想を引下げ。
インフレの下振れ懸念を強調。
インフレ動向と家計バランスシート調整の状況を注視。
⇒総括すれば将来の利下げ可能性に言及したハト派的内容。
・11月小売売上高⇒+0.6%,除自動車で+0.4%。
(予想を上回る水準,mom)
・12月CPI⇒+1.2%(予想+1.4%,yoy)
③欧州圏
・独1月ZEW投資家信頼感⇒6ヶ月振りの下落。
同Sentiment Index⇒61.7(予想63.0)。
・欧州圏1月ZEW Economic Sentiment⇒73.3(大幅改善)。
・ECB Nowotny ⇒欧州圏の2014年成長は予想を上回る可能性。
成長の上振れリスクは過小評価されている。・欧州圏1月PMI速報値⇒53.2(予想52.4)。
⇒2011年6月以来の最高値。
・欧州圏1月製造業PMI⇒53.9に上昇。
⇒2011年5月以来の最高値。
・独1月製造業PMI⇒56.3に上昇。
⇒2011年5月以来の最高値。
④英国
・11月失業率⇒7.4%から7.1%に低下(予想7.3%)。
⑤豪州 / ニュージーランド
・NZ2013年第4四半期CPI⇒+1.6%(予想+1.5%,yoy)。
・AU2013年第4四半期CPI⇒+2.7%(予想+2.5%,yoy)。
⑥日本
・日銀政策決定会合⇒現行金融政策Unchanged。
⑦米国
・財務相長官が唐突な円安牽制発言。
⇒通貨安頼みの景気回復は失敗する。
・失業保険申請件数⇒1月18日の週は326千件(予想331千件)。
⑧IMF
・2014年世界経済成長予測引上げ⇒+3.6%(10月)から+3.7%へ。
・米国は2014年成長を+2.6%⇒+2.8%に引上げ。
ただし2015年成長は+3.4%⇒+3.0%に引下げ。
・FRBは2015年に利上げへ。
・欧州圏は2014年+1.0%,2015年+1.4%。
欧州圏には依然10%~20%のデフレ懸念。
南欧州は世界経済にとっての懸念地域。
・英国経済は2014年は+2.4%(+1.9%から引上げ)。
ただし2015年は+2.2%に落ち着くとの予想。
・日本経済は2014年に+1.7%(+1.3%から引上げ)。
・中国経済は2014年に+7.5%(+7.2%から引上げ)。
・新興国経済の先進国経済に対する成長アドバンテージ
は2001年以来最小に。
2 金融市場
①新興国市場が総崩れ。
・引き金は個別経済指標というより広範且つ唐突なリスク縮小。
・トルコ,アルゼンチン,ウクライナ,中国が先導。
・トルコリラが当局の$2bio規模の買い支えも虚しく史上最安値。
・アルゼンチンペソが2002年以来となる大幅な下落。
・ウクライナフリヴニャ(hryvnia)が4年振り安値更新。
・南アフリカランドも2008年以来の安値更新。
②株式市場 / 債券市場
・新興国市場から先進国市場への資金還流加速。
・新興国市場内では株式市場から債券市場への資金還流加速。
・週次ベースで米DOW▲$579.45(▲3.5%)で$15,879.11で越週。
・同S&P500も$1,800割れで$1,790.29で越週(▲2.6%)。
・同Nasdaqも▲1.7%の$4,128.17で越週。
・米10年債利回りは▲0.09%の2.735%,
30年債は▲0.106%の3.651%。
・但し週末には米債もにも売り圧力強まる展開。
⇒3月初の債務上限繰り延べ期限懸念が再台頭。
③商品市場
・新興国経済懸念からエネルギー価格頭打ち感。
貴金属は底打ち感上昇。
・原油価格は先週のバレル当たり$94.08⇒$96.90へ。
・金価格は先週のオンス当たりS1,253.43⇒$1,267.90へ。
④為替市場
・上記①の通り新興国通過総崩れ。
・リスク回避モードから日本円とスイスフランが急騰モード。
・主要通貨の負組みは豪ドル,カナダドル,ニュージーランドドル。
・自国の債務上限延長懸念から米ドルは上昇出来ず。