商品市場全般の動向を表すCRBインデックスが3年来の安値を更新中です。6月のBernanke議長のTapering発言(QE3縮小路線の明言)以後だけでも6%の下落となっていますが、より大きな視点から見ると2011年4月に付けた最高値からは3割弱の減価と言う深刻な状況です。
CRB Index ⇒ Fresh 3years' Low. |
この指標と強い相関で動いているのが所謂Commodity通貨ですが、主だったところで見ても、AUD,NZD,CADがやはり対米ドルで3年来の安値圏まで下落している状況です。
AUDUSD DAILY ⇒ Still Bearish. |
NZDUSD DAILY ⇒ Failed to Bounce. |
USDCAD DAILY ⇒ USD Advances vs CAD. |
株価等を見ていると錯覚し勝ちなのですが、7月に入って海外勢の投資活動も再開されて、世の中が再びリスクを取り始めているとかレバレッジも増やして勝負に出ていると言う感じでもないと言うのが実態のようです。
中国のシャドウバンキング懸念、シリア情勢も不透明感を増す中で最近はまさかのエジプトの政変が加わるなど地政学リスクも急上昇している感もあります。”周縁から中央へ”と言われる潮流は新興国や商品市場から先進国(特に米国)への資本還流を促進しており、重要週を消化した7月相場のVolatilityは、何を何処に運んでいく事になるのかをしっかり注視していく必要がありそうです。