2013年7月28日日曜日

USDJPY as the Top Mover Last Week.

先週は最弱通貨が米ドルで、最強通貨が日本円でした。結果としてドル円の下落が大きいと言うのは明白なのですが、チャートで確認するとこういう感じです。
USDJPY DAILY ⇒ Consolidation Broken!
非常にトリッキーな動きである事がわかりますが、敢えて注釈をつけるとすれば、一旦市場をロングメイクさせてから下値を崩すと言うような動きだったと言えますね。

100円半ばから一旦下落しましたが、これは海外勢を中心とした本邦参院選の結果を受けた円の買い戻しとされています。

所謂「噂で買って、事実で売る」と言う動きをしていた勢力もいる一方で、自民党の単独過半数ではなかったことを材料に安倍首相の政治腕力が発揮し難いのではという憶測も海外では相当囁かれていたようなので、アベノミクスの主要カードの一つである円安圧力の衰退を見越した動きもあったのは事実のようです。

一方で、これはキャリー取引復権派には絶好の円売り機会を提供した格好にもなった事などから一旦ドル円も底打ち感を漂わせながら100円を回復と言う展開となったのですが、そこからの切り返しで出来た最後の2本の陰線がとても長いですね。

明らかに市場にダメージを残すチャートとなっており、今週の重要材料を考えれば、週初から下値バイアスを強く引きずる展開でスタートする事は間違いなさそうです。そしてそこから先はもう文字通り材料次第と言う事になると思いますが、欧州、英国、そして特に米国の中銀会合(FOMC)が大きな鍵を握るのと最後に控える7月の米雇用統計でのどんでん返しなども十分警戒しておく必要がありそうです。