米ドル優位の状況が強まってくる中でドルインデックスも極めて堅調な切り返しを継続中です。
DXY(US Dollar Index) ⇒ New 3 Years' High. |
5月に3年振りとなる高値(84.50)を付けてから反落し、4週連続の陰線を記録しながら前回安値の81.33をも突き抜けて80.50まで下落した為に米ドルのトレンドがベア転したと言う見方が強まっていました。
これが6月のFOMCでQE3の出口戦略の具体化が表明された事をキッカケに反発に転じてからはこれで3週連続の陽線となり、遂に先週は84.53と前回高値を更新してくる展開となっています。
ここ数週間の双方向への鋭角的な切り返しは目まぐるしいの一言ではないでしょうか!!
足元の顕著な潮流は新興国市場からの資金の引き上げ⇒先進国市場への回帰と言う図式ですが、ドルインデックスの主な構成要素である欧州通貨もその受益者となっている為に上記チャートの通りMACD等のモメンタム指標は価格上昇を支持しない状況(ダイバージェンス)も生じており、一気に米ドルのフルロングという方向への舵切りには慎重姿勢のファンドも少なくありません。
状況的には、懐疑派の歯軋りを尻目に価格はするすると新たな高値を付けてしまっているということかと思います。
最近は一時は死語にもなりかけていた地政学リスクも急上昇している感もありますので、中期的に米ドル上昇の潮流は確立された感がありますね。