2013年7月28日日曜日

Review of the Week(7/22 - 7/26 2013)

7月22日(月)~26日(金)までの金融市場の簡単な総括です。

1 Key Events.

①本邦参院選の結果と海外勢の解釈

・多くの本邦勢にとっては与党の勝利とねじれ国会の解消は想定通り。

・一方海外では予想以上に自民党が単独過半数を獲得出来なかった事がPlay-upされた印象。

②主な経済指標

・カナダRetail Sales(5月)絶好調 ⇒ Headline salesで+1.9%(市場予想+0.3%)

・豪州第二四半期CPI減速 ⇒ +2.4%(市場予想+2.5%)で9月の利下げ観測再燃?

・中国7月HSBC製造業PMI減速 ⇒+47.7%(市場予想+48.8%)で2013年の7.5%成長に疑問符

・日本の6月貿易赤字拡大 ⇒ これはもう本邦実需の需給構造トレンドとして定着へ。

・ニュージーランド6月貿易黒字拡大 ⇒ NZD+414mio(市場予想++105mio)

・ユーロ圏7月PMI改善 ⇒ 50.1(市場予想49.1)と景気拡大領域(50以上)へ回帰。独仏のPMIデータも改善。

・RBNZ金利据え置き ⇒ OCR金利を2.5%に据え置き+景気先行きに楽観的な声明文。

2 Fed Speculation

・WSJの観測記事が火付け役。(要約は以下)

・Fedは前回FOMC時のBernanke議長発言とその後公開されたFOMC議事録の内容のギャップ感に金融市場が困惑(混乱)している事を気にかけている。

・理事たちは今週のFOMCで声明文の内容を改定する事等を議論する予定。

・資産買入れの規模縮小、ペース減速と引締めへの転換とはまったく別の議論である事の明確化を志向する予定。

・更に政策金利自体は長期間低水準に据え置かれる見通しの時間軸政策の示し方(Forward Guidance)についてもRefine/Reviseの用意もある。

3 金融市場の反応

・世界的に株価は反落へ。

・債券市場は神経質な展開。株価の反落が債券買いには直結し難い展開に。

・為替市場では米ドルが最弱通貨、日本円が最強通貨に。

・全般的に重要イベント週前のリスク回避モードが主役となった。